末藤 和佳子さん 末藤 和佳子さん

勘に頼らず、データを持って
意思決定できるように。

  • 株式会社デジオン
  • マーケティング部 部長

末藤 和佳子さんWakako Suefuji

PROFILE

大学卒業後、ソフトウェア開発会社にデザイナーとして入社。マルチメディア関連のUIデザイン業務を経て、現在はマーケティング部長として部門を統括しUXデザインのアプローチによる新規事業創出業務に従事。個人では、HCD-Net認定人間中心設計専門家として、多岐にわたるプロジェクトに参画し、顧客視点でのサービス体験デザイン支援を展開中。


※記事の内容はインタビュー当時のものです

デザイナーが経営に携わる姿に刺激を受けた。

MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

福岡市主催の起業家マインドセットと知識・スキルを育成するための海外研修プログラムへ参加した際に、研修先のシリコンバレーのスタートアップにいたデザイナーの働き方に刺激を受けたことがきっかけです。そのデザイナーは、当たり前のように数字を語り、ユーザーに対する共感と理解を起点としたデザイン経営を実践していました。

研修で刺激を受けた私は、帰国後、自身もデザイナーであるならば「デザインをビジネスに活かさなくてはいけない」という使命感を抱くようになり、MBAの取得を検討し始めました。

私は、UI/UXデザインの世界に身を置いており、昨今の急速な環境変化によって、顧客接点に関わる課題の多様化に直面してきました。デザイナーには、製品やサービスとエンドユーザーとのタッチポイントを考える上で、観察力、課題発見力、視覚化力や創造力などが求められます。この10年間で、こういった力を活かすデザイン思考がビジネスに浸透し、デザイナーの需要が高まっていることを肌で感じており、今こそMBA取得を目指すべきだと思いました。また、入学前に掘学長のセミナーに参加し、「ビジネス・テクノロジー・クリエイティブ」のスキルを持った「BTC人材」の必要性についてお聞きしたことも後押しとなりました。

※UI/UX…UIはUser Interface(ユーザーインタフェース)の略で「顧客接点」、UXはUser Experience(ユーザーエクスペリエンス)は「顧客体験」を意味する。

先輩たちの活躍を見て、グロービスが最も実践的だと考えた。

なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?

グロービス経営大学院を選択した理由は2つあります。1つ目は、グロービスの公式サイトやSNSなどで、在校生・卒業生の活躍をよく目にするからです。例えば、JBCC(日本ビジネススクール・ケース・コンペティション)では、ほかのビジネススクールの学生をおさえ多くのグロービス出身の学生が優勝・準優勝しています。この結果や先輩方の活躍を見て、ビジネスでより早く、高いパフォーマンスを出すにはグロービスでの学びが最も実践的だと考えたのです。

2つ目は、人的ネットワークが広く、強い点です。グロービスのネットワークは、入学期やキャンパスを超えて縦や横につながっており、ビジネスで協働するだけではなく、仕事やプライベートの相談を気楽に行えるなど強い絆で結ばれている点に感銘を受けました。グロービスの学生は皆さん気さくで、コミュニケーション力の高い方ばかりなので、すぐに打ち解け合える点も魅力的でした。

※日本ビジネススクール・ケース・コンペティション(JBCC)…日本企業が抱える問題をテーマに、全国のビジネススクール生が課題解決に向けた戦略立案の内容を競い合う国内最大級の大会のこと。

末藤 和佳子さん

リアルとオンラインの双方の利点を享受できるハイブリッド型MBA。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?

私は福岡校に所属していますが、仕事と育児との両立のため、オンラインと組み合わせるスタイルで受講スケジュールを組んでいます。通学のみであれば、時間的な制約から大学院(本科)へ入学することを諦めていたかもしれません。

単科生として通学していた時期にコロナ感染が拡大し、グロービスではすぐに全ての授業がオンラインに切り替わりました。事務局や教員の方々の対応スピードの速さも素晴らしかったのですが、何よりオンライン授業もディスカッション中心で、満足度が通学とまったく変わらなかったことに驚きました。とくにグループワークでは、オンラインに特化したファシリテーションのノウハウを蓄積することができ、そのスキルを実務でも活かせ、より満足度の高いものとなりました。躊躇することなく本科に出願できたのは、オンラインの授業でも満足できることを確信していたことが大きく影響しています。

ちなみにハイブリッドで学べる点には、ほかにも福岡校の仲間との強いネットワーク構築ができるのに加えて、日本だけでなく海外で活躍している学生と、国を跨いで幅広く人的ネットワークを築ける強みもあります。

時間の「見える化」や仲間との勉強会で自習時間を充実させられた。

出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?

