同じ境遇の
働くママたちの存在が、
励みになった。

株式会社ネクストビート
新規事業開発部部長

荻谷亜紀さんAki Ogiya

PROFILE

大学卒業後、大手証券会社にて法人営業、欧州拠点での市場調査等に従事。その後コンサルティングファーム、食品商社での新規事業開発を経て、現職。社会課題解決型ベンチャー企業で、保育・子育て、地方創生分野での新規事業開発に取り組む。2022年、グロービス経営大学院への入学直後に第一子を出産。

※こちらの記事は、在学時のインタビューとなります

ビジネスアイデアの実現に向けて、経営者とのコネクションをつくりたかった。

なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか？

もともとは地元茨城で経営者とのコネクションをつくりたいと思い、自宅のある東京都内からグロービスの水戸キャンパスに単科生として通い始めました。

当時、茨城県で人手不足を抱える企業と、都内や首都圏で副業をしようとするスキルのある人とをマッチングするサービス検討に副業として携わっていたんです。色々な方にその相談をしたところ、「グロービスなら経営者の方も通っているから、単科1科目だけでも受講したらどうか」とアドバイスをもらいました。

「クリティカル・シンキング」を受講する中で、地元の経営者の方々と仲良くなり、インタビューに協力していただきました。最終的にビジネス化には至らなかったのですが、それを判断するためのお話を聞くことができたのは、大きな収穫だったと思います。

ファミリー感のある、密なコミュニティ。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか？

学生時代に戻ったような一体感のある雰囲気で学べることです。

とくに水戸キャンパスは東京などと比較すると小規模なので、「クリティカル・シンキング」にはじまり「マーケティング・経営戦略基礎」「アカウンティング基礎」といった基礎科目はほとんど同じメンバーで学んでいきます。そのため、水戸キャンパスならではの“ファミリー感”があり、学生同士がとても仲良くなれる環境だと思います。勉強会も週に3回開催するなど、これだけ密なコミュニティは社会人になってから体験したことがなかったので印象深かったです。

MBAを選ばなかったことが、心残りになっていた。

MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか？

もともと経営に携わる仕事がしたかったので、20代のころからMBAを取りたいと考えていました。

当時は海外のMBAを取得するか、コンサルファームに転職するかで悩み、後者を選んだんです。ただ、MBAを選択しなかったことはどこかでずっと心残りに感じていましたが、結婚などのライフイベントがあり、なかなか踏みだせずにいました。

その後、単科生としてグロービスに通い5科目を履修したタイミングで、「今ここで踏ん張らないと、もう一生MBAは取らないだろうな」と考え、大学院（本科）に進学することを決めました。

同じ境遇の働くママたちの存在が、励みになった。

出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか？

将来のライフイベントを考えたときに、本当に学び続けられるのかが不安でした。もし在学中に出産や育児などが重なったら、フルタイムで働き続けながら両立できるのか。そうした懸念はありましたが、それはそのときに考えるしかないと思い、出願を決意しました。

その後、入学した年の5月に第1子を出産。入学する前は最後の最後まで本当に悩みましたが、単科生で8科目すでに受講していたこともあり、まずは何とかやってみようと覚悟を決めました。

また、働くママ・パパたちによる同期コミュニティが入学前に立ち上がっており、その共同幹事になったことも大きかったです。ほかの共同幹事の女性3人も入学直前・直後に出産を予定しており、「こんなにも同じ境遇の人がいるなら頑張れそう」と心強く感じたことを覚えています。

新規事業開発の仕事で、学びをすぐ実践するように。

入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか？

学んだことを常にアウトプットするようになりました。

出産後は育休を取らずに復職したこともあって、仕事と育児と勉強の両立がなかなかできずにいました。そこで最初のうちは受講する科目数を減らしたり、オンライン形式の授業を増やしたりと調整をして、ペースを掴むようにしたんです。慣れないうちは大変でしたけど、しばらくすると「学んだことをすぐに活かせる」のは大きなメリットだと感じるようになりました。

