経営者の視点と
論理的思考力を養い、
お客さまの目線に立った
デザインを。
- Webデザイナー
矢納 まり絵さんMarie Yanou
PROFILE
大学卒業後、Webコンテンツ開発会社に入社。Webサイト制作・運用に携わる。その後、個人事業主のWebデザイナーとして活動。コーポレートサイト、Webメディア、アプリデザインなどの制作に携わる。経営者に寄り添って、デザインを通して事業の課題解決に取り組む。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
経営者の視点と論理的思考力を養い、お客さまの目線に立ったデザインを。
学び始めようと考えたきっかけや動機は何でしょうか?
Webデザイナーとしてお客さまとコミュニケーションを取る際に、デザインの説明や必要性を適切に言語化して相手に伝えることができず、自信を持って提案できないことが多々ありました。
そんなとき、デザイナー向けのイベントとして開催されたグロービスのワークショップに参加しました。少し見方を変えるだけで、自分の思考を簡単に整理できたことがとても印象に残っています。経営者の視点と論理的思考力を培えば、お客さまと同じ目線で課題を捉えながらデザイン設計することができるようになるのではないかと思い、「クリティカル・シンキング」を学ぶことを検討し始めました。
現状を変えるために、リーダーシップも学びたい。
なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?
私は、Webデザイナーとして働きながら、クリエイター向けのコミュニティーを運営したり、イベントを主催したりしてきました。当時は、思うように理想のコミュニティーを運営することができず、存続について悩んでいたところ、グロービスではリーダー育成のために、リーダーシップに関する科目が多く展開されていることを知りました。論理的思考力だけでなくリーダーシップも学び、自分の価値観や軸を定めれば、現状を変えられるかもしれないと感じ、グロービスで学ぶことを決めました。
多種多様なケースで、経営者の悩みを疑似体験できる。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?
グロービスでは、さまざまなケース(企業事例)を用いて、自分だったらどうするかを考える特訓をします。私は、M&Aを経験しているわけでも、大規模な会社を経営しているわけでもありません。しかし、事業を立ち上げたい人や株式公開などを目指しているお客さまに接する機会は多くあります。多様なケースを使って議論を積み重ねたことで、お客様が目指していることや直面している課題を、以前よりも細かな粒度で理解できるようになったと感じています。
また、グロービスの学生たちは行動力のある方が多いため、授業や勉強会で接しているうちに多くの刺激を受け、自身の活動量が自然と増えます。その結果、視野が大きく広がり、考えを深めるための材料を得る機会も増えました。今までは、1度や2度うまくいかないことが続くと「自分には向いていないのかな」と立ち止まっていたのですが、今では「何がダメだったのか。なぜダメだったのか。次はどうすればよいのか」といった振り返りを精度高く進められるようになり、問題解決や意思決定のスピードが早まっていると感じています。
さまざまな数字の分析手法について深く学びたくなった。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
大学院(本科)入学前に、単科生として「クリティカル・シンキング」を受講しました。その授業で、説得力を持たせるためには定量データも大事であると学びました。今までは、デザイナーである自分が関わる分野ではないと考えていたのですが、数字を扱えることの重要性に気付くことができました。定量的な分析スキルに、これまで培ってきたデザイナーのスキルを掛け合わせることで大きく成長できると考え、定量分析やアカウンティング、ファイナンスといった科目を通じて数字と真剣に向き合ってみようと思うようになったのです。
また、本科に進めばデザインに直結する「カスタマージャーニーとブランディング」や「デザイン思考と体験価値」などについて学べることも魅力的でした。
デザインする上で大切なことは、造形力だけではない。
出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?
