“今ではないかも”という
迷いを越えられたのは、
オンラインがあったから

アイリス株式会社
事業推進部　営業推進マネージャー

山本真央さんMao Yamamoto

PROFILE

大学卒業後、武田薬品工業株式会社に入社。医薬情報担当者として従事した後、デジタル全般を担う部門にてデータマネジメント業務に携わる。現在はアイリス株式会社にて、営業部門の戦略立案やKPI策定など、分析から実行までを幅広く担い、営業メンバーの支援に取り組んでいる。

※記事の内容はインタビュー当時のものです

見様見真似だけでは、乗り越えられない壁。

MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか？

出産後に職場へ復帰した際、以前のように時間を気にせず働くことは難しくなりました。そのため、限られた時間の中で成果を出すことに強くこだわって仕事に取り組んできたつもりでした。しかし、あるプロジェクトでチームを牽引する役割を任されるようになった際、これまでのような成果を上げることができず、悔しさを感じる日々が続きました。時間の制約だけが理由ではなく、上司のやり方を見様見真似で実践し、学んできた仕事の進め方に課題があるのではないかと気付き始めたのです。

ビジネスの基本的な知識に加え、リーダーシップを発揮してチームを活性化するために必要な要素についての知識が不足していることを痛感し、「このままでは自分の成長に限界が来る」と強い危機感を覚えるようになりました。そこで、自分に不足している視点を補い、ビジネスを体系的に学べる環境を求めて模索する中で、MBAこそが自身の成長に最も適した選択肢だと確信するに至りました。

“今ではないかも”という迷いを越えられたのは、オンラインがあったから

なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか？

オンラインで受講できる点が、私のライフスタイルに合っていたからです。当時の私は、子育てに加えて夫の単身赴任という2つの壁に直面していました。学びたい気持ちはあるものの、子どもはまだ幼く、「今、本当に学ぶべきなのか」と受講時期を見直すべきかどうか悩んでいました。それでも、今抱えている課題を少しでも早く解決したいという思いが強く、生活環境を理由に学びを諦めたくありませんでした。グロービスではオンラインクラスのみでの卒業も可能だったため、「夫が不在でも、子どもがいても、自宅での受講なら何とかなるかもしれない」と思えたことが、一歩を踏み出す大きな後押しになりました。

実際にオンライン授業を受けてみると、教員からの実務に即した学びに加え、クラスメートの多様な意見や視点に大きな刺激を受けました。オンラインでありながら、リアルな授業と変わらないレベルのインプットとアウトプットがあり、学んだことをすぐに実務に活かせる点が、最終的な決め手となりました。

学んだ翌日から、仕事に変化と手応えが生まれる。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか？

グロービスでの学びには、大きく2つの魅力があると感じています。1つ目は、ひとりで孤独に学ぶのではなく、仲間とともに学べることです。授業内のディスカッションに加え、勉強会やセクション活動など、授業外でも同じ志を持つ仲間と意見を交わす機会が多くあります。互いの経験や視点を共有することで、新たな気付きや発見が生まれ、学びがより深まっていきました。

2つ目は、実務に直結する学びが得られることです。教員陣はいずれも豊富な実務経験を持ち、理論だけでなく実践に基づいた内容を学ぶことができます。学んだことをすぐに仕事に活かせる点も、大きな魅力のひとつです。例えば、「組織行動とリーダーシップ」を受講した際には、上司との日々のコミュニケーションに良い変化が生まれました。以前は、進めるべき企画について相談する際、上司の意図をうまく読み取れず、話がかみ合わないこともありました。しかし、学びを通して上司の視点や目的を踏まえて考える力が身に付き、対話の質が大きく変わったと実感しています。

また、学ぶスタイルの柔軟さもグロービスならではの魅力です。オンライン授業を活用することで、授業直前まで子どもと過ごしたり、同じ空間に子どもがいても受講できたりと、子育てと両立しながら学びを続けることができました。実際、授業中に子どもが画面に映った際にも、教員の方が「お子さんが映っても大丈夫ですよ」と声を掛けてくださり、安心して学べる環境が整っていると感じました。

内省を通じて自信が生まれ、挑戦を楽しめるように。

卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか？

一歩踏み出すことへのハードルが、確実に低くなったと感じています。入学当初は、育児休暇を経て職場復帰したばかりで、「キャリアの出遅れ」を感じ、自信を持てない状態でした。そんな私にとって、「志」系の科目で深く自分自身と向き合うことができた経験は、とても大きな意味を持ちました。「自分はどうありたいのか」「どう変わりたいのか」「そのために今、何をするのか」。これらの問いを繰り返し考え抜く中で、自分の内面と真剣に向き合うと同時に、全体を俯瞰して見る視点を養うことができました。このプロセスを何度も積み重ねたことで、自分自身の成長に対する実感が得られ、自信を取り戻し、次のステップに踏み出す勇気を持てるようになりました。そうして少しずつ自分の軸が定まり、これまでなら躊躇していた一歩を自然と踏み出せるようになったのです。

