カリキュラム
科目詳細
企業の理念と社会的価値 講座詳細
- 応用
- 志
- 1.5
単位 - レポート
DAY4
提出 - 全6回
- 35人
CLASS - ケース
メソッド
科目概要
この科目では、企業が生み出す価値は、財務的な「見える価値」の他に、社会的な「目に見えない価値」があるという立場に立ち、両者を合わせた企業が創り出す社会的価値を最大化していくためには何が必要かについて議論を深めます。
具体的には、CSV的な観点を含む本業・CSR活動・コーポレートガバナンスなどを通じた価値の創出に加え、それら諸活動と経営理念の関係について学びます。同時に、株主・顧客・従業員・コミュニティ・NPOなど様々なステークホルダーとかかわりながら、企業が社会に対して果たす役割・責任についても学んでいきます。
受講対象者
将来経営者を目指す方はもちろん、会社の存在意義や自身の仕事の意義を考え、実現していきたい方を対象としています。
ヒト、モノ、カネに関する経営の基本的な知識・スキルを得ていることを前提とします。
各回のテーマとケース
Day1
セッション A |
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セッション B |
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Day2
セッション A |
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セッション B |
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Day3
セッション A |
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セッション B |
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Day4
セッション A |
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セッション B |
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Day5
セッション A |
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セッション B |
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Day6
セッション A |
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セッション B |
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※クラスで使用するケースや教材、得られる学びは体験クラス&説明会にてご確認できます。
受講した学生の声
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社会課題を解決し、新たな
価値を生みだすヒントを得た。柴田 佑紀さん
CSV経営※は、社会課題を解決しながら新たな価値を生みだす考え方ですが、これはまさに自分がやりたいと考えていた経営の在り方でした。
酒蔵のある地方は今、急速に進む少子高齢化、休耕作地や空き家の増加、獣害リスクの深刻化など、さまざまな課題に直面しています。複数ある社会課題を解決しながら、どうすれば地方に新たな価値を生みだせるのか。この問いに対する答えを考え、行動につなげるためのヒントを、この科目で得ることができました。
例えば、休耕作地を利用して自社米を生産し、自社で製造する日本酒の価値をさらに高める取り組みを始めました。このほかにも、休眠蔵を活用したカフェをオープン。将来的には、獣害対策としてのジビエと日本酒のペアリングや、空き家ビジネスなども手掛けていきたいと考えています。自社における全ての活動が地域課題の解決、そして新たな価値の創造につながる。そんな経営者として欠かせないエッセンスが詰まった科目だと思います。
※CSV経営…「Creating Shared Value(共通価値の創造)」の略称。社会的価値を戦略的に追求することによって、経済的価値も生まれるという経営の考え方を指す。
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自分たちは何のために、
誰のために存在しているのか。野々垣 浩二さん
自施設が何のために、誰のために存在しているのか、どんな価値を提供したいのか、などを3ヶ月間考え抜きました。企業が生みだす価値は、財務的な「見える価値」と社会的な「目に見えない価値」、そして「短期的価値」と「長期的価値」が存在し、これらはトレードオフな関係になりがちです。経営とは、“常に矛盾との対峙である”ということを実感した科目でした。
プロフェッショナリズムを重視する医療従事者は、目の前の患者を助けるために奔走し、「目に見えない価値」に傾きがちです。しかし、それだけではサステナブルな医療を提供することはできません。未来を予測しながら、さまざまな価値をどう提供していくかを考え抜き、責任を持って意思決定する重要性を認識することができました。また、倫理的な問題に遭遇したときに経営者としてどう立ち振る舞うべきなのか、についても学ぶことができ、とても充実した3ヶ月になりました。