林 大輔さん 林 大輔さん

デザインだけを
考えていた頃には
持てなかった事業全体を
捉える視点。

  • ファーストアカウンティング株式会社
  • 社長室・デザイナー

林 大輔さんDaisuke Hayashi

PROFILE

日本大学理工学部建築学科在籍中よりweb制作会社にてデザイナーとしてのキャリアをスタート。2004年に楽天株式会社に入社し、楽天トラベルのUI・UXデザインを担当。2015年よりデザインマネージャー職に就任。現在は、ファーストアカウンティング株式会社の「ひとり目デザイナー」として、自社プロダクトのUIデザインを中心に、コミュニケーションデザインやブランディング、カルチャー形成などデザイン全般を担当。


見た目を整えるだけでは終わらない。価値を生み出すデザイナーへ。

MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

デザイナーとして培ってきたスキルやセンスだけでは乗り越えられない場面が増え、『自分だからこそ提供できる価値』を見つめ直す必要を感じたのがきっかけでした。

私はこれまで、一貫してインハウスデザイナーとして事業会社に所属し、プロダクトやサービスのUI/UXデザインに携わってきましたが、マネージャーになった頃からは、事業に近い立場で考えることが増えていきました。ビジネスサイドと連携しながら仕事を進める中で、デザイナーには「見た目」の良さだけでなく、課題を構造的に捉えて根本的な原因の解決を求められていることを実感するようになりました。しかし、自身のビジネス知識は断片的で、経営や会計といった領域には大きなギャップがあることも感じていました。

こうした課題意識に加えて、「これから自分はどのようなキャリアを築いていきたいのか」を真剣に考える時期が重なったことも大きな転機でした。ちょうどその頃、転職先で経理領域に関わるプロダクトを扱うようになり、アカウンティングの基礎知識が全くない自分に強い不安を覚えたのです。経験だけでは乗り切れない場面に直面し、学び直しの必要性を痛感しました。

これまでもデザインに関する短期セミナーや企業研修を受講することはありましたが、断片的な学びでは限界があると感じていました。経営陣と同じ視点で対話ができるようになりたい。プロダクトの価値をより本質的に高めていきたい。そうした想いから、腰を据えて体系的に学べる環境を求め、MBA取得を決意しました。

グロービスには無理なく、でも妥協せずに学び続けられる環境がある。

なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?

グロービスを選んだ最大の理由は、柔軟な受講スタイルが自分のライフスタイルにしっかりフィットすると感じたことです。仕事や子育てを両立させながら学ぶ必要があるなかで、平日の夜間や土曜日に授業が開講されているため、自分のスケジュールに合わせて無理なく学べる点は大きな魅力でした。急な仕事の都合や家庭の事情で出席できない場合でも授業振替制度があるため、学びを継続しやすい環境であることに安心感を覚えました。

また、オンラインと通学の授業を自由に組み合わせて受講できることも、大きな決め手となりました。私の場合、時期によって仕事や家庭の負荷が大きく変わるため、通学の負担を軽減しつつ、リアルの場での交流や対話の機会を持てる仕組みは、学習の質を高める上で非常にありがたく感じています。

 こうした柔軟性のある学びの環境があることで、自分のペースで無理なく学習を続けることができ、しかも実践的で効果的な学びができる点に非常に満足しています。

林 大輔さん

知識のインプットで終わらせない。実務につながる学びがある。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?

グロービスでの学びの魅力は、大きく2つあります。 まず1つ目は、「予習・授業・復習」のサイクルがしっかり組まれていることです。グロービスには、単に知識を得るだけでなく、自分の仕事にどう活かせるかを考えながら学ぶスタイルが根づいています。授業では、学んだ内容をもとに意見を述べたり、ほかの学生と議論したりする機会が多く、インプットした知識を自分の頭で整理し、言葉にする中で理解が深まっていきます。そのため、知識が“使える力”として定着し、翌日の業務にもすぐに応用できる実感があるのです。

そしてもうひとつの魅力は、多様な仲間との出会いです。携わってきた仕事がITやデザイン系に偏っているため、関わる人や思考の範囲がどうしても限定的になってしまっていました。グロービスには業界も職種も年齢も異なる人たちが集まっており、日々のディスカッションでは自分にはない視点や考え方に触れることができます。こうした交流は、普段の仕事ではなかなか得られない貴重な経験であり、視野が広がると同時に、自分の考え方を深く掘り下げるきっかけにもなっています。切磋琢磨しながら学ぶ環境が、思考力やビジネス感覚を着実に高めてくれています。

続けられるか不安だった。でも、「単科生制度」で自信に変わった。

出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?

