藤田 将大さん 藤田 将大さん

ともに社会課題に挑む
仲間を得た。

  • 塩野義製薬株式会社
  • 海外事業本部 海外事業推進部・課長補佐

藤田 将大さんMasahiro Fujita

PROFILE

大学卒業後、2010年に塩野義製薬株式会社に入社。MRとして9年従事した後、海外事業部門に異動。欧米の製薬企業への輸出を担当し、相手企業との調整・交渉、自社製造・物流部門との調整を経験。その後、欧米グループ会社の経営管理や、欧米での自社医薬品のライセンスアウト、M&Aなどに携わる。自社のグローバル展開および医薬品のグローバルアクセス課題解決に向けて、挑戦の日々を送っている。


※記事の内容はインタビュー当時のものです

異動を機に、ビジネスを体系的に学ぶ必要性を痛感した。

MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

国内営業から海外事業部門に異動し、これまでとはまったく異なる思考や判断が求められるようになったことがきっかけでした。

「事業価値最大化」「設備投資」などこれまで触れてこなかった分野の話が飛び交う職場に異動し、「どの要素を分析し、どういった判断軸で意思決定し、どのようにして関係者に説明するのか」を考える日々。以前の部門で培った知識や能力だけでは太刀打ちできず、目の前の状況を脱するには「どんな答えが求められているか見極め、そこに繋がる適切な問いを立て、必要な情報を構造化する力、そしてこれらの思考プロセスを設計する力」が必要だと気付きました。それまで会計や法律、定量分析などを独学で勉強していましたが、新しい部門で自身の能力を発揮するには、ビジネス全般を体系的に学ぶ必要があると痛感しました。

そんなとき職場の先輩に相談したところ、グロービスのMBAをおすすめしてもらいました。尊敬する先輩に背中を押され、グロービスで学ぶことを決意しました。

ビジネススキルを高められるだけでなく、自分の世界を大きく広げられる。

なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?

MBA取得にあたって、関西圏にある学校を比較検討しました。当時は仕事や家庭の事情で時間を確保することが難しかったため、「オンラインで学べること」を条件としていました。

グロービスについて調べてみると、オンラインと通学を組み合わせて受講できるだけでなく、「生活スタイルに合わせやすい」「リアルの場でも交流ができる」など、それぞれのよさを活かした学びが得られることが分かりました。さらに、単科生制度で1科目から試しに受講できることを知り、とにかくまずはやってみようと一歩踏みだすことにしたのです。

実際に単科生として「クリティカル・シンキング」を受講し、エネルギーあふれる教員やクラスメートから大きな刺激をいただきました。「こんな世界があったのか」と非常に興奮したことを覚えています。新卒から同じ会社に勤めていた私にとって、多様なバックグラウンドや価値観を持つ仲間たちとのディスカッションは新鮮でした。活発な議論を通して学びを深めていくことが純粋に楽しく、「ここでならビジネススキルの向上だけでなく、自分の世界を大きく広げていける」と思い、大学院(本科)進学を決意しました。

藤田 将大さん

経験豊富な実務家教員や切磋琢磨し合える学生が集まる場。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?

教員や学生など、グロービスに集まる人々の魅力そのものが、グロービスという学校の魅力であると感じています。

教員の方々は、それぞれの領域で日々活躍されている実務家であり、単なる形式知だけでなく、実践での経験から得た示唆を与えてくれます。さらに授業では、ただケース(企業事例)の分析・考察をするのではなく、「自分が経営者であればどうするか」という教員からの投げ掛けにより、実践的で生々しい意思決定が求められます。実務家教員だからこそのリアリティに満ちた濃い議論を通して、自身の業務に引き寄せて深く考えることができるのです。
また、一緒に学ぶ仲間たちから日々多くの刺激をもらっています。毎日のように開催されるオンライン勉強会を通してお互いに学び合い、志や悩みを共有することで、切磋琢磨して高め合える関係を築くことができます。こうした深く熱い人的ネットワークこそ、グロービスの魅力だと思います。

忙しさを乗り越えられるだけの能力を身に付けよう、と覚悟が決まった。

出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?

出願を検討していた当時は、とにかく多忙でした。仕事は異動したばかりで余裕のない状況、さらに家庭では2人の未就学児の子育てや母親の闘病、妻の就労も重なっていました。仕事も家庭も切羽詰まった状況で、「新しいことを始めるために何かをやめる」という優先順位を付けるのが困難でした。

そのような状況だったため、グロービスの体験クラスに参加した際に、「今は忙しくて続けられるか不安で…」と情けないことを思わず口にしてしまいました。すると事務局の方から「これからどんどん活躍していくあなたにとっては、今が一番暇だとも考えられますよ」と言われ、まったくその通りだと思い、出願を決意しました。

忙しさや大変さというのは、あくまで自分自身の能力と環境との相対的な関係だと思います。環境によって多忙になっているのであれば、その状況を乗り越えられるだけの能力を身に付ければよいのだと肚が決まりました。

