カリキュラムの特徴と開講科目
カリキュラムの特徴
- MBAのグロービス経営大学院
- カリキュラムの特徴
開学以来ずっと、次代を見据え、進化し続けてきた
ビジネス環境が変われば、求められる能力も変わります。私たちは、常に次代を見据え、カリキュラムを進化させ続けています。
人工知能、IoT、AR/VR。テクノロジーの進化が世界中でさまざまなイノベーションを起こし、ビジネス環境は大きく変化しています。私たちは今、技術革新がもたらした第4次産業革命と呼ばれる時代を生きており、既存のビジネスを破壊するような新たなビジネスモデルも多く誕生しています。
次代のビジネスパーソンに求められるのは、唯一絶対の正解のない問いに、自らの頭で最適解を導き出す総合的かつ創造的な「思考力」、何が起きても最後まで諦めずにやり遂げるために必要な「志」を軸としたリーダーシップです。また、あらゆる業界において、競争力を維持するためにはテクノロジーへの理解が必須となりました 。ロボットやAI、ビッグデータを活用しなければ、市場から排除されるのは必至です。多くの企業がテクノロジーを活用し、イノベーションを生み出そうと懸命に努力しています。こうした時代に組織をリードするには、テクノロジーの知見とイノベーションを起こす思考力も必須となります。
「ヒト・モノ・カネ」 という既存のMBAの領域に、「思考」「志」「テクノベート(テクノロジー×イノベーション)」を加えたものが、グロービスのカリキュラムです。
未来照準のグロービスMBA
全世界のMBAの共通領域はおさえた上で、次代のリーダーに向けたMBA+αの独自領域を展開しています。
既存のMBAに縛られず、次代を見据えた先進性を取り入れることで未来を切り開く能力を身につけます。
グロービス経営大学院の独自領域

人工知能・デジタル化がより加速していく中で、人しかできない思考・共感を生むコミュニケーションが求められています。その力を磨くために必要なのは、クリティカル・シンキングを身に付けた仲間とのディスカッション、ケースに基づく意思決定の疑似体験です。
業界・職種・世代を超えた仲間たちとの真剣な議論が、思考力・コミュニケーション力をより高みへと導きます。
科目例
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科目例:1
クリティカル・シンキング
社会人に必要不可欠な論理思考力(ロジカルシンキング)を鍛える科目です。論理思考のコンセプトを理解することは難しくはないのですが、実務で使えるレベルで身につけるためには数々のハードルが存在します。この科目では、数多くの演習を通じて反復トレーニングを行うことで、実務で使えるスキルに磨きあげていきます。
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科目例:2
ビジネス・アナリティクス
仮説を立て、定量的な分析によって検証し、結果を説明するという一連の流れと手法を学びます。専門的な分析テクニックではなく、多くのビジネスパーソンに必要な分析の基礎を身に付ける内容です。
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科目例:3
ファシリテーション
&ネゴシエーション合意形成のために、 ファシリテーター、ネゴシエーターとして、何をすればよいのかを考える科目です。周囲の人たちのコミットを引き出すために必要なこと、交渉において価値を創造するために必要なことを押えながら、果たすべき役割や準備方法、現場で意識すべきことなど再現性のあるファシリテーター、ネゴシエーターの考え方やスキルを学んでいきます。
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科目例:4
ビジネス・プレゼンテーション
この科目では、数多くの演習に取り組む過程で、スライドの作成や実演を繰り返し行いプレゼンターに求められるスキルを磨きます。同時に、聴き手の理解、納得、共感を生み出すために、何をどのような順番で話せばよいのかを考え抜くスキルも鍛えていきます。

