PROFILE
大学卒業後、株式会社JVCケンウッドへ入社。世界各国の警察・消防を中心に使用される業務用無線機のハードエンジニアとして従事。その後、自らのアイデアをカタチにしたいという新たな志を持ち、2019年に同事業部の商品企画部に異動。「感動と安心を世界の人々へ」提供するために、全世界のさまざまな課題を持つ多様な顧客に寄り添った無線機や無線システムを企画し、提供し続けている。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
エンジニアから商品企画に異動し、壁に直面した。
学び始めようと考えたきっかけや動機は何でしょうか?
自ら生みだしたアイデアを形にして、それを世界に届けるために成長したいと思ったことがきっかけです。
今の会社にエンジニアとして新卒入社して10年が経ったころ、自分の中で「設計の仕事はやり切った」と感じるようになりました。もちろん技術を極めることに終わりはありませんが、これまでとはまったく違う新しいフィールドで挑戦したいという気持ちが芽生えたんです。
そこで社内のFA制度を使って、商品企画部に異動しました。しかし、当時の自分はエンジニアとしてのスキルはあるものの、マーケティングについては基礎的なことも分からない状態。「このままではよい製品を生みだすことはできない」「とにかく何かやらなければ」という気持ちに駆られ、学ぶことを決意しました。
血肉となり、実務に活かせる学びが得られると思った。
新しい自分に出会える、熱量のあるコミュニティ。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?
困難な状況でも仲間とともに頑張ることができる点です。グロービスで学び始める前は具体的にイメージできていなかったのですが、実際に体験するとコミュニティの熱量を強く感じます。
日々仕事をしながら学んでいると、忙しくて時間が取れないとか、なかなかモチベーションが上がらないとか、いろいろなことがあると思います。そんなときもまわりの熱量に触れることで、学ぶモチベーションが高まった場面がたくさんありました。
そんな方たちと一緒に学ぶことで、「自分ってこんなにも頑張れるのか」「こんなことに興味があるんだ」とさまざまな発見があり、新しい自分に出会えることも魅力だと思います。
グロービス生に背中を押され、新しい世界に踏みだした。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
グロービスの在校生に背中を押してもらったことがきっかけでした。
MBA取得を考えていたときに、会社の先輩の奥さんがグロービスに通っていることを知り、お話しする機会をもらったんです。そのときに語ってくれたグロービスでの経験や楽しそうな様子に刺激を受けて、「これまでの自分にはない新しい世界が見られるんじゃないか」と思いました。
また、将来的には経営企画の分野で活躍したいと考えていたので、MBAを通じて経営全般のスキルを高めることで、次のキャリアにつながるのではないかという期待もありました。
フレキシブルな受講環境が、仕事との両立の支えに。
出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?
単科生としてすでにいくつか授業を取っていたので、出願する頃にはもう迷いはほとんどなかったというのが、正直なところです。ただ、少し不安に感じていたのが、仕事と両立しながらやり切れるかということでした。
しかし、オンライン受講や授業振替制度など、グロービスには働きながら学ぶための環境が十分整っています。実際にアメリカ出張のときは、早起きして仕事前にオンライン授業を受けたことも。どこにいても問題なく学び続けられたのは、グロービスだったからだと思います。
また、会社の同じ部署の人には、グロービスに通っていることを伝えていました。周囲の理解を得ることで、残業などを調整し、学ぶ時間を捻出することができました。
理想論ではなく、自らの行動で組織を引っ張るようになった。
入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
仕事を進める上での視座が高くなり、全体最適で物事を考えられるようになりました。
これまでは担当するプロジェクトや商品中心に考えていましたが、グロービス入学後は事業部全体の課題やあるべき姿を捉えた上で、個々のプロジェクトに落とし込むようになりました。これは、「クリティカル・シンキング」で身に付けた論理思考を基礎として、「ヒト・モノ・カネ」「テクノベート」などを体系的に学んできたからこそ、全体像が見えるようになったのだと思います。
また、強い意志と情熱を持って組織としての目標を定め、メンバーがモチベーション高く動けるように働きかけるようになったことも大きな変化です。どれだけ高い理想やきれいなあるべき姿を語っても、口先ばかりでは誰もついてきてはくれません。とくに社内のステークホルダーである技術部の方は、自分よりも知識や技術が豊富なベテラン社員ばかり。だからこそ、リーダーである自分が率先して愚直に行動していくことが重要だと思います。
自分の世界を広げる多様な出会い。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
人的ネットワークを通じて、視野を広げることができました。
グロービスには多種多様な学生が通っており、一緒に授業を受けるだけでも、自分にはなかった新たな価値観や考え方に触れられます。普段の仕事や生活では出会えないような人や、実務で成功を収めている人と話していると、知らない世界の知識や多くの刺激を得られるんです。そうした出会いの積み重ねによって自分の価値観や思考の幅が広がり、それが結果的に視座を高める基盤となったのだと思います。
また、在学中にJBCC(※)に参加し、チームメンバーとひとつのことをやり遂げるという経験もしました。得意分野や特性が異なる仲間たちと協力して進める中で、「限られたリソースで最大限のアウトプットを出すには何をすべきか」を考えられるようになったことが大きな学びです。
※日本ビジネススクール・ケース・コンペティション(JBCC)…日本企業が抱える問題をテーマに、全国のビジネススクール生が課題解決に向けた戦略立案の内容を競い合う国内最大級の大会のこと。
不確実な状況でも、確固たる意思決定ができるように。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「ストラテジック・リオーガニゼーション」です。
この科目ではグループワークを通して、経営の危機に直面している企業がどのようにして再生するかについて考えていきます。どんなビジネスであっても、成功が永遠に続くことはありません。「外部環境の変化に対応する」と口で言うのは簡単ですが、多くの人から成る組織で実行していくのは非常に難しいことだと思います。そうした難題に、これまで学んできた全ての知識やスキルをフル活用して挑みました。
平日だけでなく、土日も使ってメンバーと議論をする中で、不確実な状況においても自分なりの答えを導きだす力が身に付きました。これは実務においてとても重要なスキルだと思います。例えば、リーダーが自信なさそうに進むべき方向を示しても、きっと誰もついてこないですよね。さらに言えば、「不確実な状況だから何も分かりません」というのが最もよくないと思います。メンバーが迷わないように、リーダーとして方向性を明確に示していく。そういったことが大事だと、この授業で身に染みて実感しました。日々の業務でもこの経験がとても役に立っていますし、今後の判断軸となる学びでした。
グロービスでの経験は、自分なりの答えを導くためのヒント。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
グロービスで学んでみた正直な感想は、とても大変だったということです。でもそれ以上に、とても楽しかった。私のまわりでも「グロービスに入学しなきゃよかった」「時間が無駄になった」なんて言葉は、誰からも聞いたことがありません。
学ぶかどうか今考えている皆さん一人一人に、これからのキャリアやビジネスに関するさまざまな悩みがあると思います。グロービスでの経験は、きっとその悩みの答えを導くヒントを与えてくれるはずです。そのための新たな一歩を踏みだすことを、応援しています。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。