常識を打ち破らなければ、
音楽業界は盛り上がらない。
- 作曲家/ピアニスト/音楽プロデューサー
金田 晴香さんHaruka Kaneda
PROFILE
アーティスト名:Haruka Kanata。4歳からピアノを始める。国立音楽大学演奏学科鍵盤楽器専修、ジャズコース修了。小曽根真氏、山下洋輔氏らに師事。演奏スタイルは、Jazz・Classic・Popsなど幅広い。有名外資系ホテル、ウエディング会場で演奏活動や楽曲提供、イベント企画や音楽プロデューサーとしてさまざまな方面で活躍中。2022年4月「銀河鉄道999THE MUSICAL」楽曲提供。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
常識を打ち破らなければ、音楽業界は盛り上がらない。
学び始めようと考えたきっかけや動機は何でしょうか?
音楽大学を卒業してから、演奏活動以外に音楽制作やイベントディレクター、プロデューサーとして活動してきました。年々業務の幅が広がり、さまざまな経験を積むことができました。その過程で、「モノ作り」のクリエイティブな能力に加えて、音楽をビジネスとして捉える力があれば、もっと多くの人に音楽を届けられるようになるのではないか、と考えるようになりました。
また、これまで常識だと思われていた考えを変えていかなければ、音楽業界は盛り上がらないと感じ、自身の武器を活かすためにもビジネスのノウハウを学びたいと思い始めたのがきっかけです。
忙しくても学び続けられるフレキシブルな受講の仕組み。
なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?
通勤圏内であり地元でもある横浜にキャンパスが設立されたと知り、まず「クリティカル・シンキング」を単科生として受講することを決めました。
仕事と通学を両立させられるかが心配でしたが、オンライン、通学ともに開講スケジュールが充実しており、仕事で受講が難しくなった場合も登録クラス以外のクラスで振替受講することができる制度があるので、うまく両立できています。
仲間から得られる新たな価値観と、広く深い人的ネットワーク。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?
一番の魅力は、人的ネットワークの広さと深さです。グロービスは授業がディスカッション形式であることや、学生主催で勉強会が開催されることも多く、学生同士で意見交換する頻度がとても高いため、密なつながりを築くことができます。また、教員との距離が近いことも魅力のひとつで、授業の内容についての質問だけではなく、実務家の教員ばかりなのでビジネスで抱えている課題についても気軽に相談に乗ってくれます。
多様なバックグラウンドを持つ仲間や教員の皆さんから得られる新たな価値観は視野を広げ、物事の解像度を上げてくれます。また、目指すべき道が見えなくなったときに、相談できる仲間や師がいることは環境変化の激しい現代を生きていく上でとても心強いです。
今までのアプローチでは音楽業界を盛り上げることはできない。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
音楽やエンターテイメント業界は、テクノロジーの発展により消費者の価値観が大きく変わりました。以前はCDを購入しなければ音楽を聴けませんでしたが、YouTubeなどのインターネットメディアが台頭し、お金を払わずに音楽を聴くことが普通になりました。さらに、新型コロナウイルスの蔓延により、業界で唯一大きな収益が見込めるライブやイベントなども容赦なく制限されました。
こうした大きな環境変化の中で、今までのアプローチでは音楽業界を盛り上げることができないと強く感じるようになりました。外部環境の変化に適応する力や、発想力、提案力といったビジネスで求められるスキルを身に付けることで、音楽業界で新しいものが生みだせるのではないかと思い、MBA取得を目指しました。
多様なバックグラウンドを持つ学生のひとりとして、学びに貢献できる。
出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?
4歳から音楽に専念してきたため、ビジネスに関する知識がほとんどありませんでした。正直、授業についていけるか、周りに迷惑をかけてしまわないかが不安でした。
しかし、グロービスに集う仲間は、業界や職種、役職や年齢が異なる人たちで、それぞれ強い分野とそうでない分野があります。グロービスには学生同士が助け合う文化が根付いており、それぞれの強みや知識、経験を活かし、勉強会などお互いの弱みを補い合える場があるので、ビジネス経験があまりない私でも安心して受講できます。
多角的に考えた上で、コミュニケーションできるように。
入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
多くの変化を感じていますが、とくにコミュニケーションに大きな変化がありました。
グロービスに通う前は個の力だけを頼りに結果を出すことにこだわっており、一緒に働く仲間をつくるためのコミュニケーションをおろそかにしていました。グロービスで経営の構造を学び始めたことで、この事業に関わるそれぞれの立場ならどう考えるか、この状況において自分の立場や能力をどうすれば活かせるのか、など多角的に物事を捉えられるようになりました。多角的に考えた上で、コミュニケーションを取れるようになったことは、他業種の仲間を巻き込んで一緒に事業を企画することに大いに活かすことができています。
ともに想いを具現化できる仲間と出会えた。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
グロービスでの学びが、高齢化や過疎化の進む第一次産業の事業承継の場で活かされれば、日本の経済を良くできるのではないか。入学のきっかけは音楽産業への危機感でしたが、授業や地方から学びに来ている仲間との出会いを通じ、音楽産業だけでなく地域の第一次産業の現状にも関心を持つようになりました。
現在、地方では経営者が高齢化し、後継者を育てることにも苦心しており、M&Aなどの事業再建や事業の魅力づくりを進めるための人手が足りていない状態です。そこで、グロービスで学んでいるビジネスの知識やスキルを活かし、誰もが第一次産業の事業承継に立候補でき、事業を再構築できるような仕組みを生みだせないかと考えました。
日本は人材が不足していると言われていますが、グロービスには向上心が高く、学びに対して貪欲で努力を怠らない優秀な方が集まっています。継承者に立候補し、ともに第一次産業を盛り上げていくことも不可能ではないと思っています。
ビジネスに対する価値観が大きく変わった。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「マーケティング」です。音楽業界に長年いることもあり、「芸術をビジネスにするのはご法度」という既成概念が無意識に染み付いていました。しかしこの科目を受講し、売上とは「お客様が喜んでいただいた対価である」という考え方に触れ、ビジネスに対する価値観が大きく変わりました。
とくに、インサイトを覗くという作業です。それは人間の本質的な部分に迫るということです。
Empathy(共感)=人の感情や考えを理解すること。それは、まずは自分のインサイトに怖がらず向き合うことというのが深い学びになっています。
グロービスでの学びは自分らしく生きていくための第一歩。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
グロービスで学び始めて、自分のことを一番分かっていないのは自分自身だということに気付きました。
グロービスでの学びには、ヒト・モノ・カネといった経営資源を効率的に活用するために必要なスキルを磨く科目だけではなく、志系と呼ばれる科目領域も用意されています。これらの科目では、「どんな自分になりたいのか」「今、幸せなのか」「自分は何者なのか」「何のために生きているのか」といった問いに対してじっくり考え、自分なりの言葉に落とし込みます。
今気付いていない自分を知るために、これまでの人生を振り返り、内省する2年間を作ってみるのはいかがでしょうか。自分が社会とどのように関わっていきたいのかが分かると、人生100年時代を自分らしく生きていけると思います。ぜひ、その一歩をグロービスで踏みだしてみてください。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。