ゼロから何かを生み出すとき、想定外の事態が生じることは当たり前です。起業や新規事業立ち上げを志す人たちが現場で直面する課題を具体的にイメージできるよう、グロービスのベンチャーキャピタル部門の投資先である企業を扱ったケース(企業事例)を織り交ぜながら議論し、意思決定の疑似体験を繰り返していきます。
科目例
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科目例:1
ベンチャー・マネジメント
ベンチャー企業を成功に導くために何が必要かを理解していること、ベンチャー企業特有の実践的な経営のノウハウを修得していること、それにより実際にベンチャー企業でマネジメントとして活躍をするための準備ができていることを目標とします。ベンチャー経営に関わった経験が豊富な教員のリードのもと学びを深めます。
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科目例:2
ベンチャー・キャピタル
&ファイナンスベンチャー企業が起業・成長に伴って必要な資源を調達し、日々の資金を確保するための考え方・ファイナンス知識を身につけます。今後起業をする方に適したコンテンツとなっています。ケース・ディスカッションやロールプレイングに加えて、グループごとにビジネスプラン(財務計画を含む)を作成し最終回の授業で発表します。
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科目例:3
ベンチャー戦略プランニング
「起業機会を発見し、必要資源と現実のギャップを踏まえて成長戦略を描く」という、ベンチャー企業・新規事業立ち上げの戦略構築方法を学びます。起業家やベンチャー・キャピタリストが教員を務め、その体験を交えながらビジネスモデルの構築方法を説き、起業を想定したビジネスモデル作成の演習を行います。
充実したキャリアサポート 起業サポート
グロービス経営大学院には、起業に挑戦する卒業生や在校生をサポートするためのさまざまな仕組みやコミュニティが用意されています。
- 起業家への登竜門GLOBIS Venture Challenge(ビジネスプランコンテスト)
- ベンチャーキャピタル事業で培った知見を活かした「起業」に直結する科目
- ベンチャー起業家の戦略、想いに触れるセミナー
- 起業家ネットワーク (グロービス・アントレプレナーズ・クラブ)
- インキュベーションサービス

これまでの常識や価値観にとらわれていては、事業再生や組織変革を実現するのは難しいでしょう。停滞状態にある既存のものを進化・成長させ、組織を変革に導くことを志す学生が直面するであろう現場での様々な障害を、ケースを通じて追体験していきます。それらを乗り越えるために「何を課題と捉え、どう行動し、どのように周囲とコミュニケーションを取るべきか?」を企業再生や変革の現場を経験した教員たちと徹底的に議論していきます。
科目例
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科目例:1
イノベーションによる
事業構造変革新たな事業を開発・創造し、既存の組織や市場の慣性と対峙しつつ、イノベーションを通した事業構造(ポートフォリオ)を変革するための難所やその超え方について学ぶ、「変革」領域の科目です。
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科目例:2
ストラテジック・
リオーガニゼーション企業・事業の収益性の中長期的な危機や短期的な存続の危機を脱するために、何を見て(分析、考察、判断)、どのように変革の方向性を決定し、プランを立てるべきかを学びます。最終回は変革戦略立案チームを作り、実在する企業の再生事例を題材にトップマネジメントの立場から再生戦略を立て、プレゼンテーションを行います。
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科目例:3
ファイナンシャル・
リオーガニゼーション企業の枠組みそのものの見直しを含む大規模なバランスシートの構築を伴う変革に対する実践的な理解と洞察力を養います。M& A、プライベートエクイティ、会社分割、財務破綻処理などのケースからその手法を学び、最適な選択を行う経営者的視点をロールプレイなどを交えながら習得します。
クラス外活動例 グロービス変革クラブ
実際に変革を実行してきた先輩と、企業変革を志す後輩学生が集い、変革にコミットし、変革プランを磨き上げていくための場を提供している、約1400名の学生が集まるクラブ活動です。

テクノロジーの知見が豊富な起業家が次々とイノベーションを起こし、既存のビジネスモデルや組織のあり方が破壊される「テクノベート(テクノロジー×イノベーション)時代」が訪れています。これからのリーダーには、エンジニアやテクノロジストの言語を理解し、共創する能力が求められるのです。グロービスには、テクノベート時代のリーダーに必須の知識・考え方が身につく環境が整っています。
科目例
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科目例:1
デザイン思考と体験価値
ケースを通じた議論によって、人間中心的な発想からテクノロジーを活用し、顧客の体験価値を一新するようなイノベーションの事例について理解を深めます。また、Day1でグループを組成し、三ヶ月間継続的にプロジェクトワークをしながら、デザイン思考の手法、ビジネスへの生かし方について学びます。
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科目例:2
デザイン経営(デザイン駆動型のイノベーションとブランディング)
【Produced by Takram】デザイン駆動型の新規事業創造の方法、そしてそれを支える組織の設計についての考え方を習得することが本科目のねらいです。
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科目例:3
テクノロジーとSDGs
デジタル・テクノロジーの最先端と社会課題を結び付け、解決策を紡ぐ力をつけるため設計されており、最先端の情報事例"テクノジービジョン"やダボス会議の資料、SDGsに関する政府発表等をベースに、これらトレンド・概念を組織が取り入れるうえで直面する課題、およびその解決の糸口を受講生の皆様と共にディスカッション形式で探ります。
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科目例:4
テクノベート・ストラテジー
本科目では、ICTの劇的な進歩によって生じた経済原理をひもとき、従来の企業戦略の定石とされてきた考え方とは異なる「テクノベート」時代の企業戦略の定石を明らかにし、それに基づいた戦略思考を身につけることを狙いとしています。

