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  • ◆卒業後~MBAを終えて~

2021年5月27日 11:17

【卒業後~MBAを終えて~】リーダーだからこそ、誰よりも学ぶ!!病院長になってからフルスイングしたグロービスMBAの学び

野々垣さんお写真.jpg【名前】野々垣 浩二

【勤務先】社会医療法人 宏潤会 大同病院

【入学年】2019

<自己紹介>

1998年、名古屋大学医学部卒業。 医師資格取得後、東海地区の急性期病院に消化器内科医として勤務。胆のう、膵臓の内視鏡診断・治療を専門とする。2009年より社会医療法人宏潤会大同病院に勤務。内視鏡センター、総合内科、在宅診療部の立ち上げを経験。2018年大同病院病院長拝命後、コロナ禍の病院経営に奮闘中である。2019年グロービス経営大学名古屋校に入学、2021年修了。

病院長になってから決断した、グロービス入学

なんの前触れもなく、明日から会社の経営を任されたらどうしますか?医療業界では日常的に起こりうることです。総合病院の多くの病院長がこの現実に遭遇しています。ほとんどの医師に経営を学ぶ機会はありません。時間的余裕がないといったほうが正解かもしれません。

医師になり20年間、目の前の患者のケアだけを考えていました。真剣に臨床医として取り組んでいる医師なら理解できると思います。医療の専門性を追求した場合、多くの医師は視野狭窄に陥ります。専門性を極めること以外に興味・関心を向ける余裕はありません。手を抜けば、患者の生命を左右します。

2018年病院長を拝命しました。経営のノウハウなど全くありません。病院のミッション、ビジョン、バリューを真剣に考え、言語化したことなどありません。経営戦略を立てたことも、考えたこともありません。副院長時代から出席していた経営会議、理事会でみる財務諸表は眺めているだけでした。

このままでは病院長の重責を果たすことなどできない。地下鉄に乗車中、グロービス経営大学院の広告が目に入りました。その瞬間に決意が固まりました。医療以外のことを学ぶのは社会人になって初めての経験です。一歩踏み出すことに、迷いも怖さも全くありませんでした。


体験クラスで参加メンバーとデイスカッションをした衝撃は今でも覚えています。医療に関連しない学びは浪人時代の予備校以来の体験でした。自分が20年以上、医療という閉ざされた世界の中だけで生きてきたことを実感した1日でした。

単科生では、「クリテイカル・シンキング」を最初に受講しました。クラスの仲間と議論を交わし、クラス終了後の懇親会が毎回楽しみでした。異業種のメンバーと交流を深めることは、自分の視野を広げる大切な学びの時間でもありました。深夜におよんだカラオケも懐かしい思い出です。単科生時代に受講したどの科目も、すぐに実務に応用できる実感がありました。本科生に進むことの決断に迷いはありませんでした。

"でら1レップ"で乗り越えたコロナ禍の仕事と学びの両立

 本科生の2年目は、コロナ禍の医療現場により、想定外の連続でした。グロービスの学びのためにスケジュール化していた時間さえ、確保することが難しいことが何度もありました。今回のレポート提出はもう諦めようと頭をよぎるたびに、名古屋校2019期生のキャッチフレーズである"でら1レップ"(レップ:筋トレの1回1回の動作に名古屋弁の"でら"を加えた造語で、もう無理と思う時に、もうひと踏ん張りの意味)を心の中で何度も叫びました。

リーダーシップ開発と倫理・価値観」のクラスでは、自己開発コミットメントシートを作成します。自分のありたい姿を明確にし、自身の価値観を言語化します。そして、ありたい姿に近づくために具体的なアクションプランを立てます。"コミットメントと一貫性" 人は宣言したことに一貫した行動をとります。「パワーと影響力」のクラスでの学びです。私は「自分の限界の壁を超え続ける」と宣言することにより、自分を鼓舞し続けました。

 単科生、本科生あわせて約3年間、一日たりともグロービスの課題に取り組まなかった日はありませんでした。グロービス生なら誰もが自分の限界の1%を超える努力をしています。それならば、自分は+αを生み出すために、さらに1%上積みの努力を実行するよう心がけました。早朝、通勤中、トイレの中、入浴中、ベッドの中、仕事以外の時間は常にクラスのケース(企業事例)を片手に過ごしました。

