MBA用語集

手詰まり型事業とは、小規模企業がすべて淘汰され、残った大企業も決定的な優位性構築が困難な事業。 アドバンテージ・マトリクスのうち、競合上の競争要因（戦略変数）が少なく、優位性を構築する可能性も小さいパターンに属する。 例えば、素材型事業の多くは大規模化の限界に近づき、企業間のコスト格差が縮...

デファクト・スタンダードとは、国際機関や標準化団体による公的な標準ではなく、市場における自由競争の結果、事実上の標準とみなされるようになった規格のこと。 家庭用ビデオにおけるVHS、パソコンOSにおけるWindowsなどがデファクト・スタンダードの例として挙げられる。 いったんデファクト・...

デフレーションとは、日用品やサービスなどの価格（物価）が継続的に下落していく経済現象を指し、モノに対して貨幣の価値が上がることを意味する。デフレと略されることが多く、対義語としてインフレーション（物価が継続的に上昇していく経済現象）がある。 デフレーションと不景気は密接に関係している。具体的...

投資とは、金融資産や事業(実物資産)に対してどう資金を投入すれば目的のリターンが得られるかを考える理論体系。ファイナンス理論の体系は、インベストメント(投資)とコーポレート・ファイナンスの2つに分かれており、その一翼を担っている。 投資という言葉はまた、金融資産の購入や、設備投資といった企業...

独占禁止法とは、公正かつ自由な競争を通して、事業者が自主的な判断で自由に活動できるようにすることを目的とした法律である。 「独禁法」とも呼ばれ、内閣府の外郭団体である公正取引委員会が運用を担う。正式名称は「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」。独占禁止法の条文に記載されている...

特化型事業とは、競争要因がいくつか存在し、かつ、特定の分野でユニークな地位を築くことで優位性構築が可能な事業。 アドバンテージ・マトリックスのうち、競合上の競争要因（戦略変数）が多く、優位性を構築する可能性も大きいパターンに属する。 分野ごとに強いメーカーがいる医薬品業界や計測器業界などはこ...

ドメインとは、企業が定めた自社の競争する領域・フィールドのこと。事業ドメインともいう。 企業はドメイン（事業ドメイン）の設定により、戦う領域を設定し、組織活動の指針とする。ドメインは、企業の方向性を示す上で、非常に重要な意味を持つ。 例えば、ある鉄道会社がドメインを「鉄道事業」と定義した場...

ドラム・バッファー・ロープ（DBR）とは、仕事の流れの中でボトルネックとなる工程に注目し、スループットを最大化する生産スケジュール手法。1984年に出版された『ザ・ゴール』の著者であり、物理学者でもあるエリヤフ・ゴールドラット博士が開発した。制約理論(TOC)において、スループットを最大化する...

トレードオフとは、複数の要素が互いに相反する利害を伴い、どれかのメリットを選択するとそれによって別のデメリットやリスクが発生するような事柄のこと。経営戦略の意思決定は、トレードオフの克服を伴う場合が多い。

内部環境とは、企業がコントロール可能な自社の環境。