柴田 佑紀さん 柴田 佑紀さん

普段は打ち明けられない、
事業承継者特有の悩みを
共有できる場がある。

  • 合資会社柴田酒造場
  • 副社長

柴田 佑紀さんYuki Shibata

PROFILE

愛知県の大学を卒業後、自動車部品会社に就職し、管理会計部門で事業部の利益管理や投資判断などを担当。入社3年目から3年間米国に駐在し、帰任と同時に退職。妻の実家である酒蔵に入社・婿入りする。現在は、事業承継者として海外展開、新事業の企画・実行、経営全般に携わっている。


※肩書はインタビュー当時のものです

経営者になるイメージが持てず、何をすべきか分からなかった。

MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

前職の米国駐在が終盤に入ったころ、妻の実家の家業を継ぐことについて本格的に考え始めました。当時は管理会計を5年間担当しており、経営層に近いポジションで仕事をしていました。しかし、自分が経営者になるイメージがまったく持てず、事業承継するにあたって何をすべきか分からない状態だったのです。

そこでまずは、経営を体系的に学ぶことからスタートしようと思い、MBAの取得を検討し始めました。この時点では、「経営に必要な知識やスキルを身に付けたい」という想いはありましたが、胸を張って言えるような「」はまだ見つけられていませんでした。私個人、そして経営者として成し遂げたいことが、グロービスで学んだ2年間で明確になるとは、このときは思ってもみませんでした。

経営スキルを身につけるだけでなく、切磋琢磨できる仲間と出会える。

なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?

米国駐在中にお世話になっていた先輩が、グロービスのオンラインクラスで学んでいたので、グロービスのことは知っていました。オンラインであれば、世界中どこにいても学びが制限されることはありません。自分の生活に合わせて学び続けられることは、とても魅力だと思いました。

また、グロービスで学ぶ先輩が目を輝かせながら、会社のあるべき姿について語る様子も、とても印象に残っています。グロービスで学ぶことで、これだけ明確に自分のやりたいことを語れるようになるのか、と衝撃を受けました。先輩からグロービスでともに学ぶ方々を紹介いただき、「経営の知識やスキルが身に付けられるだけでなく、切磋琢磨し合える仲間にも出会えるのではないか」という期待を抱いたことも、グロービスを選んだ理由のひとつです。

ともに学ぶ仲間たちとの対話を通じて、進むべき道が明確に。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?

帰国後は、酒蔵のある山奥で暮らし始め、たびたび海外出張が入る日々。慌ただしい生活を送る中で、オンラインという選択肢にとても助けられました。グロービスの授業は、通学とオンラインで学びの質が変わることはありません。そして、キャンパスに通うという制約がないことで、さまざまな場所で学ぶ学生と出会えることは、オンラインならではの魅力だと思います。

また、グロービスには多様な学生が集まっており、地元や同業の集まりでは出会えない人たちとつながることができます。民間企業で管理職として働くベテランや成長意欲の高い若手起業家医師事業承継者など、バックグラウンドは本当にさまざまです。

グロービスは、高い「志」を掲げる学生と一緒に学び、考えを深め、高め合える場です。こうした仲間たちとの対話を通じて、入学当初は見えていなかった自分の進むべき道が、次第に明確になっていきました。自分の「志」と向き合い続けられる場を得られることが、グロービスで学ぶ最大の魅力なのかもしれません。

「絶対に会社を守り抜く」という信念が芽生えた。

卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

入学当初、自分が事業を承継することについて、頭では理解していました。しかし、前職の延長線上で考えており、どこかひとごとのようでもありました。自分は何をしたいのか、何をすべきなのか。それを考えるきっかけとなったのが、「企業家リーダーシップ」という「志」領域の科目でした。

授業では、それぞれの「志」や今後のミッションと向き合うだけでなく、自分の「志」をプレゼンする機会があります。取引先、従業員、地域、家族などのステークホルダーに対して、経営者である自分はどのように責務を果たすべきか、徹底的に考えました。その中で改めて、目の前にある課題や自分が背負う責任の大きさに気付いたのです。

ちょうど同じ時期に、新型コロナウイルスの流行による大きな環境変化がありました。先が見えない状況でしたが、「絶対に会社を守り抜こう」と、今までにはなかった強い信念が芽生えました。大好きな社員、家族、魅力あふれる地域、先代が守ってきたブランドや信頼、日本の文化や歴史。全てを守り、それぞれの価値をさらに高めたいと考えるようになりました。

今後の人生を豊かに生きていく上で必要な場所。

グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか?