今、私たちは時代の転換点を生きています。環境が大きく変わるその瞬間を、自分らしく生き抜き、自らが新しい時代を創る主人公となる。そのためには周囲から強い共感を得られる想い、そして自分を奮いたたせるものが必要です。いわば人生の軸、つまり「志」が重要になるのです。自身を見つめ、志を発見し、その志に邁進する人にとって、限りないチャンスが広がっている時代なのです。
科目例
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科目例:1
リーダーシップ開発と
倫理・価値観「創造と変革」を導く真のリーダーとして活躍するため、自らのあるべき姿、倫理観、価値観を深く見つめていく科目です。その一環として、職場の上司、同僚、部下などに協力頂く360度調査や、ケース、ワークショップなど、様々な手法を用います。自身の現状診断と今後の能力開発のプランニングなどを行います。
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科目例:2
企業家リーダーシップ
自らが創造と変革の舞台に立った時にどのように考え、行動するかを深め、最終的には自らのパーソナルミッションを明らかにすることを主な狙いとします。"企業家"としての人間の器・志・哲学などについて、ケースや図書を通じて考え、それらが組織文化、経営理念とどのように関係していくのかについても学習します。
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科目例:3
経営道場
事前に指定された書籍を読み、課題に沿ってその書籍から感じたことを事前にまとめていただきます。他の科目とは異なり、この経営道場では議論ではなく、感じたこと、考えたことをクラス全体やグループで意見交換しながらお互いで気づき合うという「教わるのではなく自ら気づく」形で進みます。
志をもつ仲間たちと、各界のトップリーダーが集い、未来を変える。 あすか会議
政治家、経営者、学者、メディアなど各界のリーダーから大きな刺激を受ける約1,400人規模の合宿型のカンファレンス。グロービスの教育理念が凝縮された2日間を通して、学生たちは自らの志を一回り大きなものに育てています。
卒業後も、ネットワークは広がり
最新知を得て、
人間力は磨かれる。
学内外問わず、在学中から卒業後まで、人的ネットワークを築き、広げていける仕組みが数多く用意されています。そして何より、高い成長意欲と志を抱く者が集うグロービスだからこそ、業界や職種、ポジション、年齢などが違っても必ずそこには響き合う何かがあります。想いを語り合い、共に学び、成長し続ける仲間との出会いはかけがえのない宝物になるはずです。
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- アルムナイ・スクール
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先行き不透明な時代を先導するリーダーには、一生涯、学び続けることが求められます。卒業後も同窓と真剣な議論を交わしながら、経営知に留まらない幅広い能力や人間力を磨いています。
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- リユニオン
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卒業後5年ごとにキャンパスに集います。卒業後も継続的に仲間と集い、グロービスが得た最新の経営知を学び続けることができます。
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- 学年活動
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授業以外の場でも自ら成長する機会を求め、積極的に行動していくのがグロービスの学生たちです。新入生歓迎会や合宿旅行など、キャンパスごとに、学生が主体となって運営するイベントが多数あります。
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- グロービスSNS
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在学時期や居住地を越えて、全卒業生・在校生がオンライン上でつながる機会を提供するビジネス・プラットフォーム(互援コミュニティ)。卒業後にも互いのビジネスやキャリアを支援する新たなネットワークを築くことができます。
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- あすか会議
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東京、大阪、名古屋、仙台、福岡、オンラインの学生たちが1,400人規模で一堂に集うことで、ネットワークを広げる貴重な機会となっています。「能力開発・人的ネットワークの構築・志の醸成」という教育理念が2日間に凝縮されたイベント。
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- クラブ活動
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社会にどう貢献するか。共通の目的や問題意識を持った同志が集い、それぞれのクラブが多彩なテーマで独自の活動を展開しています。在校生と卒業生が学年を超えてつながり、自らの志実現に向けてネットワークが広がります。
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- 互援ネット
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一生涯にわたるメンターと位置づけ、お互いに気づきを得るチームが互援ネットです。3ヶ月に1度、定期的に集まってお互いの実体験に基づく示唆を共有し、お互いの成長の糧とする学びの場になっています。
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- 事業承継者の会
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キャンパスごとに事業承継者のみで構成される定期的な勉強会。勉強会では承継者をスピーカーに立てた意見交換会、悩みごとや今後の事業計画についての相談など、事業承継者ならではのテーマで交流を深めています。
全世界のMBAの共通領域
