MBA用語集

財務会計とは、株式会社における所有と経営の分離の理念に基づき、会計原則に従った財務諸表によって、企業が外部ステークホルダーに対して客観的かつ公正な企業の姿を開示することを目的とした会計制度。 財務会計は、様々な法律や規則（商法・証券取引法・税法など）によって厳格に規定されている。株式会社の所...

財務活動によるキャッシュフローとは、資金の借入（キャッシュの増加）や借入金の返済（キャッシュの減少）、株主配当（キャッシュの減少）など。キャッシュフロー計算書の3つの区分（営業活動、財務活動、投資活動）の1つ。 財務活動によるキャッシュフローは、通常、営業活動によるキャッシュフローおよ...

財務諸表とは、企業活動における企業の財務状態や業績、その変化（移動の経緯）示したもの。 損益計算書（P/L）、貸借対照表（B/S）、キャッシュフロー計算書などがある。

財務の視点とは、財務的業績の向上のために、従業員や株主など利益関係者（ステークホルダー）に対してどのように行動しなくてはいけないかという視点。バランスト・スコアカードの4つの視点の1つ。 具体的には、売上高、利益、EVA、ROE、それらのKPIの構成要素である売上高利益率、資本回転率などが挙...

差額原価収益分析とは、いくつかのオプションの中から企業にとって最も有利なオプションを選択するために、それぞれのオプションを比較して評価する、特に短期的な意思決定のツール。 まず、あるオプションを選択した場合に獲得することができる収益と、他のオプションを選択した場合に得られる収益との差額（差額...

先入先出法とは、棚卸資産の取得金額を売上原価と事業年度末の残高に割り振る方法の1つ。仕入れ時あるいは製造時期の古いものから順番に、徐々に販売（払い出し）されていくと仮定した方法で、事業年度末の在庫金額は新しく取得した棚卸資産の単価で計算されていくことになる。 物価が上昇している時期には、先入...

残存価格とは、減価償却で法定耐用年数を過ぎた後に残る価値のこと。 2006年度までの日本の税制では、残存価額は取得原価の10％となっており、主要先進国が軒並み100％償却を認めている中、日本だけが認めていない状況であった。この制度の整備遅れは企業の設備投資の足かせとなり、国際競争力を引き下げ...

仕入債務回転率とは、会社の仕入債務の支払いを、どの程度効率的に行っているかを示す比率。経営の効率性を分析する指標の1つ。 仕入債務回転率　＝　売上原価　÷　仕入債務　×　100 仕入債務には、支払手形と買掛金、決算書注記欄の受取手形譲渡高が含まれる。 仕入債務回転率が低いほど、支払いに時間...

時価主義とは、資産・負債を評価する際に、その時点での市場価格を用いて評価し財務諸表に反映する会計の考え方。日本の会計制度では、2001年3月期より金融商品について原則適用となっている。 時価主義の反対に、資産を取得原価で評価・計上する考え方を取得原価主義という。 取得原価主義では取得時から...

資産負債アプローチとは、資産と負債を中心的な基本概念として位置づけ、両者の差額として導き出される純資産額の期中変化分が利益であると考えるアプローチ方法である。 資産負債アプローチに対立する概念として、収益費用アプローチがある。収益費用アプローチとは、収益と費用を会計の中心概念として理解...