テクノロジーとビジネスの
要諦を組み合わせ、
新たな価値を生みだしたい。

モビリティ関連事業会社（日系自動車メーカーより出向）
総合企画部新規事業企画T 主幹

牧原正樹さんMasaki Makihara

PROFILE

名古屋大学大学院工学研究科修了後、日系自動車メーカーに技術者として入社。2020年にグロービス経営大学院に入学し、2022年に修了。2022年よりモビリティプラットフォームを運営する事業会社へ出向し、企画および新規事業開発を担当。2023年1月にはビジネスプランコンテスト「G-CHALLENGE2022」にて大賞を受賞。

※記事の内容はインタビュー当時のものです

テクノロジーとビジネスの要諦を組み合わせ、新たな価値を生みだしたい。

MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか？

私は入社以来、技術職として多くの自動車開発プロジェクトや企画業務に携わりました。その中で、新規事業や新しいサービスを創出するためには、エンジニアの視点だけでは不足しているのではないかと感じるようになりました。体系的な経営学に基づいた知見を持ち、ビジネスの全体像を捉えて戦略を立案する力が必要だと考え、グロービスの門を叩きました。

単科生として、「マーケティング」や「ファイナンス」などのビジネスの基礎概念に触れることで、自分の中で思考できる範囲が広がっていきました。そうしていくうちに、これまで経験してきたテクノロジーの世界と、ビジネスの要諦を組み合わせることで、世の中に新たな価値を生みだしていきたいと強く感じ、大学院生（本科生）としてMBAを取得することを決意しました。

多様な学生とのフラットな議論の場で、新たな視点や意見に触れられる。

なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか？

グロービスを選んだ理由は、第一線で活躍する実務家教員から学べる環境があり、ベンチャー企業の戦略に関わる実践的な科目が充実していたからです。

私は「テクノロジーによる新しい価値は、どうしたら世の中に届くのか」という疑問を長年抱いていました。そうした疑問を解消する上で、基礎的な経営学をベースに最新の実践知に基づいた方法論を、経営者やVC（ベンチャーキャピタル）で働く教員から学べるグロービスの環境は魅力的で、すぐに実践に活かせると感じました。

また、名古屋だけでなく、東京や大阪にもキャンパスがあり、全国各地に人的ネットワークを築けることも魅力でした。さまざまな業界や異なる立場の人がフラットに議論を交わせる空間は、自身の腕試しができると同時に、多くの視点や意見に触れることができる貴重な機会でした。加えて、学術的な経営理論のみにとどまらず、事業開発に必要なコミュニケーション能力、ファシリテーション能力、プレゼンテーション能力といった実践的スキルについて体系立てて学ぶことができる点も魅力のひとつです。

自分が考えたビジネスプランで腕試しできる機会がある。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか？

グロービスの授業は、一方向の座学形式ではなく、インタラクティブなディスカッション形式です。教員の方のファシリテーションのもと、活発で熱量の高い議論が展開されるため、実践に近い空間で学びを得られるよい機会だと感じました。また、仲間同士もフラットな関係であるからこそ、それぞれの考えを率直に発言し、議論することができます。

加えて、グロービスでは自分で考えたビジネスプランで腕試しできる機会も多く、そこから得た経験や人脈が視野を広げてくれたと思います。なかでも学内のビジネスプランコンテスト「G-CHALLENGE」での大賞受賞は大きな転機となり、受賞したビジネスプランの事業化へ向けて動き始めました。

知識を広げたことで、深い洞察力が身に付いた。

卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか？

事業戦略やファイナンスなどフレームワークや理論の裏付けを得たことで、経営者の意思決定や世の中の動きに対して深く洞察できる力が身に付きました。事業を企画、提案する際にも、定量・定性の両面を整理し伝えることで、関係者の合意を得られるようになってきたと感じます。

また、G1やあすか会議から影響を受け、卒業後にも自身の視野を広げる活動を続けていくことを意識するようになりました。NEDO（国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構）や経済産業省のプログラムなど、社外での活動領域にも積極的にチャレンジしています。

リアリティのある学びを通して、実行力と頼れる仲間を得た。

グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか？

グロービスに入学するまでは、新たな事業を創りたいと漠然と考えていましたが、具体的な方法論は分からない状態でした。しかし、グロービスのケースメソッドを通して、大企業の新規事業開発やベンチャー企業の成長戦略を学ぶとともに、どんな点を考慮に入れて、どのように意思決定していくのか、具体的なアプローチを知ることができました。

また、「G-CHALLENGE」では、顧客課題の発見からソリューション構築、ファイナンス設計、チーム組成など、具体的なプランニングを自分たちで考えました。こうした実践を通じて、自分がやりたいことを実行するために必要な「実行力と頼れる仲間」を得ることができたと感じています。

医師、薬剤師、エンジニアが集まる多様なチームで、事業プランを創りあげた。

グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか？

在学中にはJBCC※というビジネスケースコンペに仲間と出場しました。予選を突破することはできませんでしたが、それ以降も毎週ミーティングを実施して、お互いの業界課題に関する議論を継続しています。さらに卒業後には、JBCC実行委員のケース班として、全国のMBA生が取り組むケース（企業事例）の作成に携わりました。時流の社会課題を分析し問いを作る力を通して、ビジネスパーソンとしての実力も向上することができました。

また、「G-CHALLENGE」では、医師、薬剤師、エンジニアといった多業界、多職種にわたってチームを形成し、事業プランを組成しました。先輩の起業家や多くの仲間のアドバイスなどを得て、大賞を受賞することができました。今でも事業開発には継続して取り組んでおり、行政や研究機関との連携を実施しています。

※日本ビジネススクール・ケース・コンペティション（JBCC）…日本企業が抱える問題をテーマに、全国のビジネススクール生が課題解決に向けた戦略立案の内容を競い合う国内最大級の大会のこと。

説得力を持って、成長に向けた資金調達戦略を提案できるようになった。

受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか？

「ベンチャー・キャピタル＆ファイナンス」です。ベンチャー企業（スタートアップ）の創業、資金調達からExit（IPOや売却）に至るまでの流れをファイナンスの面から理解し、定性、定量両面において事業企画の進め方を実践的に学ぶことができました。ここでの学びが、実務において新たな事業を開発する上での根幹になっています。

とくに資金調達や外部のステークホルダーへのピッチの場面において、市場の魅力度や自社の優位性を論理的に示し、成長における資金調達戦略について説得力を持って提案できるように。それにより、外部のビジネスプランコンテストでの受賞や公的機関の資金を活用させていただく機会を得ることができました。

実は「G-CHALLENGE」で大賞を受賞した事業プランは、この授業でのグループワークの中で生まれました。教員の出口先生との議論や仲間とのディスカッションを通じて、事業そのものの魅力を引きだしていただきました。当時のアドバイスや資料を見返すことが、今でも事業を開発する上での大きな支えとなっています。

実現したいことへの道筋を見いだす一助になる。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

大学院での学びは、ビジネスパーソンとしてのスキルアップになることはもちろん、ご自身が人生を通じて実現したいことに対して、具体的な道筋を見いだす一助になると思います。加えてグロービスは、高い志を持つ仲間に囲まれながら、互いに刺激し合える貴重な環境でもあります。自分の慣れ親しんだ領域から一歩踏みだすことで、見える世界が変わってくる経験はとても楽しいものになると思います。

体験クラス＆説明会日程

受講をご検討中の方は「体験クラス＆説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。

また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み（各種制度や具体的なスケジュール）もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材（ケースやテキスト、参考書）をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。