グローバルな視点もあれば、ベンチャーの視点もある。世代や国籍の違いもある。組織の中に多様な人材が集まることで、マネジメントはより複雑になってきています。一方で、ダイバーシティーこそが組織を強くするカギとなってきています。異質と異質の融合は、組織の柔軟性を増し、イノベーションの創出力を高めます。成果を生み出すために、多用な人材をどう活かすのか。この時代のリーダーとして求められることは何か。グロービスにはこれらの問いに、答えを出す機会が用意されています。
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科目例:1
組織行動とリーダーシップ
組織の戦略実現に向け、リーダーはどんな取り組みをすればよいのかについて、必要なフレームワークを理解し、考える力を磨きます。また、ご自身の取り組みを振り返ることを通じて、学んだことを現場で実践していただくことを目標としています。
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科目例:2
人材マネジメント
経営において人材マネジメントが果たす役割について理解し、戦略実行ツールとして人的資源をどのように活用していったらよいのかについて考える力を磨くことを狙いとしています。
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科目例:3
パワーと影響力
大きな目標を実現したり、志を成し遂げたりするためには人や組織を本当に動かす有効な行動を取らなければなりません。一方、現代社会における多様性と相互依存性はますます高まり、人や組織を動かす難度は上がるばかりです。本科目では、人々に影響力を及ぼす際の、パワーを獲得・行使するプロセスや技術論を具体的に学んでいきます。
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科目例:4
リーダーシップとメンタルヘルス
リーダーシップについて近年の諸理論を学んだ上で、職場の管理、部下のマネジメントなどについて、特に組織のメンタルヘルスを保ち構成員のモチベーションを上げるための職場作りに関する諸理論を学びます。
グローバル企業や他業界からの参入、ベンチャー企業の台頭。変化のスピードはますます加速し、競争相手がどこからともなく現れます。こうした時代に勝ち続けるためには、一層のユニークさが求められます。いかにして勝てる領域を見つけ戦うか、他者ができないことを行うか。グロービスでは机上の空論ではない、今、この現代において必要な戦略を学ぶことができます。
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科目例:1
経営戦略
企業の置かれている状況を理解し、どうすれば成功できるのか、どうすれば持続的な競争優位性を築くことができるのかを経営者の視点で考え、意思決定のシミュレーションを行う科目です。その結果として、戦略策定に必要な思考プロセスを身につけることを狙いとしています。
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科目例:2
オペレーション戦略
経営戦略を実行するためのビジネスシステム(開発、生産、流通、販売など)の設計・マネジメントに関する諸理論やフレームワークを理解します。また、ビジネス・オペレーションを経営理念・経営戦略との相互関係の視点から理解し、優位性を築くためのマネジメントのあり方について分析し、戦略立案を行います。
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科目例:3
マーケティング・経営戦略基礎
ビジネススクールで扱う経営戦略・マーケティング領域の全体像と、代表的なフレームワークやその使い方を実際の国内外の企業ケースの分析を通じて理解し、身につけることを狙いとしています。
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科目例:4
カスタマージャーニーと
ブランディングマーケティング領域の応用としてデジタル時代に必須のマーケティング戦略構築とその方法論の修得に特化した科目です。ブランド戦略を理解し、インサイトを読み解き、カスタマージャーニーを描くことで、顧客と企業の意図をより的確に結びつけ、マネジメント視点でマーケティング戦略設計ができるようになることを狙います。
歴史と実績があるにもかかわらず、停滞に陥ってしまった企業の変革と再生は、日本経済復活のカギになります。一方で、新たな市場を創造しようと挑むベンチャー企業には、優れたビジネスモデルだけでなく、それを実現するファイナンシャルモデルが必要です。業界再編が進む現在、企業価値の最大化という視点から、的確な意思決定を行える経営人材が不足しています。これからの時代に求められる会計・財務の知識、判断力とは何か。最新事例を交えて学びます。
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科目例:1
アカウンティングⅠ(財務会計)
企業の戦略が財務諸表にどう現れているかを理解した上で、財務情報に基づく経営上の問題発見・問題解決の方法を中心に学びます。また、企業の戦略と会計方針の選択の関係についても学びます。
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科目例:2
アカウンティングⅡ(管理会計)
意思決定と組織運営においてアカウンティングを活用することで、戦略を具体化・実行していく方法について学びます。具体的には、戦略-計画-実行-フィードバックという一連のプロセスをどう組み立て動かしていくか、原価計算、予算管理、業績評価といった手法をどう活かすかについて考える力の習得を目指します。
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科目例:3
ファイナンスI(事業戦略と企業財務)
「ファイナンス基礎」クラスで学んだ知識・視点をベースに、企業価値向上に資する事業投資をどの様に見極め、そして実施すべきか、更に、負債と株主資本をどの様に組み合わせるのが企業にとって最適なのか、を中心に学びます。
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科目例:4
ファイナンスII
(企業価値評価と財務戦略)事業・企業価値評価(バリュエーション)の視点・スキルを確認した上で、エクイティ・ファイナンス、デット・ファイナンスなど、企業価値向上に資する財務政策上の意思決定手法を習得。CFO(最高財務責任者)の補佐を受けつつ、CEO(最高経営責任者)が下すべき重要な財務上の選択・方針決定のあり方を理解します。
すべての科目で「自らの頭で考える力」「自分の意見を分かりやすく伝える力」を鍛える

