- 創造と変革のMBA グロービス経営大学院
- MBA(経営学修士)とは
- ビジネススクールとは
MBAとは
ビジネススクールとは
1.ビジネススクールはMBAだけではない
ビジネススクールとは、経営やビジネス、マネジメントに関する知識やスキルを教える教育機関のことで、経営大学院やビジネス関連講座の総称です。日本におけるビジネススクールの定義は広く、経営・ビジネスに関する体系的な知識を提供する経営学修士/MBA(Master of Business Administration)の学位を授与する経営大学院(専門職大学院)だけでなく、企業、大学、個人事業主主催によるビジネス講座や実務セミナーもビジネススクールというカテゴリーに区分されています。
「専門職大学院」と「大学院」の違いとは
専門職大学院とは、国際的に活躍できる高度専門職業人の育成を目的とし、平成15年度(2003年)に創設されました。
学校教育法には、「大学院のうち、学術の理論及び応用を教授研究し、高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことを目的とするものは、専門職大学院とする。」と、記載されています。(学校教育法第99条第2項)
大学院との違いは、より「実務的な教育」を行うことで、研究指導や論文審査は必須でないこと、実務家教員を3割以上置くことが定められていることなどが特徴です。グロービス経営大学院は、専門職大学院の認証を受けています。
2.国内と海外では、ビジネススクールの定義が違う
海外では、経営学修士号(MBA)の学位を取得できる教育機関を一般的にビジネススクール(経営大学院)と呼びます。一方で日本においては、リーダーシップ・人材マネジメント・経営戦略・マーケティング・会計・財務といった「ヒト・モノ・カネ」の経営資源について、体系的に学びMBAの学位を取得できる大学院だけでなく、ビジネスに関する知識・スキル・ノウハウを身につける実務セミナーやビジネス関連資格を取得するための予備校などもビジネススクールと呼ぶなど、ビジネススクールが提供している教育内容はさまざまで、その定義は非常に広範にわたります。そのため、日本国内で「ビジネススクール」を探す際には、ビジネススクールの開講形態、開催日程や修了までの期間だけでなく、修得したいことをできるだけ明確にしておくことが重要です。
3.日本国内のビジネススクールの区分
日本国内において、ビジネススクールは大きく2種類に分けられます。ひとつは、「数年間かけてビジネスを体系的に学ぶ経営大学院(MBAプログラム)に区分されるビジネススクール」、もうひとつは「1日~数ヶ月の短期間で学習するビジネススクール」です。
経営大学院(MBAプログラム)とは
経営大学院(MBAプログラム)とは、ビジネスに関する体系的な知識やスキルの修得し、社会で活躍するリーダーの育成を目的としている。修士課程の修了に必要な単位を修得することで、経営学修士号の学位も授与される。
標準で2年という長期間にわたって通うことや数百万の学費を投資することなどから、経営大学院を選択する際には、さまざまな観点から比較検討することが必要となるが、以下の観点については最低限押さえておく必要があるだろう。それは「開講時間」「受講形式」「授業形式」「教員」「教育内容」の5つである。
経営大学院は、開講時間の観点からは「社会人が仕事をしながら通える平日夜間もしくは土日を中心の開講(パートタイムMBA)」と「会社を休職・退職した上での通学を想定した平日の昼間の開講(フルタイムMBA)」に分けられる。またひとつの授業を3ヶ月かけて6回~12回に分ける形態が中心の経営大学院や、週末のみに2日間で集中して行う形態が中心の経営大学院などがある。
受講形式については、「キャンパスへ通学し受講する形式(通学型)」と「自宅や外出先からでも受講できるインターネット経由での受講形式(オンライン型)」に分けられる 。
授業形式は、「従来の日本の大学の講義にみられるような知識の提供を目的としたレクチャー形式」と「知識のインプットよりもその知識をビジネスで実践することに重きを置いたディスカッション形式」の2種類がある。国内の経営大学院では、これらの形式がミックスされて授業が提供されているが、その割合は大学院によってかなり異なっている。
教員は、「学術研究を専門とした教員」と「ビジネス経験が豊富な実務家教員」の場合がある。経営大学院によって両者の比率は異なる。また、ディスカッション形式の授業においては、教員に高いファシリテーション能力が求められるが、その能力も大学院ごとに差が出る場合が多い。
