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MBAとは
MBAランキング
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1.世の中にあるさまざまなMBAランキング
海外では、就職や転職の際にどのビジネススクール(MBAプログラム)の卒業生であるかを重視する傾向があり、大手メディアがビジネススクールのランキングを公開しています。また海外ではMBAの教育品質を評価するための認証機関も存在します。
海外MBAランキング
フィナンシャル・タイムズ、フォーチュンなど大手海外メディアが定期的にランキングを公開しています。これは従来より米国・ヨーロッパを中心にMBAという「学位」の価値が高く評価されていること、どのビジネススクールのMBAを取得したかを重視する海外企業のニーズがあることを表しています。メディアごとにランキングの指標は異なりますが、代表的なものは入学時と卒業後の年収の変化率や学生の満足度などで、これらの指標に基づいてランキングしています。
フィナンシャル・タイムズが発表したMBAランキング(2022年版)
TOPUNIVERSITIESが発表したMBAランキング(2022年版)
海外MBAの代表的な認証機関
米国においては、AACSB(Association to Advance Collegiate Schools of Business)という認証機関を中心に、IACBE(International Assembly for Collegiate Business Education)などいくつかの認証機関が存在し、一部のビジネススクールがメンバーとなり相互評価を行っています。また、ヨーロッパでは、非営利団体によるEQUIS(The European Quality Improvement System)と呼ばれる認証評価機関を設けており、米国同様独自の相互評価を行っています。これらの機関からの認証評価要件には、研究活動や教員のPh.D比率の基準などが設けられています。海外では実務経験のある社会人がPh.Dを取得することは珍しくありませんが、日本では少数であることから、国内で認証を受けているビジネススクールは実務家教員の割合は下がりやすく、アカデミック色が強くなる場合もあります。
2.日本国内MBAランキング
日本国内においては、前述した海外のように公式のランキングは存在していません。新聞社や出版社などが独自に、日本国内のビジネススクールのランキングをつけている場合はありますが、格付けの根拠となる指標が毎回異なる場合やアンケート調査によるものが多く、客観的な指標に基づいて経年変化を追っているものではありません。よって、国内MBAスクールの評価はランキングのみではかれません。ビジネススクールへの入学を検討している方は、ランキングがどのような情報に基づいて行われているかを十分確認する必要があるでしょう。
一方で、国内MBAにおいては海外と違い、ビジネススクールが開催する学校説明会や体験授業に参加することが可能ですし、実際に通う社会人学生の声を直接聞くこともできます。できる限り多くの情報を収集し、自身の目的に沿ったビジネススクールであるかを自分の目で確かめるとよいでしょう。
3.MBAランキングだけで選ばず、検討材料のひとつとして捉えることが重要
先述のようにMBAランキングは、メディアごとに異なる指標でビジネススクールをランキングしています。よって、多額の費用と時間を費やすビジネススクールの選択をランキングのみに頼るのは危険といえます。しかし、海外のビジネススクールへ進学する場合は、距離の制約から教員や学生、校風などを直接確認することが難しいため、ランキングを重視することは避けられないでしょう。
一方で、国内でMBAの取得を検討する際には、アカデミックな内容を重視するスクールからビジネスでの実践を想定したスクールまで、MBAプログラムのバリエーションが豊富であるため、ランキングや認証だけでは自身の目的に沿ったMBAなのかの判断が難しい問題があります。よって、繰り返しになりますが、国内ビジネスススクールへの進学を検討する際には、学校説明会や体験授業を通じて、自分の目で確認するようにしましょう。また、国内企業においてはMBAの学位のみで評価されることはないため、ランキングよりも各ビジネススクールが提供しているカリキュラムが「自分の目的に合致するか、自分が得たいものを得ることができるか」「仕事での成果に直結するものか」などを重視するべきでしょう。