在学中には、社内公募制度を活用し、営業部からデータ分析部門に異動し、全く経験のない分野に挑戦することができました。また、卒業後には、これまでに培ってきた医薬業界での知見を活かして新たなビジネスに携わりたいという思いが高まり、スタートアップ企業への転職を決意しました。このようなキャリアにおける新たなチャレンジに踏み出せたのは、間違いなくグロービスでの学びがあったからです。

やり遂げた経験が、自分を信じる力に。

グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか？

一言で表現するなら、「自分を認められるようになった」ことです。数多くのケース（企業事例）から得た知識や気付きに加え、毎回の予習・授業・復習を地道に積み重ねた経験そのものが、私にとって大きな自信になりました。グロービスでの学びを最後までやり遂げることができたのは、決して自分ひとりの力ではありません。ともに励まし合い、高め合った仲間の存在が、とても大きかったと感じています。仲間との議論や意見交換は、新たな視点を得るだけでなく、自分自身を深く理解する機会にもなりました。こうした時間を通して、「これまでの学びを信じ、自分らしく進むことの大切さ」に気付くことができました。

学びを支え、キャリアにも寄り添ってくれた仲間たち

グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか？

グロービスでは、「学び合い、支え合える仲間」と出会うことができました。在学中は、授業内のディスカッションで、さまざまな業界や職種の仲間たちと実務を意識した意見を交わす中で、多様な視点を得ることができました。また、授業外でも勉強会やSNSでの情報交換が活発に行われ、学びが日常的に続く環境がありました。

授業外でも、仲間との学びは自然と広がっていきました。とくにオンラインで学ぶ仲間たちとは、授業や勉強会を通じて関係が深まり、オンラインでのやり取りにも互いに慣れていたため、相談したいことがあるときや授業の内容に悩んだときにも、時間や場所に縛られず、すぐに集まって意見を交わすことができました。こうしたつながりは、独学では決して得られなかったと思っています。実際に私が転職を考えたときにも、グロービスで出会った仲間たちの存在が大きな支えとなりました。キャリアの選択肢や自身の強みを整理する場面では、率直な意見や温かい励ましの言葉をもらうことができ、とても心強かったです。

数字への思い込みが変わり、新たなチャレンジへ。

受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか？

先ほども触れた「組織行動とリーダーシップ」は、とくに印象に残っている科目です。部門横断型のプロジェクトを推進する中で、どのようなリーダーシップを発揮すべきか迷っていた時期に、多様なケース（企業事例）を通じてさまざまなリーダーシップの型を学び、自分の行動にも変化が生まれました。とくに、状況やメンバーに応じて「自分らしいリーダーシップ」を柔軟に発揮することの重要性に気付けたことは、大きな学びでした。

また、「テクノベート・シンキング」も強く印象に残っています。前職でデータ分析部門への異動をした時期に受講をしたのですが、この科目をきっかけに、私は社内で扱う大量のデータの中から、「営業が欲しいデータを提供できる分析者になるのだ」と強く思うことができました。もともと数字を扱う仕事は自分には関係ないと思い込んでいたのですが、テクノロジーを使ってどのように仮説をもち分析していくのか、基礎や考え方を学ぶことで、データがビジネスの意思決定と直結している面白さを実感できました。過去に分析業務の経験がまったくなかった私にとって、デジタル時代に求められるビジネスリテラシーを基礎から学べたことは、大きな財産です。単に知識を得るだけでなく、それを実務でどう活かすかまで考える機会があったことで、「この学びを自分の仕事に活かしたい」という意欲が自然と湧き上がり、それが異動に踏み出す原動力になったのだと思います。

忙しい中でも、グロービスの仲間となら学び続けられる。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

新たな道を切り拓きたいと思いながらも、日々の忙しさに追われている方にこそ、グロービスでの学びに一歩踏み出していただきたいと思います。グロービスには、実にさまざまなバックグラウンドを持った方が集まっています。私自身も、同じような境遇で悩みながら挑戦している仲間と出会えたことが、大きな支えになりました。授業内での活発な議論だけでなく、授業外でも自由に意見を交わすことができる環境は、ひとりでは得られない視点や気付きを与えてくれます。だからこそ、忙しい毎日を送っている方にこそ、ひとりで抱え込まず、仲間とともに学ぶという選択肢を持ってほしい、そう強く感じています。その一歩が、きっと次のステップにつながる力になるはずです。

体験クラス＆説明会日程

受講をご検討中の方は「体験クラス＆説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。

また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み（各種制度や具体的なスケジュール）もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材（ケースやテキスト、参考書）をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。