昨今のような変化の激しいビジネス環境においては、前例のない問題に直面する機会が多々訪れます。こうした状況下において、リーダーに求められるのは、素早く問題の本質を見抜き、これまでの経験に縛られず自らの頭で、戦略や解決策を考えられる力です。加えて、考えた内容を周囲の人に分かりやすく伝え、理解・納得・共感してもらい、動いてもらうコミュニケーション力も必要になります。
グロービス経営大学院では、すべての科目において、ディスカッション中心の授業を提供しています。その理由は、「自らの頭で考え抜く力」「自分の考えを分かりやすく伝える力」を鍛えるためなのです。また、「思考系」と呼ばれる領域も設け、「クリティカル・シンキング」「ビジネス・プレゼンテーション」「ファシリテーション&ネゴシエーション」といった「思考力」と「コミュニケーション力」のベースとなる能力を磨く科目も提供しています。



「志」を醸成し、高い倫理観を養う科目領域

ビジネスの現場では、簡単には乗り越えられない壁に何度も直面します。ときには、四面楚歌の状況に追い込まれ、自らを見失いそうになることもあるでしょう。そのような状況に陥っても、人生をかけて追求すべき「志」をつかめていれば、決して諦めることなくチャレンジを続けることができるはずです。
グロービス経営大学院では、揺るがない「志」と高い倫理観を備えたリーダーを育成するための科目群を設けています。例えば、「リーダーシップ開発と倫理・価値観」という科目では、自己のリーダーシップスタイルを振り返り、自らの課題を理解した上で必要な能力開発に取り組みます。「企業家リーダーシップ」では、代表的な企業の創業者や変革者のケース、講話を通じ、企業家の信念の源とは何か、創造と変革に伴うリスクをどう克服するのかなど、リーダーの内面に迫っていきます。最終回のクラスでは、パーソナルミッションをクラス内で発表、その実現に向けて決意表明を行います。



「創造と変革」を実行する力を養う科目領域

経営において最も難しいのは、ゼロから何かを生み出していく「創造」と、停滞状態にある既存のものを進化・成長させていく「変革」です。グロービス経営大学院では、社会に「創造と変革」をもたらす人材を輩出するというミッションのもと、ベンチャー企業の創業期や新規事業立ち上げ時、事業再生や組織変革の実行時に直面する課題にフォーカスした科目を揃えています。
創造系の科目では、起業や新規事業立ち上げを志す学生が、現場で直面する課題を具体的にイメージできるように、グロービスのベンチャーキャピタル部門の投資先の経営経験をもとに作成したケースも織り交ぜながら議論していきます。変革系の科目では、組織を変革に導くことを志す学生が直面するであろう現場での様々な障害を、ケースを通じて追体験していきます。それらを乗り越えるために「何を考え、どのような行動を取るべきか?」を企業再生の現場を経験した教員たちと徹底的に議論していきます。



