西村 俊一さん 西村 俊一さん

数字と心技体を融合させる、
経営の本質を学んだ。

  • ウィル総合法律事務所
  • 所長 弁護士

西村 俊一さんShunichi Nishimura

PROFILE

同志社大学法学部・同大学院法学研究科前期課程修了。2004年に弁護士登録(愛知県弁護士会)。2014年にグロービスへ入学。2018年、名古屋市中区にウィル総合法律事務所を開設。労使間紛争、損害賠償など各種訴訟事件の取り扱いが多く、手続き上の助言、交渉・訴訟代理を主な業務としている。また、司法修習生の指導、損害額の算定に関する研究、機関誌の編集などに携わっており、司法のいっそうの充実に貢献したいと考えている。


※肩書はインタビュー当時のものです

「本質的な物事の見方を鍛えなければ」という危機感に動かされた。

MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

きっかけは、「このままではまずい」という危機感でした。弁護士登録から9年目を迎えるころには、訴訟などに関する事件を一通り経験しました。重要な案件も任せてもらえるようになり、緊張感と充実感のある日々を送っていました。

その反面、案件ごとに必要な知識を調べて、なんとか仕事をこなすことはできるものの、辛うじてという状態でした。「もっと本質的な物事の見方を鍛えなければ、依頼者からの信頼や期待に応えられない」という強い危機感が、私を動かしました。

ファイナンスの知見だけでなく、実践的な思考力まで磨ける。

なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?

ファイナンスの幅広い知識と実践的なスキルを身に付けたかったからです。

2005年に会社法が商法典から独立して新たに制定される前後から、法を取り巻く環境や法に対する期待が変化しました。従来通り、法が「利害を調整するための権利」「義務の体系」であることに変わりはありません。しかし、法の運用にあたって、これまであまりクローズアップされてこなかった「数理的な思考による裏付け」が求められるようになりました。とくに、会社法や保険法を正しく運用するためには、キャッシュフローやリスクなど、ファイナンスの知見が欠かせません。

グロービスのカリキュラムには、「ファイナンス基礎」「ファイナンスⅠ」「ファイナンスⅡ」「ファイナンスⅢ」だけでなく、「ファイナンシャル・リオーガニゼーション」という大掛かりな企業変革プロジェクトに対する理解と洞察力を養うクラスがあります。しかもこれらの授業は、すべてディスカッション形式で行われます。最後までやり抜けば、実践的なファイナンスの知見だけでなく、思考力も得られるのではないかと考えたのです。

異なる経験を持つ仲間との議論を通じて、さまざまな視点を得た。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?

自分とは異なる経験を持つ仲間から、刺激を受けながら学べます。

私のような紛争案件を扱う弁護士にとっては、「イレギュラーな事態にどう対処するか」が日常となります。しかし、社会・経済においては、そのような事態が頻発しているわけではありません。そのため、社会の中心から離れた場所で仕事をすることになります。

一方で、グロービスには、今まさに社会・経済の中心で、世の中を動かしている社会人たちが集まっています。こうした仲間とともに、同じケース(企業事例)について議論して学ぶのは、非常に刺激的な時間でした。

また、グロービスではPESTというマクロ環境分析から、組織行動というミクロな人間心理など、幅広く学べます。乾いた大地に水を与えているかのような充実感を覚えながら、ビジネスに関するさまざまな視点を得られました。予習は大変でしたが、授業を重ねるごとにレベルアップできている実感があり、グロービスで学ぶことは本当に楽しかったです。

全体像を描いた上で、問題の核心を捉えられるように。

卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

依頼者から寄せられる相談内容だけでなく、その背景や事情まで広く把握できるようになりました。さらに、全体像を描いた上で、問題の核心を見つめられるようになったことも大きな変化のひとつです。

グロービスでは、ファクトの重要性について強調されますが、それは弁護士業界においても最重要課題とされています。「そもそもファクトの裏付けとなる証拠があるのか」「証拠にどのような記載がされているのか」「どのような文脈で作成された証拠なのか」など、さまざまな角度から想定される事実を精査します。グロービスでの学びを通じて、こうした営みの精度が高まり、以前よりもクリアに全体像を捉えられるようになりました。

お互いを尊重しながら、謙虚に学び合う姿勢が身に付いた。

グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか?

