PROFILE
慶應義塾大学大学院理工学研究科修了後、2018年に日産自動車株式会社 総合研究所に入社し、先端材料の研究に3年間従事。2020年より単科生としてグロービスで学び始める。2021年にアフターセールス部門に異動し、現在、同部門でカーアクセサリーのマーケティング企画〜実行業務を担当。「世界に生まれるイノベーションによるワクワクを最大化する」を志に掲げている。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
経営不振をきっかけに、研究者のキャリアに抱いた危機感。
学び始めようと考えたきっかけや動機は何でしょうか?
入社2年目の後半から会社の業績が急激に悪化し、私が担当する研究の予算が大幅削減されました。思い通りに研究できない状況になり、「このままでは研究者としてのキャリアを伸ばせない」と強い危機感を持つように。プログラミングや簿記など手当たり次第に資格試験の勉強を始めました。このころは「倒産」という最悪の事態も頭によぎり、将来に向けてポータブルスキルを身に付けなければと考えていました。
しかし、いくら資格の勉強をしても不安が拭えない日々。周りを見ると、私と同じように多くの仲間が会社の経営状態に影響され、能力を活かしきれていませんでした。そうした状況を目にし、私がこの会社ですべきことは、研究だけに取り組むのではなく経営に携わり、仲間が活躍できる会社を作ることではないかと考えるようになったのです。当時の私には専門分野以外の知識やスキルがまったくなかったため、体系的に経営を学びたいと思ったことがきっかけとなりました。
経営者に必要なものを見据え、国内最大のMBAを選択。
なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?
グロービスを選択した理由は3つあります。
1つ目は、人的ネットワークの強さ。経営者になるには社外の人脈も必要になるという考えから、国内最大のMBAコミュニティーを有するグロービスはとても魅力的でした。2つ目は、テクノロジーとイノベーションを融合させたテクノベート領域が学べること。私が研究者として培った「技術を見極める力」をビジネスに応用する方法論を学び、実践することで、経営者として独自の強みを発揮できるのではと考えました。3つ目は、学びやすさ。オンライン受講が可能な上に、授業振替制度があるため、仕事もプライベートも妥協せずに学べることが選択にあたっての後押しになりました。
現役実務家教員から、失敗談も交えた「生きた知識」を学べる。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?
入学前に抱いていた期待は、高いレベルで満たされています。学び始めてから、とくに魅力的だと感じているのは実践的なカリキュラムの有効性と、ビジネスの第一線で活躍する教員陣です。授業では毎回、ケース(企業事例)を通じて、経営者や現場のリーダーになりきって経営判断の疑似体験を行うので、自然と物事を俯瞰的に考えられるようになりました。
会社ではまだ一般社員の私にとって、今のうちから管理職や経営層に求められる考え方を身に付け、磨き続けられることはとても有意義なことだと思っています。また、教員の方々が実際に経験された失敗談も含めて、ビジネスを行う上での難所やその乗り越え方を伝えてくださるので、ひとりで書籍を読むだけでは得られない深い学びを得ることができます。
仲間の支えや家族の理解があり、出願を決意。
肩書や役職がなくても、思考力を活かせば組織を動かせる。
入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
「クリティカル・シンキング」の考え方が身に付き、思考の質が上がったと実感しています。グロービスで学び始める前の自分なら、どこから手を付けてよいか分からず途方に暮れてしまうような大きなタスクも、適切な切り口で分解することで素早く状況を把握できるように。問題を切り分けることで、チームでの議論をスムーズに進められるようになりました。
また、以前はなんとなく行っていた上司への報告に関しても、目的を意識して聞き手の立場になって、ロジックを組み立てられるようになりました。その結果、資料の手戻りが減り仕事のスピードが上がっただけでなく、上司や裁量権のある人を動かしやすくなったと感じています。
自身のスキルや専門知識を活用、共有するカルチャーがある。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
仲間との交流を通じて、自身の強みに気付くきっかけや志の解像度を高める機会を得ました。
私はセクションの有志メンバーとプロボノ※のグループを作り、地方企業の新規サービス立ち上げをサポートしました。普段一緒に仕事をしない社外の方と課題解決を行うことで、20代の若い消費者の視点で意見を伝えることや、調べたことをシンプルにまとめて共有するといった自分にとって当たり前だったことが、チームで課題解決する上で強みになると気付くことができました。
また、グロービスの学生は、それぞれが持つプロフェッショナルスキルを与え合うマインドを持った方が多いという特徴があります。例えば、セクションの仲間にキャリアコンサルタントの方がいたのですが、その方と1on1でじっくりとキャリアについて話し合うことで、自分自身の志について解像度を高めることができました。
※プロボノ…社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや専門知識を活かして取り組むボランティア活動。
管理会計は、戦略を実行する経営システムそのもの。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「アカウンティングII(管理会計)」を受講して、管理会計という領域がいかに多岐にわたり、企業にとって不可欠なものであるかを学びました。受講前は「損益分岐点の計算や部署ごとのKPIを設定するもの」という表面的な理解をしていましたが、授業を通じて認識が変わりました。管理会計は「ヒト・カネのリソースをつかって戦略を実行する経営システムそのもので、現場のオペレーションを支えるコアな要素」なのです。経営に与える影響が大きいダイナミックなものでありながら、細部に神が宿る繊細なものでもある、という管理会計の二面性にすっかり引き込まれました。
「人生を変える2年間」が待っている。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
グロービスのホームページなどでつかわれている「人生を変える経験」「志」といった表現は、入学前の方にはなかなか具体的に想像できないかもしれません。しかし、入学してみると本当に人生が変わったと実感しています。グロービスで学んでいなかったらと思うとゾッとするほどです。
仕事と両立できるか、授業についていけるかなど、不安もあるかと思いますが、グロービスには学びをサポートするシステムが整っていますし、伴走してくれる仲間や親身になって相談に乗ってくれる事務局スタッフの方々がいます。仕事で悩みを抱えている方や、自分らしいキャリアを歩みたい方は、まずは一歩を踏みだしてみませんか。きっと人生を変える最初の一歩になると思います。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。