教育内容については、「論文の執筆が求められるなど、アカデミック色の強いMBA」と「ビジネスで成果を挙げることを重視した実践志向の強いMBA」に二分される。
4.学位の種類
ビジネススクールを修了することで得られる学位(修士号)は、一般的にMBA(Master of Business Administration)です。グロービスで授与する学位も、MBA(経営学修士)です。しかし、それ以外にも、MSc(Master of Science)、EMBA(Executive MBA)などがあります。MScは理学修士と呼ばれ、自然科学系の大学院などに多いのですが、MSc in Financeなどのようにある専門領域に特化したビジネススクールでMScと表記している場合もあります。実務で活躍するリーダーを育てるMBAに対し、MScの場合は学術寄りの大学院であることが多いです。EMBAは、Executiveと表記されますが、いわゆるエグゼクティブ(役員)クラス向けというわけではなく、とくに欧米では、30代以降になるとEMBAを選択する傾向にあります。ただし、カリキュラムは学校によってさまざまです。一方、EMBAには3ヶ月や半年間のプログラムなどもあり、EMBAという表記ですが、学位(修士)発行の有無や種類も学校によって違いがあります。
そのほかに、Specialized MBA、Global MBAなどと銘打つ学校もありますが、特定領域に特化しているMBAであることや、おもに英語で学ぶMBAであることを表しているための表記で、学位としてはMBAとなります。また、PreMBAと呼ばれるものはありますが、これは修士号でありません。MBAの前段階であることを表しているもので、日本では単科生や科目等履修生と呼ばれるものです。
MBAのメリットとは
MBAを取得するメリットは、経営理論やフレームワークを体系的に取得できることが挙げられますが、それだけではありません。
「問題発見力や前例にとらわれずに、自分の頭で考え抜くために必要な論理的思考力」「ビジネスの現場で起こりうる課題に対する意思決定能力」「切磋琢磨できる多様な人的ネットワークの構築」など、MBAによって得ることのできるメリットは多岐にわたります。
また、MBA取得により仕事での成果を効率的に上げることによって、昇進や給与のアップにつながる可能性が高くなることが、グロービス経営大学院の卒業生キャリアアンケートからもみられています。
MBAのメリットについて、詳しくはこちらをご参照ください。
5.短期間で修了するビジネススクール
「1日完結型講座/セミナー」と「複数日程にわたる連続講座/セミナー」の2種類に区分されます。加えて、「講座内容」「講座形式」の観点を組み合わせてビジネススクールを比較することで各講座/セミナーの特徴を確認できるでしょう。講座内容は、ほとんどの場合が特定ニーズに応えるものに限定され、「ノウハウ・知識を提供するもの」「ビジネスでの活用を想定したスキルトレーニングを行うもの」の2種類があります。また講座形式は、「講師が持つ情報を一方的にインプットする講義形式」が大半ですが、「インタラクティブ性が高いディスカッション/ワークショップ形式」のものもあります。
短期間で修了するビジネススクールは、いずれも経営大学院と比較すると、学習期間が短く済むだけでなく、費用が無料~数十万円程度と安く済むメリットがあります。
一方で、特定のニーズに応えるだけの内容、講義形式の知識のインプットを中心とした授業となっているものが多く、目的を明確にしておかないと学習効果が上がりにくいというデメリットがあります。そのため、長期的に使いうる体系立てたビジネス知識やスキルの習得の際には、経営大学院(MBAプログラム)も視野に入れておくとよいでしょう。
6.ビジネススクールの選び方
各ビジネススクールにはさまざまな特徴があり、ビジネススクールの選択にはそれらを押さえておく必要があります。
たとえば海外で学ぶか国内で学ぶか、フルタイムかパートタイムか、通学で学ぶかオンラインで学ぶのかなど、ご自身の環境や今後描きたいキャリア(今いる企業を変革したいのか、起業をしたいのかなど)を明確に描き、場所や受講形式を選択する必要があります。
また、カリキュラムや授業の質、卒業生の活躍や人脈形成、卒業までにかかる費用など、ビジネススクールを選ぶポイントは多岐にわたります。
詳しくは、ビジネススクール選びのポイントをご確認ください。