仮想通貨Cryptocurrency
仮想通貨とは、国家による価値の保証がない暗号化されたデジタル通貨のこと。インターネットを通じて取引される。米国では「暗号通貨(cryptocurrency)」と呼ばれている。
仮想通貨の仕組みは、サトシ・ナカモトという国籍不明の人物による2008年の論文「ビットコイン:P2Pマネーシステム」が基になっている。
世界初の仮想通貨であるビットコインは2009年に発行された。ビットコインがはじめて取引に使われたのは2010年10月で、ピザ2枚を1万BTCで購入した時とされている。ちなみに2019年12月現在の1BTCの価値は80万円なので、もしピザを売った人が今でも1万BTCを持っていたら80億円の価値となる。
ビットコインの仕組みは、公開鍵暗号方式とP2P(ピアツーピア)の技術にブロックチェーン技術が組み合わさって成り立っている。取引の実在性と通信の秘匿性は公開鍵暗号方式によって担保される。ブロックチェーンは取引履歴を残す仕組みで、最初のビットコインが発行されてから現在までの全取引が記録されている。この取引台帳はP2P技術でネットワークに参加している各ノードで管理されており、管理主体は存在しない。
ビットコインの取引は、ネットワークの参加者(ノード)の全員が、取引情報を10分ごとに記録して二重払いのような不正がないことを検証している。この10分ごとの記録をブロックと呼び、検証済のブロックが鎖のようにつながったものがブロックチェーンである。
ノードはブロックの検証のためにハッシュ関数を用いた大量の計算を繰り返す。最も早く検証に成功したノードには、ネットワークから新規に発行されたビットコインが与えられる。この検証作業をマイニングと呼ぶ。ビットコインが新規に発行されるのは、マイニングによってのみで、発行の上限は2100万BTCと決められている。
マイニングはスピード競争になるので、より早くマイニングするためのASIC(特定用途向け集積回路)が開発され、現在はASICを数千台設置したマイニングファームがマイニングを主導している。マイニングには大量の電力が必要となり、またマシンを冷却する必要もあるため、マイニングファームは中国の内モンゴル自治区やアイスランドなど、電気代が安い寒冷地帯に設立されることが多い。北京に本拠地を置く多国籍企業のビットメイン社は、ビットコインのマイニングシェアの4割を握るとされている。
仮想通貨はビットコインの他にも存在する。ビットコイン以外の仮想通貨をまとめてアルトコイン(Alternative Coin)と呼ぶ。アルトコインは数千種類が存在する。2019年12月現在の時価総額では、1位ビットコイン(BTC)、2位イーサリアム(Ethereum:ETH)、3位リップル(Ripple:XRP)、4位テザー(Tether:USDT)、5位ビットコイン・キャッシュ(Bitcoin Cash:BCH)となっている。

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