カリキュラム

科目詳細

ファイナンスII(企業価値評価と財務戦略) 講座詳細

事業・企業価値評価(バリュエーション)の視点・スキルを確認した上で、エクイティ・ファイナンス、デット・ファイナンスなど、企業価値向上に資する財務政策上の意思決定手法を習得。CFO(最高財務責任者)の補佐を受けつつ、CEO(最高経営責任者)が下すべき重要な財務上の選択・方針決定のあり方を理解します。
  • 応用
  • 会計

    財務
  • 1.5
    単位
  • レポート
    DAY4
    提出
  • 全6回
  • 35人
    CLASS
  • ケース
    メソッド

科目概要

本科目は、企業価値評価とは何か、さらに、その企業価値の増大に資する企業合併と買収(M&A)とは何か、を深く理解する事に主眼を置いています。従い、資本コストの概念、バリュエーションの基本手法、資金調達などを広く学び、CFOからの補佐を受けつつCEOが下さなければならない経営上の選択・方針決定の在り方を理解することが目的としています。

この科目は、ファイナンスⅠ(事業戦略と企業財務)で学ぶ予測財務諸表、事業戦略が資金手当てに与える影響、基本的な事業価値評価に関する基礎知識は既に修得しているとの前提で授業を行います。また、科目はケースを中心として行われますが、ケースでカバーされていない関連トピックや応用的なトピックについても、レクチャーを通じて網羅し、コーポレート・ファイナンスの体系的理解を目指します。

受講対象者

「ビジネス・リーダー」として、財務上の諸問題に関する意思決定を行うための基本的論点の修得を目指す方を対象とします。

各回のテーマとケース

Day1

セッション A
テーマ :
経営課題の分析プロセス設計
投資判断と資金調達(前半)
ケース :
事業リスクとβ値:資本コスト
フラッシュメモリ社
セッション B
テーマ :
投資判断と資金調達(後半)
ケース :
フラッシュメモリ社

Day2

セッション A
テーマ :
有利子負債と最適資本構成(事業特性と財務政策)(前半)
ケース :
有利子負債と最適資本構成
スウェディッシュ・マッチ社の新たな財務政策
セッション B
テーマ :
有利子負債と最適資本構成(事業特性と財務政策)(後半)
ケース :
スウェディッシュ・マッチ社の新たな財務政策

Day3

セッション A
テーマ :
M&Aにおける事業・財務戦略(バリュエーション・アプローチ)(前半)
ケース :
企業価値の評価手法
ヘルスケア・マニュファクチャリング社
セッション B
テーマ :
M&Aにおける事業・財務戦略(バリュエーション・アプローチ)(後半)
ケース :
ヘルスケア・マニュファクチャリング社

Day4

セッション A
テーマ :
総合学習(前半)
ケース :
メディア・ゼネラル社の新聞事業に対するバフェットの買収提案
セッション B
テーマ :
総合学習(後半)
ケース :
メディア・ゼネラル社の新聞事業に対するバフェットの買収提案

Day5

セッション A
テーマ :
事業リスクと不確実性下の企業価値評価(新興企業のIPO)(前半)
ケース :
リスクと不確実性~不確実性下における企業・事業価値の算定アプローチ~
スナップの新規株式公開(A)
セッション B
テーマ :
事業リスクと不確実性下の企業価値評価(新興企業のIPO)(後半)
ケース :
スナップの新規株式公開(A)

Day6

セッション A
テーマ :
総合演習(負債を活用したM&A(LBO))(前半)
ケース :
LBO(Leveraged Buy-out)とは
エアスレッド・コネクションズ社の評価
セッション B
テーマ :
総合演習(負債を活用したM&A(LBO))(後半)
ケース :
エアスレッド・コネクションズ社の評価

※クラスで使用するケースや教材、得られる学びは体験クラス&説明会にてご確認できます。

教科書

コーポレート・ファイナンス 第10版(上下巻)

リチャード・A・ブリーリー、スチュワート・C・マイヤーズ、フランクリン・アレン (著)
藤井 眞理子、國枝 繁樹 (監訳)
日経BP社(出版)

Brealey, Richard A., and Stewart C. Myers, Principle of Corporate Finance, McGraw Hill College Div

≪上記の原書≫

参考書

『企業価値評価 第6版[上] バリュエーションの理論と実践』

マッキンゼー・アンド・カンパニー、ティム・コラー、マーク・フーカート、デイビッド・ウェッセルズ(著)
マッキンゼー・コーポレート・ファイナンス・グループ(訳)
ダイヤモンド社(出版)

事前推奨科目

この講座の受講は、事前に以下の講座の履修が推奨されます。