というのも、産休中は学んでいてもアウトプットする場がないことにフラストレーションを感じていたためです。復職した当時の業務である新規事業開発は、あらゆる科目の学びが活きる領域です。授業で学んだことをすぐに実践したり、まわりのメンバーに伝えたりして、アウトプットする癖がついたのは大きな変化だと思います。

チームマネジメントの疑似体験を通じて、組織の動かし方を学んだ。

グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか？

グループワークの授業やJBCC※への参加を通じて、自分とは違うバックグラウンドを持つ人と深い関係性を築くことができました。正直なところ最初はグループで何かひとつのことをやる、という状況に戸惑いもありました。しかし、利害関係のない対等な関係性の人たちと、3ヶ月間徹底的に議論を重ねるという経験はなかなかできないことだと思います。

また、こうしたグループワークは、チームマネジメントの疑似体験にもなります。その授業にかけられるリソース、プライベートや仕事の状況、学びへのモチベーションは、人によってさまざまです。でもそれって、会社でも同じことですよね。その中で、どうしたら人が動いてくれるのか、自分とは状況や特性が違う人とどのように協働していくのか。まさに「パワーと影響力」で学んだ人や組織の動かし方をフル活用し、チームマネジメントへの理解を深める貴重な機会でした。

※日本ビジネススクール・ケース・コンペティション（JBCC）…日本企業が抱える問題をテーマに、全国のビジネススクール生が課題解決に向けた戦略立案の内容を競い合う国内最大級の大会のこと。

保育・子育て領域の「負」を、ビジネスの力で変えたい。

受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか？

「企業家リーダーシップ」は、現職への転職を考えるきっかけとなった科目です。

初めて「育児の当事者」になったことで、子育ては思っていた以上に親に負荷がかかることや、さまざまなサービスは存在するものの痒いところに手が届ききっていないことを痛感しました。また、同じように悩んでいる親御さんは非常に多く、それが子どもたちの育ちにも影響していることなどを知り、保育・子育て領域での「負」をビジネスの力で変えていきたいという結論に達しました。教員やクラスメートとのディスカッションを通じて、自分自身とじっくり向き合うことができたからこそ、新たな挑戦に踏み出すことができました。

また「カスタマージャーニーとブランディング」は印象深いというより、衝撃的でした。

営業のときは当たり前のように見えていたお客さまの顔が、企画に近い仕事になるにつれてだんだんと見えなくなっていたことに気付かされた授業でした。新規事業開発や経営企画は一見すると、現場やお客さまから遠い仕事のように思えます。しかし、最終的なお客さまの顔が見えなければ、事業も経営も上手くいきません。

なんでもフレームワークに当てはめて頭でっかちに考えるのではなく、「お客さまが喜んでくれるのか」という基本に立ち返る。この授業で学んだ考え方やお客さまとの向き合い方は、今でも重要な指針となっています。

グロービスの学びが、これからの成長を加速させる土台になる。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

グロービスには本当にさまざまな学生や教員がいるので、自分とは違う新しい視点や考え方に触れる機会がたくさんあります。普通に働いているだけでは得られない経験がたくさんできました。

また、体系的に経営の知識やスキルを2～3年で学ぶというのは、無理にでもその環境に身を置かないとなかなかやりきれないことだと思います。よほど自制心が強い方じゃないと、独学でひと通りの知識を学ぶのは難しいのではないでしょうか。

知識やスキルを体系的に身に付けることで、その後の学びの吸収もまったく違ってきます。自分の中で土台があるからこそ、理解できる幅が広がるわけです。なので、30代40代でこれからビジネスをさらに盛り上げていきたいという方にとって、グロービスで学ぶ意義はとても大きいと思います。迷っている方は、まずは単科生として1科目学んでみることをおすすめします。

体験クラス＆説明会日程

受講をご検討中の方は「体験クラス＆説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。

また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み（各種制度や具体的なスケジュール）もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材（ケースやテキスト、参考書）をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。