カリキュラム

科目詳細

ソーシャル・ベンチャー・マネジメント 講座詳細

社会環境変化が激しさを増す中で、社会課題は、日々変遷しています。 世界では、すでにソーシャル・ベンチャーが一定の存在感を持っています。この科目では、ソーシャル・ベンチャーの創業期や成長期に、乗り越えなければならない課題を解決しながら社会的インパクトを極大化する特有の手法を理解することを目指します。
  • 展開
  • 創造
  • 1.5
    単位
  • レポート
    DAY4
    提出
  • 全6回
  • 35人
    CLASS
  • ケース
    メソッド

科目概要

社会環境の変化が激しさを増す中で、社会課題は日々変遷を遂げています。一方で、企業活動のあり方の変化と対応可能な領域の拡大により、社会課題の解決を主目的としたベンチャー企業が増えてきています。世界では、すでにソーシャル・ベンチャーは一定の存在感を得ています。また日本でも、ソーシャル・ベンチャーの今後のさらなる活躍が期待されています。

この科目では、ソーシャル・ベンチャーの創業期や成長期に、乗り越えなければならない課題を解決しながら、社会的インパクトを極大化する特有の手法を理解することを目指します。ここでは、ソーシャル・ベンチャーを、「財務的な持続可能性を担保しつつ、社会的インパクト(重要な社会課題の解決を通じて社会に与える好影響)の極大化を目指す団体」と定義づけます。

受講対象者

将来ソーシャル・ベンチャーの起業を考えている方、ソーシャル・ベンチャーの経営参加に興味を持っている方、もしくは、現在ソーシャル・ベンチャーのマネジメント職に就かれている方

各回のテーマとケース

Day1

セッション A
テーマ :
イントロダクション(前半)
ケース :
グラミンとムハマド・ユヌス
セッション B
テーマ :
イントロダクション(後半)
ケース :
グラミンとムハマド・ユヌス

Day2

セッション A
テーマ :
Seed~Early stage
ケース :
岩佐大輝とGRA(General Reconstruction Association)
セッション B
テーマ :
創業期における、ステークホルダーを巻き込んだオペレーション・バリューチェーンの構築
ケース :
ウィジットとエムペサ:金融サービスに取り残された人々向けのモバイル・バンキング

Day3

セッション A
テーマ :
創業期初期から拡大期へ (前半)
ケース :
TABLE FOR TWO International
セッション B
テーマ :
創業期初期から拡大期へ (後半)
ケース :
半谷栄寿の事業開発(生誕~2004年)
半谷栄寿の事業開発(2005~2017年)(当日配布)

Day4

セッション A
テーマ :
成長を支える(前半)
ケース :
アキュメン・ファンド:インパクト投資における測定方法(A)
アキュメン・ファンド:インパクト投資における測定方法(B)(当日配布)
セッション B
テーマ :
成長を支える(後半)
ケース :
アキュメン・ファンド:インパクト投資における測定方法(A)
アキュメン・ファンド:インパクト投資における測定方法(B)(当日配布)

Day5

セッション A
テーマ :
社会的インパクトの極大化
ケース :
フローレンス(2010年)
セッション B
テーマ :
ソーシャル・ベンチャー拡大期における組織開発
ケース :
カタリバ 2011年:東日本大震災後の展開

Day6

セッション A
テーマ :
総括と実践(前半)
ケース :
社会を変える起業家たち
セッション B
テーマ :
総括と実践(後半)
ケース :
コミットメントシート(事前ダウンロード)

※クラスで使用するケースや教材、得られる学びは体験クラス&説明会にてご確認できます。

教科書

社会を変えたい人のためのソーシャルビジネス入門

駒崎弘樹(著) 
PHP研究所(出版)

参考書

99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る

岩佐大輝(著)
ダイヤモンド社(出版)

裸でも生きる~25歳女性起業家の号泣戦記~

山口絵理子(著)
講談社+α文庫(出版)

世界を変える偉大なNPOの条件―圧倒的な影響力を発揮している組織が実践する6つの原則

レスリー・R・クラッチフィールド、ヘザー・マクラウド・グラント(著)
ダイヤモンド社(出版)

世界を変える人たち

デービッド・ボーンスタイン(著)
ダイヤモンド社(出版)

社会的インパクトとは何か――社会変革のための投資・評価・事業戦略ガイド

マーク・J・エプスタイン、クリスティ・ユーザス(著)
英治出版(出版)

いつか、すべての子供たちに―「ティーチ・フォー・アメリカ」とそこで私が学んだこと

ウェンディ・コップ(著)
英治出版(出版)

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

ハンス・ロスリング(共著)
日経BP社(出版)

ビジョナリーであるということ 慈悲とビジネスを結んだ奇跡の組織アラヴィンドの物語

パヴィスラ・K・メータ、スキトラ・シェノイ(著)
ダイヤモンド社(出版)

受講した学生の声

  • 社会課題への想いを同じくする仲間との出会い。

    株式会社G-Place
    ライフスタイル事業グループ グループ長/シニアマネージャー

    平田 真子さん

    授業でまず学んだのが、社会課題の構造分析です。「構造化」することで、社会課題の裏にある社会システムの欠陥が見えるようになり、そこを議論のスタート地点にするという手法を学び、実務でも転用しています。またケース(企業事例)を通じて、ソーシャルビジネスで解決を目指す社会課題がたくさんあること知り、自ら解決したいと思える課題を見つけることができました。


    ソーシャルビジネスは通常のビジネスと異なり、サービスを受ける人からの支払いが低額になるため、寄付などほかの収益源が必要になります。この科目では、ソーシャル・ベンチャーが押さえておくべきマネタイズについてもしっかり学ぶことができます。また、「貧困世帯の子どもが家庭環境によって進路を制限されない社会をつくる」という同じ志を持つ仲間と出会うことができ、授業が終わった後もリトリート(集中合宿形式のイベント)で集まるなど、今でも刺激をいただいています。

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