「謙虚に学び、手を挙げよう」ということです。

グロービスでともに学ぶ仲間は、多忙な中でも、しっかりと予習して授業に臨み、授業では各々が自分の考えを積極的に発言していました。授業時間外に行われる勉強会でも貪欲に議論し、各自の学びを確かめ合っていました。

また、仲間だけでなく、教員も学生の質問やコメントに対して真摯に受け止めて対応してくれる風土があります。グロービスでは、お互いを尊重しながら、謙虚に学び合うという環境が自然と築かれていきます。

インプットした後は、「手を挙げて自分の意見を述べる」という行動をすることが何よりも大切です。幼少の頃から訓練されているはずですが、大人になるにつれて、なかなかその単純なことができなくなっていると気付かされました。私自身アウトプットはまだ足りないと自覚しているので、これからもストレッチしていきたいと思います。

多様なネットワークを通して、自分にはない視点を手に入れた。

グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?

多様な視点から物事を見る姿勢と、あらゆる業種における相場観を知るためのネットワークが得られました。

弁護士としての日常業務では、イレギュラーな事態にどう対処するかが大きな課題となります。しかし、そもそもなぜそのような事態が発生したのかを検討する上で、本来どうあるべきなのかを知り、ギャップを正しく捉えなければなりません。その際、当該分野のさまざまな知見を押さえた上で、客観的な視点で物事を見ることによって、問題の所在をよりいっそう明確にできます。

グロービスには、メーカーや商社、金融などのあらゆる業界で働く仲間に加えて、医師や理学療法士、公認会計士といった有資格者もいます。グロービス以外で、ここまで多種多様な人材をカバーできるネットワークは、なかなかないでしょう。こうした仲間たちのお陰で、あらゆる業種の知見をカバーできるようになったのは大きな収穫でした。

数字と心技体を融合させることで、経営の本質を学んだ。

受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?

とくに印象に残っているのは、「ファイナンシャル・リオーガニゼーション」です。

経営戦略」「マーケティング」「オペレーション戦略」「人材マネジメント」「組織行動とリーダーシップ」などを一通り学んだ後、カリキュラムの終盤で受講しました。「ファイナンシャル・リオーガニゼーション」は、まさにビジネスにおける総合格闘技。ファイナンスという単一の切り口だけでは、打ち手はなかなか浮かび上がってきません。複数の切り口をつなぎ合わせ、数字と心技体を融合させる。これこそが経営なのだと学びました。

その中でも、Day4のケースは、グロービスの先輩たちによる「研究プロジェクト」の成果とのことでした。学びの多い素晴らしいケースで、同じグロービスの学生として心から敬意を表したいと思います。ぜひ多くの方に、この感動を体験していただきたいと思います。

自分なりのタイムマネジメントのコツが、必ず見つかる。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

忙し過ぎて学ぶ時間がないという方こそ、出願することをおすすめします。

私は36歳のときに単科生として受講し始めました。それまでビジネスについて勉強したことがなく、「市場」「競合」「自社」などの意味を教科書で一つ一つ確認するところからのスタートでした。Excelにも不慣れで、途方に暮れることもありました。

しかし、グロービスでともに学ぶ仲間から懇切丁寧に教えてもらい、理解を深めました。各科目のつながりが見えてくると、経営の全体像を捉えるための自分なりの枠組みも持てるようになりました。初めは理解するのに時間がかかっていた長文のケースも、次第にポイントを押さえながら読解できるようになりました。

学生生活を通して実感したのは、忙しいと思っている人ほど、実は時間の使い方のメリハリがつけられていないだけかもしれないということです。私がまさにそうでした。学んでいるうちに、自分なりのタイムマネジメントのコツが必ず見つかります。学びを先送りすることは、生涯に得られるものを失っているだけです。「忙しくてもなんとかなる」という気持ちで、まずは一歩踏みだしてみてください。

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