新時代を切り拓く力を磨くテクノベート(テクノロジー×イノベーション)科目領域

あらゆるビジネス領域においてテクノロジーへの理解が必要不可欠な時代。最新のテクノロジーを理解し、イノベーションを起こすことができる新時代のリーダーに必要な能力を磨くための科目を「テクノベート」領域として提供しています。
※グロービス経営大学院はデジタルハリウッド大学大学院との単位互換を2018年4月から開始しています。ビジネスとテクノロジー両方の知識と視点を持ち、社会で活躍できる人材をより多く輩出するため、テクノロジーを理解しイノベーションを創出するテクノベート人材」の育成を加速します。詳しくはこちらをご覧ください。


クラスの外にも、最新知を得て、仲間と未来を語り合える場がある

グロービス経営大学院には、カリキュラムマップに掲載されている科目の授業以外にも学びの場が多数用意されています。そのひとつが「あすか会議」。オンラインを含む全てのキャンパスの在校生・卒業生が一堂に集い、経営者、政治家、学者、メディアなど各界のトップリーダーの知見・志・情熱に触れることができる合宿型のカンファレンスです。
この他にも、学校公認のクラブ活動や「振り返りセッション」、「学長セッション」 、事業承継者が集まる「あとつぎ会議」 など、仲間と志を語り合い、ともに未来を描く場が数多く用意されています。こうした数々のイベントを通じて、「志」が磨かれ、一生涯、切磋琢磨できる仲間を得ることができるのです。




ケースメソッドへのこだわり
多くのビジネススクールではケース(企業事例)を扱った授業が行われていますが、グロービス経営大学院のケースメソッドには独自のこだわりがあります。理論やフレームワークの内容を理解するだけでは、ビジネスの現場で適切な意思決定を瞬時にできるようにはなりません。それらをケースに当てはめて繰り返し使い続け、自分の頭で考え抜くことを通じて、身体に染み込ませていく必要があります。こうしたプロセスを経てはじめて、「知識」が実践で使える「知恵」となっていきます。
使用ケース例
各領域ごとに様々なケースを扱います。
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テクノベート
アップルにおける
デザイン思考とイノベーションテーマ
デザイン思考 -
変革
IBM の新規事業開発プログラム
テーマ
イノベーションによる
事業構造変革 -
変革
NESPRESSO 物語
ネスプレッソ〜更なる挑戦テーマ
ビジネスモデルの革新
-イントレプレナーの要件 -
グローバル
ウーバー対ディディ:
中国ライドシェア市場における競争テーマ
サービス業における
グローバル化 -
志
信念に生きる
-ネルソン・マンデラの行動哲学テーマ
国家レベルの変革における
リーダーシップ -
創造
ヤフー株式会社
テーマ
戦略的ビジョンと
ビジネスモデルの構築 -
グローバル
トヨタのナレッジマネジメント
テーマ
日本的経営の特性、
強みと課題 -
テクノベート
パルコのウェブ戦略
テーマ
デジタル・トランス
フォーメーションと組織デザイン -
志
ネスレ:原料農産物調達における
共通価値の創造テーマ
CSV ※:企業の社会的価値とは
※ CSV(Creating Shared Value):共通価値の創造 -
創造
絵本ナビの財務戦略
テーマ
ベンチャー経営とファイナンス -
人事組織(ヒト)
花形アナリストを採用せよ /
日本の新卒と三井住友銀行テーマ
リソースマネジメント -
人事組織(ヒト)
NASA とオープンイノベーション
テーマ
部下を動かす/上司を動かす -
マーケティング・戦略(モノ)
アコーホテルズとデジタル変革
テーマ
ペルソナ設定と
カスタマー・ジャーニー -
マーケティング・戦略(モノ)
バーバリーの新たなる挑戦
テーマ
デジタル化時代の
マーケティング戦略 -
会計・財務(カネ)
セールスフォースドットコムにおける
収益及び費用の認識テーマ
コンプライアンス&
ガバナンス -
会計・財務(カネ)
ネットスケープの新規株式公開
テーマ
新興企業の IPO
※使用ケース例は2019年7月時点でのケースです。ケースは時代の変化を見据え、その時々に必要な学びを提供するために常に刷新しています。
「実践力」を鍛えるグロービス・メソッド

グロービスは単なる知識の習得でなく、実務で活かすための「実践力」を身につけることを重視します。グロービス独自の教育メソッドをご紹介します。
カリキュラムの特徴のページ。実践的なMBA(経営学修士)のグロービス経営大学院。リーダー育成のビジネススクールとして、東京・大阪・名古屋・仙台・福岡・横浜・水戸・オンラインでMBAプログラムを提供しています。