クライアントの伴走者として、
経営課題を解決できる
デザイナーになりたい。
- 株式会社ワンダーズ / キイロデザイン
- 取締役 / 代表
梅田 恵理子さんEriko Umeda
PROFILE
短期大学服飾造形専攻卒業後、アパレルメーカーにデザイナーとして就職。その後、広告デザインを学び直しWeb制作業界へ。制作会社、事業会社など数社を経て2016年に独立。2022年からはデザイン会社に経営参画し、2社でパラレルキャリアを形成する。現在はクライアントの新規事業支援やWeb制作におけるプロジェクトマネジメント、UXを中心にデザインを通じた経営課題の解決に取り組む。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
クライアントの伴走者として、経営課題を解決できるデザイナーになりたい。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
私は長年、制作会社や事業会社のデザイナーとして、Webサイト制作やプロモーション支援を行ってきました。当時はクライアントと直接話す機会は少なく、社内のディレクターがヒアリングした内容を受けてデザイン業務を進めていました。しかし独立してから、経営者の方から直接依頼をいただく機会が増えるように。直接ご相談を受ける中で、Webサイト依頼はただの手法であり、その根本には企業の課題・悩みが存在するのだと実感しました。
クライアントが困っている状況を目の当たりにし、私は「ただモノを提供する」のではなく、根本的な経営課題をクライアントと一緒になって解決し、その企業の未来をつくる伴走者となりたいと考えるようになりました。しかし、これまでの経験や場当たり的な独学の知識では、クライアントの経営課題は解決できず、歯がゆい日々を過ごしました。そんなときにグロービス経営大学院の存在を知り、経営を体系的に学ぶことでデザインを通した本質的な経営支援ができるようになるのではないかと考えるようになりました。
近年、広告など特定の業界以外においても、デザイン領域の最重要役職者であるCDO(チーフデザインオフィサー)のいる組織が日本でも増えてきました。また、経営推進のためのデザイン戦略やHRを含めたデザイン領域への投資計画、組織内のデザイン文化構築など、デザインが経営に与える影響範囲が広がっていると感じています。さらに、2018年に経済産業省と特許庁が発表した「デザイン経営宣言」には、日本企業がグローバル市場において競争力を高めるためのひとつの方法として、デザイン経営を推進する必要があると示されています。
こうしたデザインを取り巻く環境変化を受けて、経営を学んだデザイナーが社会に貢献できる可能性は今後ますます高まっていくと思います。私も、デザインと経営を軸に新たな価値創出を行う人材としてのキャリアを築きたいと考えるようになりました。
クリエイティブ領域の卒業生がいると知り、入学のイメージをつかめた。
なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?
同業界の先輩がグロービスで学んでいたと知ったことが、ひとつのきっかけでした。
初めは基本的な知識を学ぶだけで十分だと考えており、グロービス・マネジメント・スクール※での受講を検討していました。もともとMBAに対して敷居の高いイメージを抱いていたこともあり「今の能力で周りについていけるのか」「仕事と両立できるのか」といった不安が大きく、自分には無理だと諦めていたのです。
しかし、同業界の先輩がグロービスの卒業生であると知り、親近感を抱くように。その方たちに入学の相談をする中で、自分もチャレンジできるのではないかと少しずつ思えるようになりました。さらに体験クラス&説明会や単科生制度を通してグロービスの学びや雰囲気を体感したことで、自分も学び続けられるというイメージを掴むことができ、入学を決意できました。
多様な科目があり、自分のレベルアップに必要な学びがそろっている点も、グロービスを選択した大きな理由です。例えば、リーダーシップを醸成する志領域、事業創造やベンチャー戦略を学べる創造領域、テクノロジーやデザインなど専門領域を磨けるテクノベート領域など、経営の基本であるヒト・モノ・カネ以外のカリキュラムも充実しています。
※グロービス・マネジメント・スクール…法人派遣の方を対象に3ヶ月間1科目から、ビジネススキルをアラカルト形式で学べるプログラム(2022年4月期より原則、個人申込の新規受付を停止し、法人派遣を利用してのお申込のみ受付可能)。
仕事でつかえるレベルの実力が身に付く実践的な授業。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?
実践的な授業が大きな魅力だと感じています。
グロービスは、ケース(企業事例)を用いたディスカッション中心の授業スタイルです。加えて、実務家である教員から「リーダーとしてどうあるべきか」「学んだことをどのように実務で活かしていくのか」を常に問われ続けます。単に知識を習得するだけでなく、実務で使えるレベルまで考え抜くように設計されている授業を通して、実力が付き結果を出せるようになったと実感しています。
また、授業や懇親会などで、実務の悩みや事業アイデアの構想について、教員やクラスメートから意見をもらえることも大きな魅力です。自営業をしていると、普段接するのはクライアントがメインで、オープンに相談できる場というのは限られてしまいます。グロービスのように利害関係のない心理的安全性が高い場で、自分が次のステップに進むために背中を押してもらえる環境に感謝しています。
これまでの学歴以上に、学ぶ目的や熱量が問われていると感じた。
出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?
