PROFILE
幼少期からの夢であったパティシエを志し、製菓専門学校を卒業後、洋菓子店に計3年従事。その後育成やオペレーション改善に興味を持ち、バックオフィス業務へ転身した。現在は訪問看護ステーション・デイサービス運営の介護保険事業、コメディカルスタッフ対象のオンラインセミナーサービスを開発提供する株式会社geneにて、人事や経理等のバックオフィス全般を管轄する法人管理室の統括に従事。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
手探りで業務を進めることに不安を感じた。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
昇格に伴い、自分の能力開発の必要性を感じたためです。
現在も所属している組織医療業界の会社に入社して4年ほど経ったころ、直属の上司の疾病に伴い、上司に代わって意志決定を迫られる場面が多くなりました。当時、総務や労務などの間接業務全般は属人化しており、業務の具体的な内容に関して相談できる先輩もおらず、何もかも自分で考えざるを得ない状況でした。漠然とした不安がありながらも手探りで進めているときに、単科生としてグロービス経営大学院に通っていた役員に受講を勧められました。グロービスでの学びが、会社での最善の意思決定や、ひいては自分の自信につながるのではないか、と藁をもつかむ思いでした。
ビジネスパーソンが持つべき思考が身に付くと実感。
なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?
その後、「視野を広げるきっかけになると思う。多くの人と出会い、多くの刺激を受けてきてほしい」と、グロービスに入学していた別の役員に言われたことが大きかったです。このままコンフォートゾーン※にいてはこれ以上の成長はないのだと、漠然とした不安がはっきりとした危機感へと変わりました。この気持ちを胸に単科生として「クリティカル・シンキング」を受講し、ビジネスパーソンとしてあるべき姿、思考を学べたことは、自分の殻を破る大きな一歩になり、大学院(本科)出願へとつながりました。
また、オンラインと通学を併用できる点や、平日夜または土日に受講できるという点で、仕事やプライベートとの両立が可能だと思えたのも理由のひとつです。私は現在妊娠7ヶ月なのですが、このフレキシブルな受講スタイルのおかげで心身にも無理なく受講が継続できています。
※コンフォートゾーン…文字通り「居心地のいい場所」。コンフォートゾーンにいると、自分が今持っているスキルセットで対応することができ、あまり努力する必要がありません。
たくさんの仲間とともに志を育める。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?
多くの仲間と出会い切磋琢磨できる環境があること、また「志」科目が用意されているという点を大変魅力に感じています。
名古屋校だけでなくオンラインでも受講できるので全国の学生と知り合う機会があります。多様なバックグラウンドの方と出会い、交流することで、自分の価値観が磨かれ、日々新しい気付きを得ている実感があります。懇親会や勉強会に加え、あすか会議などクラス外での大規模なイベントも多く催されているので、行動力さえあればどこまでもネットワークを広げられます。
そして志科目は、「学ぶ意義は何か」「学びをどう社会に活かしていくのか」を内省し、キャリアを考えるために大切な自己認識の機会となりました。ただ経営学を学び、MBAを取得することを目的にするのではない、「自らの志と生き方を見つける」ための学びを得ることができました。
20代の仲間も多く、心理的安全性が高い。
出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?
単科生として受講していたときに、周りで出願される方々が大手企業に所属されていて、私よりも経験のある方ばかりであることを知り、本科に入学しても授業についていけるだろうか、との不安はありました。当時私は20代ということもあり、ネットワークを広げたいと思いつつも、経験豊富な年上の方々ばかりの中で、うまく馴染めないのではないかという思いもありました。
実際は、授業時間内だけでなく有志で開かれる勉強会を通じて分からない点は解消しながら進められますし、2週間に1度の授業の前後に予習や復習をしっかり行えるので、経験不足の身でも無理なく学ぶことができています。また、20代の仲間も多く、年齢を不安に思う必要はありませんでした。貪欲に学びに向かう姿勢がクラス全体にも醸成されており、心理的安全性が高いので、まったく年齢を気にすることなくともに学びを深められています。
問題の本質を見極めるように。
入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
トラブル対応や業務改善を行う場合において、起きている表面的な事象に囚われず、広く周りの状況も視野に入れて多面的に考え、本質を見極めようとする癖が付いたように思います。そして本質が分かり、課題が特定できた後、打ち手をいくつか仮説で立てて、頭の中でシミュレートし、全体最適なものを提案するようになりました。昔は直感的に行動するタイプでしたが、グロービスで実に多様なシチュエーションを描いたケース(企業事例)に触れたことで、自分の経験と思考の幅が広がったように感じています。
自分の可能性を信じられるようになった。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
私は今まで特別学業を頑張ってきたわけでもなく、仕事も論理的というよりは独自のやり方で進めてきて、自分に自信がありませんでした。キャリアは積みたいけれど、自分には限界があるように感じていて、ひたすら場数を踏むしかないのかな、と漠然と思っていました。
グロービスで出会った仲間に、そんな悩みを赤裸々に相談し、想いを言葉にしていくうちに、いろいろな縁やチャンスが巡ってきたと思っています。とくに最近では、医療業界の人材課題に対するビジネスを起こしたいとお声がけいただき、立ち上げの戦略メンバーのひとりとして、本業と並行して活動を始めました。ほかにもビジネスコンテストやメンタリングなどにも携わり、昔の自分では考えられないような経験をしています。グロービスでの学びを通して、自分の好きな領域や、やりたいことが明確になったからこそ、自分の可能性を信じて飛び込むことができました。そして、グロービスの仲間には、医療業界の人材課題に対するビジネスに尽力している人たちにも引き合わせてもらったので、大変感謝しています。私も仲間にgiveできるよう、今後も活動の幅とネットワークを広げていきたいです。
AIは手段のひとつ。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「ビジネス・データサイエンス」です。この科目では、AIを理解し、武器として使えるための要所を、実際に機械学習の自動化ツールを用いて検証、モデル化しながら学習できます。
AIは万能だと思われがちですが、AIに学習させるデータは人間が設定しています。ビジネスに使えるAIの構築に必要なのは、AIができることとできないことを理解しておくことです。よい機械学習に導くための人間側の思考法や、昨今のビジネスで用いられているAI技術について体系的に学びました。今までAIに対して漠然とした不安感を持っていたのですが、今ではビジネスを進める手段のひとつとして考えられるようになりました。
自分の世界や価値観がぐっと広がった。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
まずは一歩、踏みだしてみてください。仕事との両立や家庭の事情などさまざまな制限や懸念点があることかと思います。ただ、今グロービスにチャレンジしようと思ったのには何か理由があるはず。それが何か、しっかり自分の心に問いかけてみていただきたいなと思います。
私はグロービスに入学したことで、自分の世界や価値観がぐっと広がりました。お金と2年という時間はかかりますが、この経験が、今後の私のキャリアや人生を大きく変えることになったのは明らかです。将来の自分を想像し、どうありたいか、それを見つけるために学ぶのもありだと思います。何より、多くの出会いと学びを得ることは、とても楽しいです。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。