最初は、MBAでの学びがデザイナーの仕事に具体的にどのように結び付くのかを見いだせず、出願をためらっていました。造形力のほうが自身の伸び代を感じることも多く、そちらに時間とお金を投資すべきではないかと悩んでいました。
ただ、デザインする上で大切なことは、造形力だけではないという問題意識も持っていました。本質的な課題は何か、なぜその課題が生じているのか、解決するためには何が必要か、などを明らかにすることも求められます。私は今まで造形力のスキルアップにばかり時間をかけてきました。しかし、クライアントの課題を解決するデザインを提案するには、論理的思考力や課題解決の手法などのスキルも身に付ける必要があると考えるようになったのです。これらを身に付けるには、単科生としての受講経験から、デザインの学校よりもグロービスのほうが適切だと考えるようになり、出願することを決めました。
お客さまから頼られる場面が増えた。
入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
夫を含め、昔から付き合いのあるデザイナー仲間に、経営に携わる人が増え、経営について話をする機会が増えてきました。今までは、そのような機会があっても、ただ聴いているだけでしたが、グロービスで学び始めてからは、自分の考えを共有したり、壁打ち相手になったりすることができるようになりました。
聴くだけしかできなかった自分が、少しでも相手の考えがクリアになるお手伝いができていることに成長を感じています。このようなコミュニケーションが取れるようになってから、前よりもお仕事をご依頼いただく機会が多くなり、普段と違った内容のご相談をいただけることも増えています。
デザイナー仲間との関係にも、変化がありました。「組織行動とリーダーシップ」や「パワーと影響力」などヒト系の科目での学びから、協業するメンバーと信頼関係を築くことを強く意識するようになりました。今は、クリエイター向けのコミュニティーを立ち上げ、そこで、さまざまなクリエイターがコミュニケーションをとり、視野を広げたり、モチベーションを向上させられたりするような場作りを進めています。
支えになる頼もしい仲間ができた。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
セクション活動では、リーダーを務めさせていただきました。自ら立候補したのですが、セクションメンバーと思い描いていたようなコミュニケーションを取ることができずにいました。メンバー間で気軽に話せるような雰囲気作りができず、私から一方通行の事務連絡をするだけの場に。本科が始まった直後で、初めて複数科目を同時受講する方も多く、皆それどころではないことは理解していましたが、それでもコミュニケーションしたいと思わせるにはどうすればよいのか分からず悩んでいました。
自分が行動を変えない限り何も変わらないと考え、意を決してセクションメンバーの前でリーダーに立候補した背景や想いを改めて伝えてみたのです。その後、みんなで実りある活動を築きたいという思いに共感してくれた人たちが動き始め、無機質な場が温かみのある場に変わりました。私ひとりでは変えることのできなかった場を、メンバーの協力を得られたことで変わった経験は貴重な体験です。
自分から声をかけることも人を頼ることも苦手な私ですが、リーダーらしいことができたのは、全力でサポートしてくれる仲間がいたからです。グロービスでは、そんな思いやり溢れる仲間に出会うことができます。
自信を持ってリーダーシップを発揮できるように。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「組織行動とリーダーシップ」です。リーダーとして目指したい心のあり方や視座の高さをイメージできるようになりました。
この科目では、全ての回でケース(企業事例)に取り組むのですが、毎回予習の際にケースの中の登場人物が置かれた板挟みな状況に解決策を見いだせず、苦悶していました。しかし、授業を受けるたびに、自分の視点がリーダーとしての視点になっていないことに気付かされ続けました。人は誰しも、優しい部分、強い部分、厳しい部分などさまざまな一面があります。今まで、全員に同じ面を見せないと一貫性のない人に見られると勘違いをしていました。リーダーは多面体であると理解できてから、迷いが前よりも減りました。
これまで仕事では、仲間の意見をできる限り取り入れ、全員にとって居心地のよい場になるように努力していました。しかし、納得のいかない意見も多くあり、この手法で場作りをすることに難しさを感じることがありました。今振り返って考えると、私自身がリーダーとして、進む方向性や想いを示せていなかったのだと思います。また、相手に熱意を伝えることもできていなかったように思います。相手に必要な人だと思ってもらうには、客観的であるだけでなく、ときには熱意を表に出すことも必要です。しかし、今までの私は人を管理することだけに注力していて、仲間の動機付けを行えていませんでした。
自身ができていない部分に気付いてからは、想いや方向性を積極的に言葉にし、仲間と向き合って考えをすり合わせるようになりました。初めのうちは、そうすることで人が離れていくのではないかと恐れていましたが、「私の想いに共感してくれる人と一緒に進めたいので、恐れる必要はない」と、この科目で学びを深めるにつれて思えるようになりました。
思いきって入学した判断は間違いではなかった。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
学べば学ぶほど視野が広がり、自己理解も深まり、自分のやりたいことや、やるべきことが具体的になっていきます。ビジネスの分野は苦手なことばかりで出願を躊躇したこともありましたが、入学するとヒト・モノ・カネというMBAの基本分野だけでなく、リーダーシップを発揮するために必要な「志」領域も学ぶことができ、何よりも頼もしい仲間にも出会うことができました。
仕事のご相談やご依頼も増えてきています。局所的な依頼内容ではなく、サービスの立ち上げに携わらせていただくなど、業務の上流から関わることも。グロービス入学前では考えられないほどのスピードでなりたいデザイナー像に近づいていると感じます。
想像以上に自身の中で変化があり、一生涯の友と言える仲間も得ることができ、思いきって入学した判断は間違いではなかったと確信しています。ぜひ皆さんにもグロービスで学ぶことで生じる大きな変化を体験してもらいたいと思います。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。