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ビジネスモデルキャンバスBusiness Model Canvas
ビジネスモデルキャンパスとは、ビジネスモデルを考えるフレームワークの一つ。
アレックス・オスターワルダー、イヴ・ピニュールが、2010年発行の著作『Business Model Generation』(日本語訳『ビジネスモデル・ジェネレーション』、2012年発行)にて提唱した。両氏はビジネスモデルを「どのように価値を創造し、顧客に届けるかを論理的に記述したもの」と定義し、9つの要素に分けている。
顧客セグメント (CS: Customer Segments):
同質のニーズを持った顧客群をグループ化し、その中からどのセグメントをターゲットにするのかを記述。
価値提案 (VP: Value Propositions):
ターゲットとした顧客セグメントが持つどのような課題を、どのように解決してニーズを満たすのかを記述。顧客に提供する価値であり、顧客が自社の商品を選ぶ理由でもある。ターゲット顧客が細分化される場合は、それぞれの提供価値を明らかにする。
チャネル (CH: Channels):
ターゲットとした顧客セグメントにどのような接点でリーチし、コミュニケーションしたり価値を届けたりするのかを記述。チャネルは「モノの流れ(商品やサービスを提供)」、「カネの流れ(決済等)」、「情報の流れ(広告や販促、クチコミ等)」などがあるが、これらを整理して書く。
顧客との関係 (CR: Customer Relationships):
ターゲットとした顧客セグメントと、どのような関係を構築するかを記述。関係とは「対人なのか、ウェブなのか?」といった接点の種類だけでなく、長さと深さからも考える必要がある。顧客との関係性が長いと、リピートや長期契約によって収益機会が増大する。一人の顧客が生涯で企業にもたらす利益の総額(ライフタイムバリュー:LTV)をいかに最大化するかも検討したい。また顧客との関係性が深いと、他社にスイッチされにくくなるとともに、クチコミ等による宣伝効果も期待できる。
収益の流れ (R$:Revenue Streams):
ターゲットとした顧客は、どのような価値に対して、どれくらい、どのようにお金を払うのかを記述。収益の種別(物販、仲介料、利用料、ライセンス料等)毎に検討する。
リソース (KR: Key Resources):
構築しようとしているビジネスモデルは、どのような資源が、どのくらい必要で、どのように調達するのかを記述。資源には、物的資産だけでなく、知的財産や人的リソースも含まれる。すべてを網羅的に記載しようとするのではなく、利益創出や競争優位構築のために鍵となるリソースを明確にする。
主要活動 (KA: Key Activities):
価値を創造し、顧客に届け、維持していく上で重要な活動を記述。価値を提供するための活動とリソースの創出・強化のための活動の2つの種類で考える。
パートナー (KP: Key Partnerships):
構築しようとしているビジネスモデルには、どのようなパートナーが、どれくらい必要で、どういったアライアンスを組むのかを記述。例えば、自社にないリソースや活動を提供してくれる提携先・仕入先・代理店など。
コスト構造 (C$: Cost Structure):
構築しようとしているビジネスモデルを運営していくためには、どのようなコストが、どのくらいかかるのかを記述。ビジネスモデルを実行していくための重要なコスト要素について明らかにするとともに、コスト構造の特徴(変動費と固定費等)に分けて記載しておくと検討がしやすい。
ビジネスモデルキャンパスを使うと、既存のビジネスモデルの全体像や各要素間の関係性を把握することができる。さらに、競合のビジネスモデルとの違いも比較検討できる。従って、自社のビジネスモデルのどこに課題や欠点があるのか、といった改善の方向性を考えたり、新規事業のビジネスプランを構想したりするうえで有効である。ミクロな視点では、現状の組織やプロセス改革、商品改良等にも活用できる。
ただし、9つのブロックを単に埋めただけでは、情報の羅列に過ぎないことに留意しなくてはならない。ビジネスモデルキャンパスを有効に活用するためには、9つのブロックの整合性に留意しつつ、各要素間が一貫したストーリーとして説明されなくてはならない。さらに、ビジネスモデルキャンパスを綺麗に書けたからといって、強固なビジネスモデルが生まれる訳ではない。競争相手は誰で、どのような持続的な競争優位を構築するのか、そして、どのようにビジネスモデルを進化・発展させていくのかといった戦略的な検討が必要である。
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