仕事と学びの両立はできたと断言できます。仕事と学びが密接につながっている実感がありました。仕事と学びが同一化していたと言った方が、正しいかもしれません。一方で、家庭にはずいぶん迷惑をかけたことは否定できません。両立できたのは、間違いなく家族の寛大な心があったからです。子供の成長にも重要な時期でした。全力でやりきる姿を見せることで、いつか子供も分かってくれると言い聞かせながら過ごした3年間でした。グロービスではコロナ禍の対応が、柔軟かつスピーディーでした。今では、通学クラスとオンラインクラスを自由に振替できる体制が整っています。仕事や家族の都合によって、クラスの振替が可能です。仕事と学びの両立に加え、家庭も大事にできる環境にあると思います。

Connecting the dots 全ての科目の学びが病院経営につながった!!

病院経営とのつながりを強く意識して毎回のクラスに取り組みました。3時間のクラスを1分、1秒も無駄にできないと強い覚悟で臨みました。講師の一語一句に真剣に耳を傾け、ノートにメモを書き込みました。通学のクラスでは常に最前列に座り、講師の目を見つめ続けました。アウトプットを強く意識し、リスクフリーと言い聞かせ発言し続けました。クラスの学びが、日々の病院経営に全てつながりました。ヒト、モノ、カネに関連する体系的な学びは、病院経営を実践する中で、魔法のように全て線でつながっていきました。まさにスティーブ・ジョブズが語った、"Connecting the dots"を実感することができました。

組織行動とリーダーシップ」「リーダーシップ開発と倫理・価値観」「企業家リーダーシップ」、これらの科目でリーダーとしての覚悟が固まり、自分のリーダー像も明確になりました。企業家リーダーシップのクラスでは、自分の存在について深く問い続けることができました。日々内省し、自分自身がどうありたいのか、どうなりたいのか、これらの問いに対する答えが明確になりました。最終回の自分のミッションの発表では、自分自身の行動指針を言語化できました。この行動指針は常に見える化し、日々の行動の軸となっています。

カネ系科目も「ファイナンス基礎」から「ファイナンスⅢ」「ファイナンシャル・リオーガニゼーション」まで全て受講しました。財務の基礎知識を知るだけでなく、それらを応用し経営の意思決定に活かせるようになりました。コロナ禍の病院経営は、非常に厳しい状態です。患者受療行動が変容する中、あらゆるシナリオを想定し、財務予測をしました。高額な医療機器を購入する際には、ファイナンス思考で数字による説得力を持って投資の可否を判断できるようになりました。

テクノベート(「テクノロジー」と「イノベーション」を組み合わせたグロービスの造語。最先端のテクノロジーを理解し、ビジネスにおいてイノベーションを生み出すことを目的としている)科目も全て受講しました。「テクノベート・ストラテジー」では、テクノロジーを利用して、どのように患者体験価値の向上を目指すべきかを医療の現場にも応用して考える力が養われました。

MBA取得は単なる通過点、見たことのない景色を追い続けるために学ぶ

50歳を目前に、自分の人生は大きく変わりました。医療業界は特別な業界でありません。経営の本質はグロービス生活で学んだことと大きく変わらないことを日々の実務で実感します。MBAを取得したからといって自分の使命は変わりません。今の責務を全うすることです。

VUCAの時代です。身につけた能力も数年後には陳腐化します。しかし、グロービスで学んだ経営の本質は無駄になることはないと確信しています。グロービスの学びを土台に、経営者としての卓越性を追求したいと思います。グロービス卒業生として誇りをもって、自分の能力開発を継続します。自分の可能性を信じ、見たことのない景色を追い続けたいと思っています。

最後に 一歩踏み出そう!!

 グロービスにかける時間は全てビジネスの実践につながります。勇気をもってグロービスの扉を開ければ、今までに経験したことのない学びがあることは間違いありません。数年間をグロービスにかける価値は、十分あります。そして、グロービス生活を全力で駆け抜けた先には、大きな自信と覚悟が生まれます。かけがえなのない一生の仲間が増えることも間違いありません。一歩踏み出すか、踏み出さないかはあなた次第です!!