- 創造と変革のMBA グロービス経営大学院
- MBA(経営学修士)とは
- ビジネススクール選びのポイント
MBAとは
ビジネススクール選びの
ポイント
1.海外or国内、フルタイムorパートタイム、通学orオンラインなど形式は多様
ビジネススクールと一口に言っても、形式は多様です。まず、海外(および国内で英語)で学ぶのか、国内で学ぶのか、という選択肢があります。海外、とくにアメリカやヨーロッパではMBAランキングやブランドを重視する傾向にあります。また最近では中国などアジア圏のMBAもランク入りしており、MBA=欧米という図式は覆され始めています。海外で学ぶ場合は、ほとんどがフルタイム(全日制)で学ぶことになりますが、国内ではパートタイム(夜間・休日制)が主流です。さらに、キャンパスへ通学して学ぶのか、オンライン形式で学ぶのかの選択肢があります。海外およびフルタイムで学ぶのであれば、退職もしくは休職して学ぶ必要がありますし、通学の場合であれば転勤などによる影響も受けます。ゆえに、ご自身の環境に合ったビジネススクールを総合的に見極める必要があります。
2.カリキュラムの中身(実践性orアカデミック)と、「卒業生の活躍」が重要
MBAのカリキュラムは、ヒト・モノ・カネの領域を、ケースメソッド(企業事例)で学ぶのが一般的です。ただし、指向性や得意分野、学び方はさまざまです。指向性は「実践性を重んじるMBA」から「経営を学問と捉えアカデミック色の強いプログラムを提供するMBA」などの特徴があります。また学び方も、一方的な講義形式もあれば、互いに議論しながら学ぶ形式もあります。オンライン形式であれば動画視聴中心のものから、オンライン上でもリアルタイムな議論を交わすものまで多様です。そのため、「実践的」と謳っていても大きな差があります。「実際に力が身につくのか否か」はMBAの価値そのものと言えます。それぞれの学校の発信する特徴や強み、教育方針が実態として整合しているのかは、ご自身でしっかりと確認することが大切です。金額的にも安くはなく、投資する時間も膨大であり、人生を左右する選択になります。投資に値する内容なのかは、授業を見学するだけでは判断がつかないでしょう。体験クラスなどを通じて実際に授業に参加してみる、また卒業生や在校生、教員、事務局スタッフの一方的な説明を聴くだけではなく直接話してみるなどを通じ、ご自身の目で学校のクオリティを確認し、空気を肌で感じることが大切になるでしょう。
一方でビジネスの構造自体が変わり、働き方やキャリア、人生の在り方も変わり始めている中で、経営の伝統的なセオリーは基本として保ちつつ、テクノロジーやデザインなどのカリキュラムを取り入れているMBAも出てきています。従来型のMBAか、時代の変化に対応した科目に強い新時代のMBAか、という視点も重要な選択基準と言えるでしょう。しかし、自分に合ったビジネススクールを見極めるために、最も分かりやすいのが「卒業生の活躍」です。とくに日本では欧米と比べ、MBA取得と企業側の採用や評価とはあまりリンクしておらず、採用や評価においてはMBAの国際認証の有無なども無関係です。重視されるのは、経営者として、あるいはビジネスプロフェッショナルとしての個人の「能力」と「実績」です。「どのMBAプログラムが、自分の能力を成長させられるか」という視点と同時に、「自身のロールモデルとなる在校生や卒業生がどれだけ沢山いるか」という視点は極めて重要なポイントです。
3.国内MBAスクール選び「22のポイント」
MBA選びの基準には卒業生の活躍、育成方針、授業の質、カリキュラム、利便性、人脈形成、取得までの金額などさまざまなものがあります。下記の22のポイントを参考にしながら、ご自身に合ったビジネススクールを見極めていただくことをおすすめします。
育成方針 | 1 | 学校が発信する特徴や教育方針と在校生・卒業生から聞くスクールの実態は整合しているか。 |
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2 | 自分のロールモデル(手本)となる教員や在校生・卒業生がいるか。 | |
クラスの質 | 3 | 全教員に占める実務家教員と研究者教員の比率はどうか。 |
4 | 授業スタイルの比率(講義形式、ケーススタディ形式、ケースメソッド形式、プロジェクトベースラーニング) はどうか。授業スタイルに応じた教員の授業運営能力があるか。 | |
5 | 学校が授業や教員の満足度を計測し、それを改善に活かしているか。 | |
6 | 教員の執筆書籍や研究論文の執筆数、ビジネス雑誌への寄稿数はどうか。 | |
7 | 学生の年齢構成、出身企業などの多様性はどうか。 | |
8 | どれだけ多くの学生と出会えるか。学生間のネットワーク構築を促す仕組みがあるか。課外活動などは活発か。 | |
9 | 実践力向上の方法論は、どのようなものか。 | |
10 | 次の時代を見据えたカリキュラム・科目群はあるか。 | |
11 | 修了生は、企業や社会で活躍しているか。 | |
利便性 | 12 | 自宅や職場からのアクセスはよいか。通学できない場合は、オンラインでも受講できる仕組みがあるか。 |
13 | 科目選択など履修ペースに自由度はあるか。 | |
14 | 転勤や出張、ライフスタイルの変化などに柔軟に対応できる制度や仕組みがあるか。 | |
キャリア支援・人脈形成 | 15 | 一流の経営者と直に接する機会やセミナーなどの数は豊富か。 |
16 | 修了後の転職や起業などのキャリア形成サービスはあるか。 | |
17 | 卒業生組織(アルムナイ)やネットワークを形成する仕組みがあり、活発に活動しているか。 | |
雰囲気・スタッフ | 18 | 学校全体、キャンパスの雰囲気は、通いたくなる場所か。 |
19 | 学校のスタッフは、親身な相談に乗ってくれるか、距離感は近いか。 | |
情報公開 | 20 | 修了生のメディア掲載や起業、昇進、活躍などの成果を公表しているかどうか。 |
21 | 説明会や体験授業、個別相談会、在校生・卒業生スピーチなど情報提供やプログラム内容の確認機会は豊富か。 | |
22 | 単科生(科目等履修生)制度など入学前に授業を体験できる機会があるか。 |
4.MBAの費用、給付金、奨学金、教育ローンについて
MBA取得までにかかる費用は、入学金や授業料を含めた学費だけでなく、教材費、書籍代など、欧米等に留学する場合は生活費なども含め、さまざまなものがあります。国内MBAを例に取ると、入学金や授業料を合わせた学費は、私立で300万円前後、国公立で150~200万円程度となります。学費に対するサポートとしては、給付金、奨学金や教育ローンがあります。給付金は、厚生労働省の教育訓練給付制度があり、専門実践教育訓練給付と一般教育訓練給付の2種類があります。グロービス経営大学院のMBA課程は、専門実践教育訓練の指定講座になっており、最大で112万円の給付を受けられます。ただし、全てのMBAプログラムが指定講座となっているわけではないので注意が必要です。
奨学金には、学校ごとの独自奨学金を設定していることがあります。また、機構による奨学金があり、代表的なものとして、独立行政法人日本学生支援機構の奨学金があります。加えて、国の教育ローン(日本政策金融公庫)や銀行や信販会社による教育ローンがあります。 グロービス経営大学院の費用については、学費(費用)・教育訓練給付金のページを参照してください。