PROFILE
⾼校卒業後、野球独⽴リーグ愛媛マンダリンパイレーツに⼊団。その後、旅⾏会社勤務を経て、2015年に株式会社ランブリッジを創業、代表取締役に就任。スポーツ合宿に特化した旅行事業をはじめ、スポーツ領域の新規事業開発や⾃治体向けのスポーツを通じた地域活性化支援も行っている。また、2020年には⽇本ホッケー協会特命担当に着任。「スポーツで社会課題を解決する」ことをビジョンに掲げ、スポーツと地域をつなげ、共創する事業展開を行っている。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
他者を納得させるために論理的に説明できる力を養いたかった。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
起業してしばらくは顧客へ自分の想いを伝えるだけで受注できることが多かったのですが、起業して4年目に入ったころから思うように仕事を受注できなくなりました。クライアントの窓口である担当者のほかに意思決定者がいる場合の受注率が伸び悩み始めたのです。「想いだけ伝えても駄目なんだ。多数を説得するには、経営の体系的な知識を学んで、それを用いて論理的に説明できる力が必要だ」と思うようになり、MBA取得を考え始めました。
仕事で出会う優秀な方々の共通点が「グロービス」だった。
なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?
取引先の方やスタートアップイベントのパネルディスカッションで一緒に登壇した方、エンジニアとして私たちの会社をサポートしてくれる方など、自分の周りでひと際活躍している人たちが気になるようになりました。彼ら彼女らに話を聞いてみると、共通点が「グロービス」だったのです。早速Webサイトで検索してみると、定期的に体験クラス&説明会が開催されており、何か気付きを得られるのではないかとすぐに申し込みました。
授業に参加してみると、ディスカッションしながら学んでいくスタイルで、理論を実務に応用するイメージが湧きました。また、一緒に学ぶ仲間との意見交換を通し、さまざまな角度からの視点が得られることが楽しく、単科生として学び始めることを決めたのです。
常に実務に引き寄せて考えることが求められる。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?
1つ目は、常に実務に引き寄せて考えることが求められる点です。授業中は、教員から「あなただったらどうするか」「本当に実務で実行できるか」「実際につかう場合の留意点はどこにあるのか」などと問いかけられます。なので、課題に対して自分なりの意見をまとめる予習や授業内容の復習においても、自分の仕事に引き寄せて考える癖が付くようになります。こうした営みを通じて、学びを仕事に活かすための実践力が鍛え上げられるのです。
2つ目は、一緒に学ぶ仲間の存在です。とくに、グロービスに通い始めて間もない時期に受講した「クリティカル・シンキング」と「マーケティング・経営戦略基礎」のクラスの仲間や教員の方とは、今でもよく連絡を取り合い、安心して仕事の相談ができる大切な存在です。
事務局の皆さんのサポートのおかげで、不安が解消された。
出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?
一番の懸念点は、最終学歴が高校卒業の私でも出願ができるのか、という点でした。また、出願方法はほかの人と違うのだろうか、という不安もありました。出願条件や方法については、事務局の方に何度も相談しました。4年制大学を卒業していない人でも書類による「出願資格審査」をクリアすれば、出願可能だと教えていただきました。また、学費のことや出願するタイミングなど、あらゆる質問に対して、丁寧に説明いただきました。事務局の皆さんの温かいサポートのおかげで、懸念点が解消し、滞りなく出願することができました。
人の感情を動かしたり、行動変容を促すことができるようになった。
入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
グロービスのカリキュラムは基本・応用・展開とレベルが分かれており、私は順に受講していきました。基本科目を修了するころには、効率よく仕事を進められるようになった実感がありました。
物事を俯瞰的に捉える力を得たことで、問題解決のスピードや意思決定の迷いが少なくなりました。それだけでなく、これまで得意だった「自分の想いを言語化する」ことに、「論理的な説明」を追加することで、より多くの人の感情を動かしたり、行動変容を促したりすることができるようになったと思います。
また、新たな試みとして、地方自治体へのコンサルティング事業を始めました。自治体はビジネスという視点から見ると、やれることがまだまだたくさんあります。すでに持っていた自社のノウハウに、グロービスでの学びを加え、他社にはまねできない唯一無二のコンサルティングプランを作り上げることができました。
そして、グロービスの学びを実務に活かせるようになって自信がついてきたのもあり、スポーツ庁主導で行っていた競技協会の副業・兼業募集にも挑戦しました。競技協会の事業戦略や実務に関わることで、さらなるスキルアップを図りたいと思ったのです。結果、公益社団法人日本ホッケー協会の特命担当に採用していただきました。
こういった仕事を通して、キャリアやスポーツビジネスなどのトピックで講演会への登壇を依頼されることも増えてきています。元アスリートで、起業家で、大学院生でもある私のキャリアが特徴的なのだろうと思います。
グロービスでの出会いが、事業運営の好循環につながっている。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
グロービスの仲間との出会いは、私にとっての一生の財産となりました。
初めて受講した「クリティカル・シンキング」で出会ったメンター(授業をサポートしてくださる卒業生)の方、「マーケティング・経営戦略基礎」を一緒に受講したクラスメートとは、私の会社で一緒に働くことがかないました。お互いの志が重なり、ともに働く仲間と出会えたことを心からうれしく思っています。
また、何度も同じクラスで学んだ呼吸器内科医の仲間とは、スポーツ合宿時に利用する新型コロナウィルスのガイドラインをともに作成し、私のクライアントである地方自治体様や競技協会様へ提供をさせていただきました。また、このガイドラインに基づいて、日本代表合宿運営への助言もさせていただきました。
そして、弊社で働く従業員も昨春、グロービスに入学しました。グロービスで学んだことが、社内の共通言語になりつつあり、業務効率が上がっている実感があります。お世話になった教員の方々には、今でもさまざまな相談に乗っていただき、貴重なご意見をいただけるのでとてもありがたいです。
「自社の社会的価値は何か」という問いに徹底的に向き合った。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
印象に残っている科目は、「企業の理念と社会的価値」です。
教員からの「あなたの関わる事業は、社会課題を解決している一方で、新たな社会課題を生んでいませんか?」という問いかけについて、徹底的に考えた3ヶ月でした。
私たちの会社は「スポーツで社会課題を解決する」というビジョンを掲げています。このビジョンに向かって進む中で、なにか別の新たな社会課題を生んでいる可能性はないか、改めて事業の在り方を考えました。受講した科目の中で最も、自分自身や自社に引き寄せて考え続けることができた3ヶ月だったと感じています。
1科目受講するだけでも気付きや学びがある。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
仕事と学業の両立は、正直大変だと思います。しかし、グロービスで学べば、皆さんが今想像している以上のものが得られると思います。タイムマネジメントに不安があり出願を迷っているなら、まずは単科生として受講してみてはいかがでしょうか。たった1科目を受講するだけでも、すぐに実務に活かせる学び、さまざまなバックグラウンドを持つクラスメートや教員との出会いを得ることができるはずです。そして、さまざまなチャレンジへ進むきっかけを得られることでしょう。
新たな一歩を踏みだすと、見える景色が必ず変わります。ぜひ、1科目だけでもトライしてみてください。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。