MBA用語集

サクセッション・プランニングとは、現在あるポジションの後継者を、計画的に育てていくこと。 採用と配置を考える時、従業員個人やそのキャリアから発想する「人ありき思想」と、必要とされる職務から発想する「ポジションありき思想」の2つがある。サクセッション・プランニングは「ポジションありき思想」の人...

授かり効果とは、合理的な交渉を妨げる心理バイアスの1つ。 2通りの解釈がある。 自分の持っているものを高く評価し、手放したくないと考えること。自分がすでに持っているものを高く評価してしまうのは、それを失うことによる損失を強く意識しすぎてしまうのが一因とされる。 一連の情報の中で最初のも...

サステナビリティとは、「持続可能な」「持続可能性」と訳され、経済・社会や環境とのバランスを考え、社会全体を持続可能な状態にしてゆく考え方である。 元々は、国連のブルントラント委員会が発表した「われら共有の未来（Our common future）」（1987年、邦訳「地球の未来を守るために）...

サブスクリプションとは、元々は雑誌の「定期購読」や「予約購読」という意味で、消費者が商品やサービスごとにお金を支払う「買取り方式」ではなく、一定期間利用できる「権利」に対して料金を支払うビジネスモデルのことである。つまり支払い額は、利用した期間に応じて変動する。 サブスクリプションの概念やビ...

サブ・ブランド戦略とは、ブランド展開の手法の1つで、マスター・ブランド（ファミリー・ブランドやコーポレート・ブランドなど、上位の強力なブランド）に個別ブランド（製品ブランド）を組み合わせる戦略。 例えば、「アサヒ」というマスター・ブランドに「本生」という個別ブランドを足し合わせた「アサヒ本生...

サプライチェーンとは、ある製品の原材料が生産されてから、最終消費者に届くまでのプロセス。 例えば、書籍においては、著者、出版社、取次、書店というサプライチェーンが構成されている。サプライチェーン全体を見ることで、どこで価値が生まれ、どこにムダがあり合理化できるかがわかる。

差別化戦略とは、自社の製品を差別化し、業界の中でもユニークだと見られる何かを創造することにより競争優位を築く戦略。 ハーバード大学ビジネススクールのマイケル・ポーター教授が提唱した3つの基本戦略の1つ。差別化戦略の他に、コスト面で優位に立つ「コスト・リーダーシップ戦略」と、特定の領域に特化す...

三現主義とは、「現場」「現物」「現実」の3つの「現」を大切にする考え方のことをいう。「現場」に足を運び、「現物」を直接手に取り、「現実」を見て確認した上で、問題解決を図ることが重要という考え方である。 三現主義に基づいたモノづくり企業としてトヨタ自動車やホンダが有名であるが、モノづくり企業に...

三種の神器とは、日本的経営の3つの特徴である企業別組合、終身雇用、年功制の呼称。ジェームズ・C．アベグレンが『日本の経営』（1958年）の中で指摘した。 この3つの特徴が『OECD対日労働報告書』（1972年刊行）でも取り上げられ、日本的経営における「三種の神器」と呼ばれるようになった。しか...

残存価格とは、減価償却で法定耐用年数を過ぎた後に残る価値のこと。 2006年度までの日本の税制では、残存価額は取得原価の10％となっており、主要先進国が軒並み100％償却を認めている中、日本だけが認めていない状況であった。この制度の整備遅れは企業の設備投資の足かせとなり、国際競争力を引き下げ...