MBA用語集

川下統合とは、販売機能・市場管理の強化などを狙って、自社事業領域の下流方向（販売側）へ展開すること。垂直統合の1つ。 例えば、自動車メーカーが販売店を吸収合併すること、食品メーカーがレストランや小売業を展開することなどが挙げられる。 多くの業界で川下統合が見られるが、問題点として、顧客とバッ...

環境分析とは、企業を取り巻く内部・外部の経営環境を分析すること。 競合を制するためには、的確な環境分析が欠かせない。状況を正確に把握し、必要な情報を取捨選択し、それらを深い洞察力をもって解釈することにより、市場の機会と脅威を見出し、戦略課題を抽出するのである。 環境分析は、大きく外部分析と...

かんばん方式とは、生産現場で、連続する工程間の仕掛在庫を最少にするための仕組み。トヨタ生産システム（TPS）でジャスト・イン・タイムを実現するために開発された手法の1つ。 かんばん方式で、前工程はかんばん（生産指示標）を発注書として受け取り、製品を加工する。加工後、加工品はかんばんとともに後...

関連多角化とは、自社が現在行っている既存の事業と、関連性が高い事業へ進出することで成長していく戦略。 多角化には既存事業との関連性が高いものと低いものがある。 既存事業の製品や市場、流通、技術などとの共通性が高い場合には、既存資産やノウハウも活かしやすい。非関連多角化に比べ、成功しやすいといえる。

企業価値とは、会社全体の経済的価値。具体的には、企業が将来にわたって生み出すキャッシュフローの現在価値（将来発生するキャッシュが現時点でどのくらいの価値があるかを判断する指標）を指す。 会社とは、様々な投資プロジェクト（事業計画）の集合体だ。貸借対照表（B/S）における資産は、これらの投資プ...

企業倫理とは、企業の目的は契約に基づいた利益追求であるが、企業活動上で最重要かつ守るべき基準となる考え方のこと。守るべき基準としては、法令遵守はもちろん、自然環境や社会環境、人権保護といった道徳的観点から企業活動を規定し、組織として統率する考え方、仕組み、組織づくり、運用方法を含めた考え方。 ...

①機能別組織とは、個々の機能（製造、営業、研究開発、購買、財務、人事、経理など）をユニット化した組織。事業部別組織などと並び、ヒエラルキー型組織の1つ。職能別組織とも呼ばれる。個々の機能に対する専門性を高めやすく、多くの組織で採用されている。 機能別組織の特徴として「業務範囲が細分化、専門化...

規模型事業とは、規模の利益を追求することで、優位性を構築できる事業。アドバンテージ・マトリックスのうち、競合上の競争要因（戦略変数）が少なく、優位性を構築する可能性も大きいパターンに属する。 競争要因は規模（シェア）しかなく、「規模が大きい企業ほど（シェアの高いものほど）高収益となる」という...

キャピタル・ゲインとは、資産の売買によって得られた利益のこと。 株式や投資不動産を売却することで、購入時よりも価値が上昇していることによる差額がプラスの場合はキャピタル・ゲイン、差額がマイナスの場合はキャピタル・ロスと呼ぶ。また、資産を所有していることで得られる配当や利子（不動産であれば家賃...

業界再編とは、企業の合併等により業界内の勢力図が変わり、競争環境も変化すること。 一般に、有力企業のM＆Aや提携により、関係が大きく変化し、競争環境も大きく変わることで、他の企業も巻き込んだM＆Aをもたらすことが多い。 例えば、金融の分野では、規制緩和により、銀行、保険、証券の垣根が低くな...