最終学歴が短期大学卒業のため、まずは出願できるかが一番の不安でした。グロービスの入試では、学士や修士などの学位を持っていない場合は「出願資格審査」という書類審査を受け、合格すると大学院(本科)への出願資格が得られます。私はこの制度を利用して出願し、合格できました。この不安に対して事務局の方が親身になって相談に乗ってくださったことで、チャレンジしようと決心することができました。
個人的な感覚ですが、入試では過去の学歴以上に「何のためにグロービスで学ぶのか」という明確な目的や熱量が問われていると感じました。私と同世代のクリエイターの方で短期大学卒・専門学校卒の方もいらっしゃると思いますが、学歴で諦めず、まずはチャレンジしてみてほしいです。
不確実性の高い状況でも、自信を持って判断できるようになった。
入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
新しい領域への挑戦で、不安を感じることが少なくなりました。独立してから自分で新しいことにチャレンジしてきましたが、これまでの経験や独学の知識に頼っている状態でした。しかし、グロービスの学びを通して経営の「型」が身に付いたことで、あるべき姿とのギャップが明確になり、不確実性の高い状況においても自信を持って次の一手を考えられるようになりました。
そうした自信の裏付けになっているのが、授業でインプットした知識や考え方を、仲間とのディスカッションや実務でアウトプットするサイクルを繰り返し実践した経験です。教員から「知行合一(知識と行為は一体であり、真の知識は実践によって裏付けられるということ)」をやり続けることの大切さを教えていただきましたが、まさに真の能力や知識はインプットとアウトプットを繰り返す中で身に付くものだと実感しています。
同じ想いを持つ仲間とともに、キャリアの「不」を解消するビジネスに挑戦。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
自分が興味関心のある領域を伝えることで、同じような想いや課題感を持つ仲間が自然と集まるところがグロービスの魅力のひとつです。
私は現在42歳になり、社会人22年目を迎えました。人生100年時代と言われる中で、人生とキャリア両方の折返し地点に立とうとしています。今でこそ自分のスキルを活かしてパラレルキャリアを実践し、自分らしい生き方を選択できるようになりましたが、過去には後悔した経験も多々あります。社会や他者を優先しなければならないという固定観念にとらわれ、キャリアを止めないことを重視するあまり自分を大切にできず、体を壊したこともありました。
私はこういったキャリア形成で起こる「不」を解消することに、今後の人生の時間を使いたいと考えています。その想いを同じ名古屋校の同期に打ち明けたところ、共通の想いを抱く仲間と出会い、現在一緒にビジネスアイデアを作成しチャレンジをしているところです。
自分のやりたいことや志を発信すると、必ず賛同したり意見をくれたりする仲間がたくさん見つかるのがグロービスという場です。ここで築いたコミュニティのつながりを大切にし、今後社会への貢献をしていきたいという想いを持つことができました。
社会的使命が明確になり、「何のために生きるのか」という目標が持てるように。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「リーダーシップ開発と倫理・価値観」です。この授業では、リーダーとして活躍していくために、自分のあるべき姿や倫理観、価値観を認識し、リーダーシップの自己開発を行います。
とくに自分の倫理観については、日頃考える機会はなかなか少ないと思います。「あるべき行動ができないとしたら、それを阻害する要因は何なのか」など、自分の内面を見つめ直すことができます。つい目を背けたくなるような暗い感情と向き合う場面もあり、苦しさを感じることも。しかし、次のステップへ成長していくためには自己理解を深めることが重要であり、振り返るととてもよい時間だったと感じます。
また、協業しているクライアントの皆さまに回答してもらった360度フィードバック※の結果をもとに、他者から見た自分を理解し、これまで自覚していなかった新たな強み・弱みを発見することができました。この授業があったからこそ、得意領域や社会的使命が明確になり、「何のために生きるのか、生きたいのか」という人生の目標を持つことができ、仕事やほかの授業での目的意識が上がったと感じます。
※360度フィードバック…上司や同僚、部下、取引先や顧客など(合計8~10人程度)に調査の協力を依頼し、リーダーシップ行動について評価してもらうもの。
学びに、職業も年齢も経験も関係ない。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
「何かを変えたい」「キャリアに行き詰まりを感じている」という方は、ぜひ勇気を持って新しい環境に飛び込んでみることをおすすめします。
私自身、初めは「体系的に経営を学んだことがないクリエイティブ領域の人間が、ビジネススクールでやっていけるのだろうか」と非常に不安でした。しかし、いざ飛び込んでみると、学びに職業も年齢も経験も関係ないと実感するように。同じ熱量を持ったまったくバックグラウンドの異なる仲間たちと一緒にもがきながら、新たなチャレンジを楽しめています。
私と同じように不安を感じている方は、まずは体験クラスで話を聞いてみる、単科生から始めてみることをおすすめします。とくに1科目受講してみることで、学びの手応えや今後のキャリアのイメージがつかめると思います。一歩踏みだしたあなたと、一緒にグロービスで学べる日を楽しみにしています。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。