視座が上がり、「自分の人生をどのように使うのか」を考えるようになった。

入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

課題を構造化し、問いの背景を押さえ、納得解を導きだすために何をすべきか考えるようになりました。結果として、取り組むべき課題と優先順位を判断する精度が上がり、他者に対する説明もスムーズに行えるようになったと思います。さらに、仕事の進め方が変わったことで、効率的に時間を使えるようになりました。

また、グロービスの仲間たちから刺激を受ける中で、「自分に与えられたミッションをこのまま遂行するだけでよいのか」「自分の人生を何に使うのか、何を実現したいのか」と自分と向き合う時間が増えました。会社で担っている仕事や役割に対しても「目的は何なのか、その先に何を実現するのか」を改めて考え、会社のビジョンや戦略との整合性を意識するように。自分の役割に求められる視座だけでなく、一段上の視座でも物事を考えられるようになりました。

藤田 将大さん

ともに社会課題に挑む仲間を得た。

グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?

「ともに社会課題に取り組もう」とを共有し合える同志との出会いが、大きな財産となりました。

出会いのきっかけは、オンライン授業で一緒になった首都圏のメンバーと1年次にJBCCに挑戦したことです。JBCCが終わった後も、私が関東に行くたびにメンバーで集まるようになり、仕事のことや抱えている課題のこと、さらには志について語り合う仲になりました。

そして、私たちの力でビジネスを通して社会課題を解決したいと決意し、2年次に研究・起業プロジェクトに挑戦。「G-CHALLENGE」の通過、そして起業を目指している最中です。社会課題に悩んでいる人たちのために、持続可能なビジネスという形で解決策を提供できるようになりたいと考えています。

※日本ビジネススクール・ケース・コンペティション(JBCC)…日本企業が抱える問題をテーマに、全国のビジネススクール生が課題解決に向けた戦略立案の内容を競い合う国内最大級の大会のこと。

藤田 将大さん

理論と実践を行き来しながら、納得解を導きだし意思決定できるプロセスを学ぶ。

受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?

ファイナンスⅡ」です。正解のないビジネスの世界において、どうすれば意思決定につながる納得解を導きだすことができるのか、ということを学びました。

授業ではケースを通して、大局観を持ちながら、定性分析と定量分析を徹底的に行い、納得解を考え抜くための訓練を行いました。ファイナンスという緻密な理論の世界と、リアルな実務の世界を行き来しながら、自分なりの解を導き、意思決定をするプロセスを身に付けることができました。

クラスのディスカッションは、課題を構造化して問いを設定し、精緻な価値評価から納得解を出すだけでは終わりません。「この解を用いて取締役会やステークホルダーをどう説得するのか」など、意思決定の現場でいかに周囲を巻き込み、方向付けていくのかというコミュニケーションまで問われます。

また、より学びを深めるために、当時のクラスメートと『コーポレート・ファイナンス』の読書会を立ち上げました。海外MBAでも教科書とされている本で、1冊約800ページかつ上下巻2冊あるという重厚なものです。なかなか読み進める余裕を作ることができず、仲間たちと強制的に学ぶ機会を持つようにしました。今でも当時のメンバーと月に1回程度、読書会を続けています。

今が大変なのは、前に進もうと挑戦している証。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

大学を卒業して就職するときに、尊敬する先輩から「最初は誰しも大変だと思う。そして年を重ね、経験を積み、力をつけていくごとに、仕事が楽になっていくかというとそうではない。もっと大変になっていくと思っていなさい」と言われましたが、これは真実だと思います。それから約10年が経ち、仕事、家庭、子育てなどに追われ、不安を抱えながらグロービスのMBAを検討していたとき、事務局の方にほとんど同じ意味のことを言われました。「あなたは今が一番暇ですよ」と。

今の大変な状況は、それでも前に進もうと挑戦している証なのだと思います。楽なほうに進むということは、もしかすると成長の機会を逃すことになるかもしれません。グロービスには、似たような状況にいる仲間や、同じ悩みを抱える仲間がたくさんいます。みんなそれでも果敢に応戦し、挑戦しています。辛いときには、必ず支えてくれますし、励ましてくれます。

だからきっと大丈夫です。あなたも必ずやり抜くことができます。ともに挑戦し、ともに成長し、ともに新しい未来を創っていけることを楽しみにしています。ぜひ一歩踏みだしてみてください。

体験クラス&説明会日程

受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。

また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。

12/14(土)10:00~12:15

体験クラス&説明会

開催:オンライン(Zoom開催) ※卒業生スピーチあり
本科(MBA)への進学を検討している方・進学を視野に単科で1科目から学び始めたい方向け

12/18(水)19:30~21:30

体験クラス&説明会

開催:オンライン(Zoom開催)
本科(MBA)への進学を検討している方・進学を視野に単科で1科目から学び始めたい方向け

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