プロダクト・イノベーションproduct innovation
プロダクト・イノベーションとは、革新的な新製品を開発して、差別化を図ること。
イノベーションには、他社に製品で差別化する「プロダクト・イノベーション」と、開発・製造・物流などで他社が真似できない革新的なプロセスを実現する「プロセス・イノベーション」の2つがある。 プロダクト・イノベーションには、革新的な製品を開発する「商品イノベーション」と、革新的な機能、性能を実現するための革新的な素材、部品を開発する「素材・部品イノベーション」がある。
さらに、プロダクト・イノベーションのアプローチには、「技術主導型」「ニーズ主導型」「類似品型」「商品コンセプト型」がある。 技術主導型は、米国シリコンバレーの技術ベンチャー企業やバイオベンチャーに代表されるような、独創的で高い技術をもとに革新的な新製品を開発する。
ニーズ主導型は、日本企業が得意としてきたアプローチといえる。例えば緑茶の缶製品化、ペットボトル製品化は、ニーズに合わせて開発するアプローチである。
類似品型は、独創的な製品を後追いで開発することで、リーダー企業が差別化を図るチャレンジャー企業への対応としてよく見られる。 コンセプト主導とは、まずコンセプトありきでそれに必要な技術、部品、素材を開発していくアプローチである。富士フイルム「写ルンです」、キヤノン「レーザー・ビーム・プリンター」、東芝「ノートブックPCダイナブック」などは、コンセプト主導の開発といわれている。
コンセプト主導型は、従来トレードオフの関係にあったような技術を開発するケースが多く、困難な開発課題をクリアする必要がある。しかし、開発できると革新的な製品になる可能性が高い。 例えば、製薬業界では新薬の開発に数百億もの開発コストが必要なように、プロダクト・イノベーションは業界によっては莫大な投資が必要とされる。そのため、製薬業界では自社開発力を持つために、M&Aにより企業規模を追求している。
一方で、自社のクローズドな環境とリソースでの開発には限界があるため、外部の技術をいかに取り込んで自社のプロダクト・イノベーションにつなげるかという、オープン・イノベーションというパラダイム・シフトも起こっている。P&Gは1992年からオープン・イノベーションを実施し、研究開発プロセスを社外に拡大している。

グロービス経営大学院では、MBAプログラムの「体験クラス」を全国7つのキャンパスとオンラインにて開催しています。
実践性を重視したグロービス独自の授業スタイルをご自身の目で確かめてください。
関連用語
- セス・イノベーション
- 製造イノベーション
- 物流イノベーション
- 販売イノベーション
- アフターサービス・イノベーション
- 組織イノベーション
- 技術主導型(technology-driven)
- コンセプト主導型(concept-driven)
- 類似品主導型(nee-too)
- ニーズ主導型(market-driven)
- オープン・イノベーション
アクセストップ10
経営戦略の理論をビジネスに
活かしてみたいと思いませんか?
「分かる」だけに留まらず、仕事で「使える」ようになるために。
プロダクト・イノベーションのような経営の知識を実務で使いこなせるようになるためには、体系的な理解と反復トレーニングが必要です。
グロービス経営大学院なら、実際の企業の事例を用いた分析やディスカッションで、知識が定着するまで学ぶことができます。「分かる」だけに留まらず、仕事で「使える」ようになるために。
グロービスでは、定期的にMBA体験クラスを開催しています。
MBAのクラスが実際にどのように進んでいくのか?そこからご自身がどれだけ学ぶことができるのか?体感していただけます。ぜひご都合の合う機会に各キャンパスにお越しください。一科目(3ヶ月)から受講できる「単科生制度」もございます。
あなたにおすすめの科目:
まずは「体験クラス&説明会」の日程をご確認ください。
GLOBIS BUSINESS TIPS
あらゆるビジネスパーソンにとって必須といえるビジネススキルをグロービス経営大学院に登壇する教員たちが紹介します。動画をご覧いただくためのURLをご登録いただいたメールアドレスにお送りします。ぜひスキルアップにお役立てください。
ビジネス基礎力
クリティカル・シンキング

視聴時間 48:45
仕事で活躍するために身に付けておくべき「クリティカル・シンキング(論理思考)」とは?書籍を読むだけでは身に付けることが難しい、「実務で使える論理思考力」を体感し、「実務で使える」ように変えていく方法をお伝えします。
荒木 博行
リーダー基礎
「学んだつもり」に時間を費やしていませんか?
(3分4秒)

「わかる」と「できる」では、学びの質が全く違います。どれだけ多くの時間を学びに費やしていても、正しい学びでなければ仕事の成果につながる「できる学び」は得られません。
変化が激しく先が見えない次の時代に、仕事で成果を出し続ける人材になるための「学び」とはどういったものなのか?自分の学び方を見直して頂く機会にしてください。
活躍するグロービスの
在校生・卒業生
創造と変革の志士たちとして活躍している卒業生・在校生をご紹介します。
様々な試練と自らの成長を楽しみ、社会に貢献している学生の活躍をぜひ応援してください。
-
和菓子の老舗「虎屋本舗」副社長で卒業生の高田海道さんのインタビュー記事が公開:感性で経営する父...
-
凸版印刷株式会社で戦略投資センター課長を務める卒業生 坂田卓也さんのインタビュー記事が掲載:強...
-
アクサ損害保険 執行役員CMOで卒業生の小原奈名絵さんのインタビュー記事が公開:アクサ損害保険...
-
卒業生 喜納信也さんのインタビュー記事が掲載:VCと二人三脚で歩んできたミナカラが創る「オンラ...
-
卒業生上野豪さんの対談記事が公開されました:福田秀×上野豪 特別対談 - となりのヤングジャンプ
-
山崎一史さんが代表取締役を務めるアックスヤマザキの『ミシン』が2020年グッドデザイン金賞受賞!

グロービスの用語集はスマートフォンアプリでもご覧いただけます