タイムマネジメントをできるかどうかが懸念でした。出願時は、デザイン業務に加えて、マーケティング部門を管理統括する立場となり、プレイングマネジャーとして奮闘していた時期でした。時間がいくらあっても足りないのに学業との両立ができるのか、という懸念を抱いていましたが、「自分自身をアップデートし続けなければ、この先の成長はない」という危機感のほうが上回り、出願に至りました。その環境になれば、人は適応していけるものだと今では感じています。

タイムマネジメントで気を付けたポイントは、「見える化」です。まず、何にどれだけのリソースを割いているのかを把握することから始めました。タイムトラッキングアプリを活用し、「見える化」した結果、時間を意識的に作り、効率的・効果的に限られた時間を使えるようになりました。

ほかにも、福岡校では同期の中で、朝会や夜会といった自習会が定期的に開かれています。Zoomを利用し、ただつないでそれぞれ黙々と各自の予習などをするのですが、ひとりでするより、若干の緊張感があり集中できるため、効率もよいです。何より、画面越しに周りが頑張っているのが見えるので、やらねば!と自身を奮い立たせることができます。

末藤 和佳子さん

「Quick&Dirty」のマインドで、スピード重視のスタイルに。

入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

「Quick&Dirty」のマインドを学び、実践しています。これは、「マーケティング」のクラスで学んだことですが、「粗くてもよいので、スピード重視で自分の考えを出すこと。アウトプットするからこそ、改善点が見えてくる」という考え方です。

単科生として受講を始めた当初は、宿題に取り組む際に手当たり次第データを引っ張ってきては分析することを繰り返すだけで、授業までに自分なりの意見を書き出すことができないこともありました。しかし「Quick&Dirty」のマインドを持つようになってからは、仮説思考のスキルが少しずつ身に付き始め、自分なりの解釈を出せるようになりました。多くの社会人はミスを恐れて完璧を目指したがる傾向にあるといわれていますが、ビジネスではスピードが大切なので、「ミスしてもOK」の文化をチームにも浸透させるようにしています。

自分の強みとネットワークを活かした学生間のコラボレーション。

グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?

グロービスでは、イベントを通して、在校生だけでなく卒業生とも広くネットワークを築くことができます。「あすか会議」では、学生企画のセッションのリーダーとして登壇し、デザインとサービスをテーマにUXデザインのワークショップを実施したのですが、グローバル起業家、新規事業開発の方、経営者、デザイナー、エンジニアなど、デザインへの関心が高い幅広い業界・職種の在卒生とつながることができました。当時出会った方々とは現在もUXデザインを経営に活かすために、ともに活動を続けています。

同期の中では起業や新サービス立ち上げに向けた取り組みを行う学生も多く、ブランドロゴといったコミュニケーションデザインツールの提供なども行っています。こうした自分の強みを活かした学生間のコラボレーションは、広く活発なネットワークを築けるグロービスならではの経験だと感じています。

勘に頼らず、データを持って意思決定できるように。

受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?

単科生として受講する中で、本科への入学意志を固めた科目が「ビジネス・アナリティクス」でした。なぜなら受講後すぐに実務での意思決定に活かせ、成果につながったからです。実践に強いグロービスの学びそのものだったと身をもって感じました。

中でも、インパクト・ギャップ・トレンド・ちらばり・パターンなど数字を「比較」する視点と数字を解釈するためのアプローチ方法が実務で役に立っています。数字を比較し、解釈するためのアプローチを用いることで、自分の意見に信憑性と力強さが生まれ、自信につながりました。また、多くのステークホルダーが絡む案件では共通言語としての「数字」が、判断材料として効果的であることも実感しました。

これまでは、意思決定時に勘に頼ることも多かったのですが、この科目の受講をきっかけに、数字に基づいて考える癖が付き、自分の立てた仮説を数字で検証するようになりました。ビジネスにおける意思決定や周囲の人たちを説得する場面での数字の強さは否定しようがありません。問題解決においては、筋のよい仮説を素早く立て、数値的根拠に基づいた判断を行う定量分析のスキルは必須であり、とくに印象に残る科目となりました。

末藤 和佳子さん

体験クラスに行く。そんな小さな「選択」から始めてみよう。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

「一歩踏みだす勇気」という言葉がありますが、私は「勇気とは、何かを選択することから始まる」と考えています。最初から意思決定に負担のかかる大きな選択をする必要はありません。まずは、体験クラスに参加してみる。こんな小さな選択から、始めてみてはどうでしょうか。

グロービスには、業界や年齢の垣根を超えた仲間たち、ビジネスの最前線で活躍している教員の皆さんが集まっています。こうした方々とともに学ぶうちに、自然と視野が広がり、視座も高くなります。グロービスで生まれるありとあらゆる体験は、必ず自分自身を成長させてくれます。皆さんの、初めの「選択」を心から応援しています。

体験クラス&説明会日程

受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。

また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。

4/23(火)19:30~21:30

体験クラス&説明会

開催:オンライン(Zoom開催)
単科で1科目から学びたい方・グロービスMBAの特徴を確認したい方向け

4/27(土)10:00~12:00

体験クラス&説明会

開催:オンライン(Zoom開催)
単科で1科目から学びたい方・グロービスMBAの特徴を確認したい方向け

5/11(土)10:00~12:00

体験クラス&説明会

開催:オンライン(Zoom開催)
単科で1科目から学びたい方・グロービスMBAの特徴を確認したい方向け

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