PROFILE
大学卒業後、新卒で株式会社ルミネに就職。支店での営業職、新規店舗の立ち上げを経て、本社へ異動。人材育成の部署にて出店企業の販売スタッフの研修制度、表彰制度設計と運用業務に従事。その後、社長秘書在任中に社内のベンチャープランコンテストに起案し、事業化。現在はその事業のリーダーを務める。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
今の延長線上には、自分が実現したいキャリアはない。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
きっかけは2つあります。
1つ目は、本社への異動です。現場で経験を積み本社に異動した際に、仕事の進め方・考え方ともにこれまでの経験がまったくl通用せず、上司や周囲と意思疎通が図れずにもどかしい思いをしました。現場では顧客の課題解決のために尽力することで仕事が進みましたが、本社という立場では複数のステークホルダーの利害を理解し調整しながら仕事を進めなければなりません。しかし、どこに自分の課題があるかも分からず悩む日々が続きました。
2つ目は、海外での経験です。海外派遣員としてニューヨークに滞在し、そこで環境変化のスピードの速さと、新しいビジネスが次々と生まれる熱気を感じました。それと同時に、内向き志向で社内調整に疲弊するように見える日本企業への危機感を抱き、日本で新しいビジネスを創出したいと考えるように。帰国後、社内で新規事業に携わる機会に恵まれましたが、知識や経験がまったく足りず歯痒い思いをしました。
これらを機に、「今の延長線上では、自分が目指したいキャリアは実現できない」と感じるように。目指すキャリアのためには、ビジネスの体系的な知識と、さまざまな状況に適応するための実践力が必要であると考え、グロービスの門を叩きました。
忙しくても通い続けられる環境と制度がある。
なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?
「仕事と学びの両立ができる」ことが一番の理由でした。
当時は仕事が忙しく、平日夜に時間が取れる状況ではありませんでした。グロービスは平日夜だけでなく、土日も開講しており、クラス数も充実しています。さらに、やむを得ず授業を欠席してもフレキシブルにほかのクラスに振替受講できる制度があるため、仕事が忙しくても通い続けられると考えました。
また、私はアカデミックな学びや学位取得が目的ではなく、何よりも「学びを仕事で活かす」ことを重視していました。そのため、実務家教員による実践的な学びが、自分に合っていると感じました。
加えて、さまざまな学生と人的ネットワークが構築できる点も魅力的でした。成長意欲が高くエネルギーにあふれたビジネスパーソンが集まるグロービスでは、広く強いネットワークを築くことができます。先輩・後輩だけでなく、多様な学生とつながれるのは、学生数が多いグロービスならではだと思います。
ポジティブで意欲あふれる仲間から得られる、新たな気付き。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?
大きく2つあります。
1つ目は、多様なバックグラウンドを持つ仲間たちと学べることです。グロービスにはさまざまな業界、役職、年齢層の学生が集まっています。ビジネスの現場でよりよい成果を生むことを目指す、ポジティブで意欲あふれる方ばかりです。そうした仲間と意見を交わすだけでも、自分の業界や会社にはない新たな視点を発見することができ、自社や業界を俯瞰して見ることができるようになりました。
2つ目は、何よりもグロービスの学びが楽しいということです。授業では、ビジネスの第一線で活躍する実務家教員のファシリテーションのもと、多様な仲間とディスカッションを行います。リアルなビジネスの現場で悩みながらも成長したいという想いを持つ仲間との議論は、毎回熱量が高く、ハッとする気付きが得られる時間でした。仕事をしながらの予習・復習はもちろん大変です。しかしそれ以上に、学ぶことが楽しくて、何よりも授業を優先させたいと思うくらいでした。
仲間との対話を重ね、志が研ぎ澄まされた。
卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
「志」に向き合い続けたことで、進みたい方向性が明らかになりました。
グロービスには「志」系と呼ばれる科目群があり、「自分は人生で何を成し遂げたいのか」を徹底的に考える機会が設けられます。大人になってから「本当にやりたいことは何か」「なぜやりたいのか」という問いを自分に投げ掛けたり、仲間と対話したりする機会はなかなかないと思います。しかしグロービスでは、入学オリエンテーション、あすか会議、振り返りセッション※1、コミットメントセッション※2などを通して、日常的に学生同士で志について語り合うことが多くありました。
定期的に志についてプレゼンしたり、周りの方との対話を通じて自分の価値観を研ぎ澄ましたりすることで、徐々に志が形成されていきました。さらに仲間の相談に乗ったり、他者の人生観に触れたりしたことも、多様な視点から自分を客観視することにつながりました。
自分のやりたいことを明確にしたことで、「情熱を持てる分野で社会に貢献したい」という想いから新規事業を起案し、新しいビジネスを創出することができました。このように志に向けて真っすぐ進めているのは、グロービスでの経験がなければ考えられないことだと思います。
※1:振り返りセッション…入学後1年が経過するタイミングで、学びの質を高めることや今後の行動についてヒントをつかむことを目的とした学事行事。
※2:コミットメントセッション…2年間ともに学んだセクションの仲間と取り組む最後の学事行事。これまで得た学びや気付き、ネットワークを振り返り、これからの決意を述べる。
生涯にわたって支え合える仲間と出会えた。
グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか?
