MBAとは(MBA取得方法)

国内MBAの概況

国内MBAの概況

1.従来の年功序列型社会では異質だったMBA

米国ではMBAは社会にも広く浸透しているが、日本における状況は大きく異なり、MBAホルダー(MBA取得者)はマイナーな存在であった。その理由は、経営幹部の育成・登用に関する日本独特の慣習によるところが大きい。終身雇用制度が一般的だった多くの日本企業では、経営者も年功序列的に内部登用されることが多く、また右肩上がりの環境下では、経営者育成もジョブローテーションで複数領域の実務経験を積ませながら、時間をかけて行うのが一般的だった。そのため、経営者を社外で短期育成するMBAのニーズは欧米ほど強くはなかった。

2.バブル崩壊後、大きく変化する日本社会で注目されるMBA

しかし、バブル崩壊後、日本国内のビジネス環境は大きく変化した。グローバル化が進展し、規制が緩和され、ITなどの新技術が普及する中で、 従来までのビジネスルールが大きく変化してきた。その結果、今まで積み重ねてきた経験や専門知識だけでは解決できない課題に直面する場面が増えると同時に、急激な環境変化に対応するために意思決定のスピードも要求されるようになった。こうした中で、短期間で効率よく経営の幅広い知識やマネジメントスキルを身につけることができるMBAプログラムが、日本でも注目されるようになってきた。

3.海外MBA志向者は減少、国内MBA志向者は増加

かつての日本では、MBA取得といえば企業派遣で取得するか、もしくは私費で一定期間(2~3年)の休職、または仕事を辞めて海外に留学して取得するのが主流だった。しかし、ここ数年は海外でMBAを取得する日本人が減少する一方、国内でMBAを取得するビジネスパーソンが急増している。正確な数は不明であるが、日本人のGMAT(用語説明参照)の受験回数は減少し続けている。GMATは、一人が年に何度か受験する。日本人のGMAT受験者が平均して年3回受験すると仮定すると、受験者数は2002年から2006年の5年の間に約2500人から約1200人に半減したことになる。
これとは対照的に、国内MBAを目指す学生数はここ数年間で増加している。2003年には1184人であった国内MBA(MOT含む)志願者は、2006年には2736人と、2.3倍に増加。入学者数も同じ期間で3.4倍に増えている(出典;2007年9月21日開催文部科学省中央審議会大学分科会大学院 部会配布資料)。

【図1】ビジネススクール推定志願者数(国内/海外)

【図1】ビジネススクール推定志願者数(国内/海外)
【図1】ビジネススクール推定志願者数(国内/海外)

4.増える国内ビジネススクール(MBAプログラム)

前段の要因の一つとして、国内ビジネススクールを取り巻く法制度が大きく変化したことがあげられる。
政府は、急変するビジネス環境に対応するために、ビジネスプロフェッショナルの育成を目的として法律や制度の改定に乗り出した。米国のプロフェッショナルスクールに相当する実践的な大学院を導入する目的で作られた専門職大学院(用語説明参照)制度もその一つである。また、2003年10月からは、構造改革特別区制度下で教育特区が誕生し、教育特区の申請をした自治体においては、株式会社立大学院が認可され、校舎自己所有制限も撤廃された。
このような流れの中で、2005年以降日本では、社会人を対象としたパートタイム(平日夜間や土日に開講)ビジネススクールの新設が相次いだ。またいくつかの既存大学院も専門職大学院制度の枠組みを使ったMBAプログラムを新設した。この結果、日本では2003年から2006年までで22のMBA/MOT課程が新設された(図2-3)。このように、社会人が国内で働きながらMBAプログラムに進学できる環境が整ったことで、MBA取得がキャリアを考える上で現実的な選択肢となったことも、昨今の国内MBA人気の一因と考えられる。

【図2】専門職大学院数(MBA / MOT)

【図2】専門職大学院数(MBA / MOT)
【図2】専門職大学院数(MBA / MOT)

5.実践力重視に変化する国内MBAプログラム

日本のMBAプログラムは、数の増加だけでなく、質の面でも変化をみせている。従来の国内大学院では、MBAといえどもアカデミック寄りのカリキュラムを提供するところが多かった。しかし制度変化を受けて、専門職大学院が増加したことで、最近ではこうした状況にも変化がみられる。
専門職大学院として新規に設立された大学院では、プログラムの特徴に「実践力の向上」を掲げるところがほとんどである。一方、既存の大学院でも、ビジネスパーソンのニーズの高まりや制度の変化を受けて、実務家教員比率の増加、ケースメソッドやフィールドワークの採用など、実践志向のカリキュラムに改編するスクールが増えている。さらには、学校数の増加と制度の緩和により大学院間で良い意味での競争が生じ、それが国内MBAの質の向上を後押ししている。 このように国内でも実践的なMBA教育を受けられる環境が整ったことも、現在の国内MBA人気を支える一因と考えられている。

その必要性が広く認知され、日本でもMBAを取得できるスクールが増加しました。現在、日本国内には多数の大学院がMBAプログラムにおいて人材育成を競い合っていますが、グロービス経営大学院は、MBAの価値は学位を取得することではなく、あくまで経営の現場で成果を出すために必要な能力開発・スキルの修得にあると考え、世界で通用する人材育成に取り組んでいます。その結果、多くの企業や社会人から高い評価を得て、グロービスはMBAを取得できる社会人教育・研究機関として、国内最大規模に成長しています。
近年は、録画講義を視聴するオンデマンド型ではなく、リアルタイムで接続しディスカッション中心の授業を提供するオンラインのMBAプログラムの提供によって、日本国内に留まらず海外からの学生の受け入れも始まっています。既存の英語MBAプログラムとともに、日本国内に居ながらグローバルな環境で学べる経営大学院として進化を続けています。

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