グロービスは、これからの自分の生き方に必要なスキル、仲間、志に出会える場です。

グロービスでは「ヒト・モノ・カネ」というMBAの基本に加えて、「思考」「テクノベート(テクノロジー×イノベーション)」「志」「創造」「変革」といった独自カリキュラムをバランスよく学べます。そして、一生涯付き合っていきたいと思える仲間と出会い、今後のキャリアや人生のベースとなる「志」を見つけることができる場でもあります。こうした場に身を置くことは、経営者ではなくても、これからの人生を豊かに生きていく上で、多くの人にとって必要だと思います。

また、授業での学びを通して、思考の起点となる問いを立て、フレームワークを用いて自身の考えをスムーズに整理できるようになりました。さらに、同志と語り合い、何度も仕事に対する想いを言語化することで、一生を賭してやり遂げたいと思える「志」が明確になっていったのです。

そうした中で醸成されたのが、「事業承継者として会社や地域をよりよい方向へ導き、次の世代につないでいきたい」という「志」です。これを実現するためには、単に目の前の収益だけを追求するのではなく、地域が抱える課題を解決しなければなりません。約200年にわたって地元で事業を続けてきた当社だからこそ、これまでの歴史を守りながら、新たな価値を創造する道を切り拓けるはずです。商品や会社、そして地域のさらなる価値向上を図り、新たな文化や伝統を育んでいきたいと思います。

普段は打ち明けられない、事業承継者特有の悩みを共有できる場がある。

グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?

グロービスの卒業生が起業したAnyScene株式会社と私が働いている柴田酒造場での協業についてご紹介したいと思います。

AnySceneが、日本文化の価値をサステナブルに向上していくという理念のもと立ち上げたプロジェクトがあり、私たちもその想いに共感し、参画することにしました。日本酒における新たな価値創造への第一歩として、プロトタイプのお酒を醸造し販売したのです。私たちのような中小企業にとっては、なかなかチャレンジングな試みだったのですが、AnyScene側が企画段階から取り組みの背景を発信してファン作りを行ってくれたり、クラウドファンディングでキャッシュ面のサポートしてくれたりしました。そのおかげで、私たちは醸造に専念でき、スムーズにプロジェクトを遂行できたのです。

また、グロービスには、「あとつぎ会議※1」や「事業承継者の会※2」など、普段なかなか打ち明けられない事業承継者特有の悩みを共有できる場があります。授業で扱うケース(企業事例)では、比較的大きな企業の事例を取り上げることが多いのですが、これらのコミュニティーには、中小企業の事業承継者が数多く参加しており、かなりリアルな話を共有することができます。また、グロービスには「ファミリービジネス・マネジメント」という科目もあり、事業承継者向けのカリキュラムはとても充実しています。

※1:あとつぎ会議…グロービスでは、全国の事業承継者たちが集まり、互いの志や悩みを語り合う機会を毎年開催。事業承継者ならではの課題をどう乗り越えてきたのか、自らの承継を振り返り、失敗から学んだことや心掛けていることなど、事業承継者ならではのテーマで議論している。
※2:事業承継者の会…定期的に勉強会が開催され、立場を同じくする仲間ならではの学びを共有している。

社会課題を解決し、新たな価値を生みだすヒントを得た。

受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?

企業の理念と社会的価値」が、最も印象に残っています。CSV経営※3は、社会課題を解決しながら新たな価値を生みだす考え方ですが、これはまさに自分がやりたいと考えていた経営の在り方でした。

酒蔵のある地方は今、急速に進む少子高齢化、休耕作地や空き家の増加、獣害リスクの深刻化など、さまざまな課題に直面しています。複数ある社会課題を解決しながら、どうすれば地方に新たな価値を生みだせるのか。この問いに対する答えを考え、行動につなげるためのヒントを、この科目で得ることができました。

例えば、休耕作地を利用して自社米を生産し、自社で製造する日本酒の価値をさらに高める取り組みを始めました。このほかにも、休眠蔵を活用したカフェをオープン。将来的には、獣害対策としてのジビエと日本酒のペアリングや、空き家ビジネスなども手掛けていきたいと考えています。自社における全ての活動が地域課題の解決、そして新たな価値の創造につながる。そんな経営者として欠かせないエッセンスが詰まった科目だと思います。

※3:CSV経営…「Creating Shared Value(共通価値の創造)」の略称。社会的価値を戦略的に追求することによって、経済的価値も生まれるという経営の考え方を指す。

徹底的に自分と向き合うからこそ、確固たる自信が身に付く。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

「自分は社会や所属する組織に対して、どのように貢献したらよいのだろうか」「将来を見据えて、これから何をすべきなのだろうか」と悩んでいる方は、グロービスに入学されることをおすすめします。

徹底的に自分の「志」と向き合える環境に身を置くことで、行動につながる確固たる自信や自分なりの判断基準が身に付きます。そして何よりも、迷ったときに支え合える仲間やコミュニティーを得ることができます。

少しでも気になった方は、まず「体験クラス&説明会」に参加し、リアルな雰囲気をぜひ体感してみてください。皆さんとグロービスでお会いできることを、楽しみにしています。

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