生涯の仲間です。グロービスの教育理念である「能力開発」「人的ネットワーク」「志」。これら3つともグロービスでの学生生活を通して得ることができました。その中でも、私にとって一番大きかったのは、生涯にわたって支え合える仲間と出会えたことです。
在学中は仕事と学びの両立に悩んだり、人生の転換期に直面したり、ときには苦しいこともありました。しかし苦労しながらもお互いに励まし合い、語り合った仲間たちとの絆は何にも代えられません。卒業後は在学当時よりも会う機会は減りましたが、何かあったときに相談できる仲間がいることが心の支えになっています。グロービスで築いた人的ネットワークのおかげで、豊かな人生になったと思います。
仲間と取り組んだ研究が、志実現への一歩に。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
グロービスでの学生生活や仲間との対話を通じて、「自分らしく生きることを後押しする(支援する)」という自らの志が明確になりました。そしてその過程で、人材分野で仕事をしていきたいと考え、志実現への一歩を踏みだしました。
そのきっかけとなったのが、仲間とともに取り組んだ「研究・起業プロジェクト」という科目です。業界KSF※について研究し、最終成果発表会では人材紹介業界を題材とした発表を行いました。その内容が自分自身の志とも、自社の取り組むべき新規事業とも合っていると考えるように。多くの人が仕事をし「働く人のプラットフォーム」ともいえる商業施設を運営する当社にとって、人材紹介業は親和性の高いビジネスだと思います。また自らの志である「自分らしく生きることを支援する(=自分らしく働く人を支援する)」ことにもつながると考え、社内ベンチャープランコンテストに起案。事業化を成し遂げることができ、現在もその事業でリーダーを務めています。
※KSF…Key Success Factorの略で、主要成功要因を意味する。事業を成功させるための必要条件。
社内ベンチャープランの事業推進で実践できる学びを得た。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「イノベーションによる事業構造変革」です。この科目では、イノベーションを通じて事業構造を変革するための難所やその乗り越え方について学びます。新しいビジネスを進める上での要諦や組織体制、犯しやすい過ちについて体系的に学んだことで、自ら社内ベンチャープランを起案し、事業を推進していく役割を担った際に実務で役立てることができました。
行動することで、見える景色が変わる。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
グロービスの授業ではアウトプットを重視しているため、積極的に発言することが求められます。「まず手を挙げて、挙げている間に答えを考えよ」と言われるくらいです。もちろん熟考をして答えを導きだすことも大切だと思います。しかし、スピードや行動量も成果を出すために必要な要素です。行動力を身に付ける上で、アウトプットの訓練ができるグロービスの環境は最適だと思います。
グロービスの学びが気になりながらも、迷っているうちに半年、1年と月日が経ってしまうのは、とてももったいないことだと思います。まずは行動してみましょう。一歩踏みだすことで見える景色はきっと、それまでとは違ったものになるはずです。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。