出願前に一番心配だったのは、子育てと学びの両立が本当にできるのかという点でした。授業だけでなく、予習や復習の時間も必要になる中で、家族と過ごす時間が減ってしまうのではないかという不安がありました。そのため、出願前には妻とじっくり話し合い、家族の理解と協力を得ることができたのは、大きな支えになりました。

とはいえ、実際にどれだけ負担がかかるのかは、始めてみないと分からない部分も多かったため、まずは単科生として1科目だけ受講してみることに。仕事・家庭・学びのバランスを実際に体感したことで、「これなら続けていける」という手応えを得ることができ、本科への進学を決意しました。

 今では、グロービスの柔軟な受講スタイルや授業振替制度にも支えられ、無理なく子育てと学びを両立できています。家族との時間も大切にしながら、自分の成長もしっかり実感できる毎日を送っています。

林 大輔さん

デザインだけを考えていた頃には持てなかった事業全体を捉える視点。

入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

入学前の私は、デザイナーとして主にUI/UXやユーザー体験の質に目を向けていました。しかしグロービスでの学びを通じて、「デザインを事業の一部としてどう機能させるか」を考える視点が育ちました。

例えば、経営陣の発言や新しい戦略が発表されたとき、その背景にある意図や、事業全体への影響を自然と想像するようになったのは大きな変化です。「この施策は誰にどんな価値を届けようとしているのか?」「なぜこのタイミングなのか?」と問い直しながら考えることで、自分の仕事がビジネス全体にどう貢献しているかを意識するようになりました。

そうした視点を持てるようになったことで、これまでなら関わることのなかった業務にも前向きに挑戦できるようになりました。例えば、会社が2023年9月に上場した際には、IR資料の作成チームに参加する機会がありました。アカウンティングの授業で得た知識のおかげで、財務データの意味を理解しながら資料を組み立てることができたのです。こうした新しい領域での挑戦を通じて、自分の役割が「デザイン」だけにとどまらず、事業全体に広がっていく可能性を実感するようになりました。

 日々の業務の中に、グロービスでの学びが少しずつ浸透しているのを感じています。仕事に対する視野が広がり、「誰のために、なぜこの仕事をするのか」をより深く考えるようになったことが、入学後の大きな変化です。

クラスメートから同志へ。仲間とのつながりが、成長へのモチベーションを支えてくれる。

グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?

困ったときに何でも相談できる仲間ができたことは、何よりの支えになっています。授業の中で真剣に議論を重ねることで、深い信頼関係を築くことができ、互いの強みや価値観を自然と理解し合える関係になりました。

一方で、自分自身もデザインに関する相談を受けることが増え、学び合い、支え合える関係が双方向に広がっていることを実感しています。こうしたネットワークは、日々の仕事や学びにおける安心感や刺激の源となっており、自分自身の成長を大きく後押ししてくれています。

例えば、「マーケティング・経営戦略基礎」のクラスで出会った仲間とは、授業後も交流が続いており、私が以前デザインに関する技術書を出版していたこともあり、仲間とともに「グロービス出版クラブ」という公認クラブを立ち上げたりしました。単なるクラスメートを超えて、価値観を共有できる同志に出会えたことは、自分の人生にとってもかけがえのない財産です。グロービスで出会った仲間たちは、これからのキャリアを支え続けてくれる、かけがえのない存在になっています。

これまでの学びを試された科目。本気でぶつかり合えたことで成長の手応えを得られた。

受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?

印象に残っている科目は「ストラテジック・リオーガニゼーション」です。企業変革のシナリオを描くこの科目では、これまでに学んだ経営戦略・人材・会計・ファイナンスの知識を総動員し、横断的に組み合わせ、実践の中で使いこなす力が求められました。まさに“総合格闘技”のような学びだったと思います。

とくに印象的だったのがグループワークです。業界や職種、年代の異なるメンバーと、時に激しく議論を交わしながら課題に取り組む過程は非常に刺激的でした。役割分担や信頼関係の構築も求められる中で、それぞれの強みを活かし合いながらひとつのアウトプットを創り上げる経験は、単なる知識の活用を超えた「実践としての学び」になったと感じています。終わったあとの達成感は格別でした。

林 大輔さん

経営の視点で捉え直した先にあった、デザインの本質。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

今、デザインの現場でも「事業や顧客を深く理解し、価値をつくる力」がこれまで以上に求められています。だからこそ、「ビジネスを学びたい」と感じているデザイナーの方は、きっと少なくないはずです。学びの手段はさまざまありますが、その選択肢のひとつとして、MBAがあることを、ぜひ知っていただきたいと思います。
   
私自身、グロービスで学んだことで、「デザインとは何か」の捉え方が大きく変わりました。今では、デザインとは単なるビジュアルや体験設計だけではなく、「情報や構造を整理し、あるべき形で、必要な人に正しく届けること」そのものだと考えています。そう捉えると、経営やマーケティングもまた“デザイン”の一部であり、全てが有機的につながっているのだと感じます。ビジネスの現場では「デザイン」「マーケティング」「経営」が分断されて語られることが多いですが、本質的には全てが“届け方”の工夫に通じるものです。そうした広い視点を持つことは、これからのデザイナーにとって確実に強みになると感じています。
   
   
デザインの力を、もっと深く、もっと広く、ビジネスの中で発揮していくために「経営の視点」を持つことを、私は心からおすすめしたいと思っています。

体験クラス&説明会日程

受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。

また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。

10/23(木)19:30~21:30

体験クラス&説明会

開催:オンライン(Zoom開催)
本科(MBA)への進学を検討している方・進学を視野に単科で1科目から学び始めたい方向け

11/1(土)10:00~12:15

体験クラス&説明会

開催:オンライン(Zoom開催) ※卒業生スピーチあり
本科(MBA)への進学を検討している方・進学を視野に単科で1科目から学び始めたい方向け

11/5(水)19:30~21:30

体験クラス&説明会

開催:オンライン(Zoom開催)
本科(MBA)への進学を検討している方・進学を視野に単科で1科目から学び始めたい方向け

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