PROFILE
名古屋大学大学院工学研究科を卒業後、新卒でセラミックメーカーに研究開発職として入社。研究開発センターにて燃料電池の材料や印刷技術の開発、開発企画に従事。グロービス経営大学院在学中に異動し、現在はサステナビリティ推進室にてサステナビリティ経営の推進に奮闘中。また、社内横断プロジェクトに抜擢されDXや新規事業の創出にも並行して取り組んでいる。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
技術だけでなく、戦略も学びたいと思うように。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
研究開発職として働いていたときに、技術を生みだすことはできても、その技術をビジネスにつなげられないことへのモヤモヤを感じていました。このまま同じように働いていてよいのかとキャリアに悩んでいたころに、「技術をもっと広げていくにはどうしたらよいか」を考える社内プロジェクトにアサインされました。そのプロジェクトで戦略の立て方を初めて知り、「もっと学びたい」と思ったことがきっかけです。またプロジェクトに参加していたグロービスの先輩が、外部講師よりも鋭い視点でバリバリと仕事を進めている姿を見てMBAに興味を持ち、グロービスの体験クラスに参加しました。
新たな視点を身に付けながら、多様なネットワークを築ける。
なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?
グロービスの体験クラスに参加した際、教員による一方的な授業ではなく、参加者同士のディスカッションを通して、ケース(企業事例)を自分事として考える授業がすごくよいと思いました。勉強して知識を身に付けただけの、いわゆる「分かる」の状態で終わらず、「できる」の状態に近付けるのではないかと感じました。
またグロービスには、教員、事務局スタッフ、学生ともに、さまざまなバックグラウンドを持つ人々が集まっています。経験、性別、年齢、役職などの垣根を越え、自由闊達にディスカッションし、新しい視点をどんどん身に付けながら幅広い人脈を作っていけると感じたため、グロービスを選びました。
切磋琢磨できる仲間と成長機会にあふれた環境。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?
日本中・世界中にいる向上心の高い仲間と刺激し合い、切磋琢磨できることだと思います。グロービスには相手のためを想って行動できる“GIVE精神”にあふれた人が多く、授業以外でもあちこちで自主的に勉強会が開催されます。
また、たくさんの成長機会や人脈形成の機会があり、セクションのイベントリーダーやあすか会議の実行委員、「研究・起業プロジェクト」など、私はやりたいと思ったこと全てに手を挙げ、チャレンジしました。「困ったときには力になってくれる人がいる」「みんなで協力すればできる」と思えるからこそ、自然と勇気が湧き、なんでもチャレンジできるのだと思います。
「think」と「do」の両立で、自信と説得力のある意見を言えるように。
卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
とくに大きく変わったのは、思考と行動力です。
入学前は思考の整理に苦手意識を感じていました。しかし、グロービスの授業ではケースを読み、「今考えるべき課題は何か」「課題をいくつかの要素に分解できないか」「構造化して全体を俯瞰して見るとどうか」といったことを考えながら論点を洗いだすので、筋道を立てて思考を整理できるようになりました。議論が発散しがちな会議も俯瞰して見ることで、論点のズレが分かるようになりました。
また、考えているだけの状態では駄目で、とにかく行動に移すことが大事だと考えるようになりました。行動して自身が考えた仮説を確かめることで、さらに思考を深めていくことができるからです。「think」と「do」を両立することで、自信と説得力を持って堂々と意見を伝えられるようになりました。
食を通した楽しくワクワクする時間を持続的に生みだす、という志。
グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか?
自分にとっての大切な軸と、それについて熱く語り合える仲間です。
志系の科目では、ひたすら自分と向き合い、人生で何がしたいのかを考えます。ライフラインチャート※や強み弱みの分析、内省などを通して、「相手や物事の表には見えない背景を汲み取ること」「洋菓子店を経営する両親への尊敬と感謝」といった自分の中にあった大切にしたい軸を見つけることができました。またグロービスに入ってから改めて大切にしたいと感じた「仲間の存在」「楽しくワクワクする気持ち」も加わり、「食を通した楽しくワクワクする時間を持続的に生みだす」という志を見つけることができました。
そしてそんな時間を共有した仲間とは、壁にぶつかったときや誰かに相談したいときなど、卒業した今でも定期的に会います。頑張っているみんなの話を聞くと、自分も頑張ろうと思うことができます。グロービスで出会った仲間は、一生の仲間だと思っています。
※ライフラインチャート…自分のこれまでの人生を、自分が感じた「幸福感」の高低によって1本の線で表現したものを指す。自身を形成する価値観や考え方を理解することができる。
仲間との挑戦が、目に見える成果につながった。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
在学中に、名古屋校の同期である仲間たちとJBCC※に挑戦しました。ケースの課題である「大学発スタートアップの戦略」について、5人チームで役割分担をし、それぞれの人脈を駆使してインタビューをしたり、ときには意見をぶつけ合ったりしながら、1ヶ月で戦略を練り上げました。その結果、JBCCにエントリーした215チームの中から20チームに選ばれ、予選を突破することができました。結果を知ったときには手が震えましたが、チームで頑張った結果が見える形で表れたのはとてもうれしかったです。セミファイナルはオンライン開催でしたが、2000人の聴講者の前で自分たちが考えた戦略をプレゼンすることができ、大変貴重な経験となりました。
※日本ビジネススクール・ケース・コンペティション(JBCC)…日本企業が抱える問題をテーマに、全国のビジネススクール生が課題解決に向けた戦略立案の内容を競い合う国内最大級の大会のこと。
学びを活かして、新規事業創出へ一歩踏みだせた。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「イノベーションによる事業構造変革」です。「日本の大企業にはアイデアと技術はあるけれど、それを事業化できない」という話を初日に聞き、まさに自社が直面している、私が最も解決したい問題だと実感しました。ケースを通じて、さまざまな会社での取り組みや組織設計、評価軸など網羅的に学ぶことで、唯一絶対の解はなくとも、失敗のリスクを最小限にできるのではないかと感じました。
また、「失敗を恐れず行動し、成功するまで行動し続けることが大事」ということも学び、こわいものがなくなってどこにでも一歩踏みだせるようになりました。自分の足で集めた情報をもとに、会社で新事業を提案し、授業での学びを活かしながら、新事業創出に向けたプロジェクトチームを組成して活動しています。
勇気を出して行動したら、見える世界が変わった。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
入学前はグロービスの先輩の「人生が変わるよ」という言葉に対し、「大げさだな」と思う部分もありました。しかし、卒業した今、本当に人生が変わったと感じています。接する人が変わり、自分の考え方が変わり、行動が変わり、見える世界も変わりました。
あのとき、勇気を持って行動したから今があるのだと強く思います。行動してみないと分からないことはたくさんあります。迷っている方は、ぜひ体験クラスに参加することから、行動をしてみてほしいと思います。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。