グロービスの仲間と
ともに起業。
決してひとりでは
成し得なかった。
- tryangle株式会社
- 代表取締役社長
藤原 真吾さんShingo Fujiwara
PROFILE
2007年大阪市立大学法学部を卒業後、外資系製薬企業であるCSLベーリング株式会社にMR職として入社。最優秀営業賞など数々の成果を上げた後、組織風土改革のプロジェクトリーダー、マーケティングに携わる。2016年より関西支店長に就任し、全社戦略に取り組む。2018年、グロービス経営大学院の同窓生と共同でtryangle株式会社を設立。ハンドメイドの作り方SNS「croccha」を通して、ハンドメイド業界のDXを推進している。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
上役からの言葉に衝撃を受け、キャリアを真剣に考えるように。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
前職で社長と人事部長から勧められたことがきっかけです。当時はMR職としてトップの営業成績を収めて自信が付き、その後のキャリアを考え始めた時期でした。以下の言葉を今でも鮮明に覚えています。
「藤原くん、これからどうするの? 君が営業として優秀なことは分かっているが、これ以上やっても君の評価はもう変わらない。例えば、MBAを取るか、TOEICで900点程度取るか。そうしたら一気に役員になれるかもしれないし、親会社での海外勤務という選択肢もできる。君がマーケティング部に行きたいのは知っている。行ってもいいし、通用すると思うけど、それで君は今より成長できるの?」
「会社が育ててくれると思うな。会社はずるいんだ。自分で育った人間から幹部を選べばいい。会社が育ててくれることを待っている人間は一生雇われる側だよ」
この言葉に衝撃を受け、「自分のキャリアは自分で作る」という考えを持つようになったのです。
通いやすい制度と、実践的な学びを得られる環境。
なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?
「通いやすさ」と「実践的な学び」が、グロービス経営大学院を選んだ理由です。
MBA取得を検討していた当時は、東京転勤の可能性が高かったため、転校制度があるグロービスを選びました。今振り返ると、転校だけでなくオンラインでの振替受講も可能など、グロービスに用意されている各種の制度は、仕事との両立を考えると大変ありがたいものでした。
また経営学の体系的な知識だけでなく、習得した知識を実務で活かすためのスキルを求めていた私にとって、グロービスの現役実務家教員が導くディスカッション中心の授業はとても魅力的でした。体験クラスに参加して、授業ではアウトプットが重視されることや、一緒に学ぶ仲間には経営者や各業界の経験豊富な方々が多いことが分かりました。グロービス以外のビジネススクールも検討しましたが、実践的な学びを最も得られるのはグロービスだと判断したのです。
「社会を変革しよう」と志す仲間たちが生みだす熱気。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?
最大の魅力は、学生たちが仕事を通じて「社会を変革しよう」と志していることから生じるクラスの熱気です。私もともに学ぶ仲間たちに触発され、授業に参加するごとに学ぶ意欲が高まり続けました。学ぶ内容もさることながら、この「コミュニティーとしてのパワー」こそ、ほかのビジネススクールでは得られない、グロービスならではの価値だと私は考えています。
グロービスで学ぶ仲間たちは、「成長し続けたい」「学び続ける姿勢を身に付けたい」といった向上心あふれる人たちばかりです。加えて「社会や所属する組織の変革に貢献したい」という熱い想いを持っています。このような尊敬できるビジネスパーソンたちに出会え、対等な立場で語り合い、ともに成長できる環境がグロービスにはあります。
組織を俯瞰することが、円滑なコミュニケーションにつながる。
卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
グロービスに通い始めてすぐに、仕事に対する姿勢や進め方が大きく変化しました。在学中に就いていた前職では、周りから「変わったね」と言われるように。それは入学後に、私が謙虚な姿勢を持てるようになったからだと思います。入学前は自身が直接関わる業務の範疇だけを見て意見を述べていましたが、経営を体系的に学んだことで組織を俯瞰できるようになり、組織内での相手の立場を考慮したコミュニケーションを実践できるようになったのです。その結果として、全社の組織風土改革のプロジェクトリーダーを任せていただいたり、最年少で昇進させていただいたりと、学びを実践する機会を数多くいただきました。
卒業後はまったくの未経験領域でtechベンチャーを起業。私はもともと保守的な人間だったのですが、グロービスで学んだこと、仲間と出会ったことで自身の可能性を信じられるようになり、人生が変わるような大きなチャレンジを選択することができました。
グロービスの仲間とともに起業。決してひとりでは成し得なかった。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは枚挙にいとまがありませんが、最も大きなものは、入学前には想像していなかった「起業への挑戦」です。
JBCC(日本ビジネススクール・ケース・コンペティション)※に出場した際のチームメンバー、授業でともに学んだクラスメートと共同で、卒業後にtryangle株式会社を設立しました。「ベンチャー戦略プランニング」の授業で立てたビジネスプランをもとに事業を展開しており、ハンドメイドの作り方SNS「croccha」を通して業界のDXを推進しています。起業して2年後、グロービスの在校生・卒業生を対象にしたビジネスプランコンテスト「G-CHALLENGE」に出場し、大賞をいただきました。
今でも多くのグロービスの仲間に、副業で助けていただいたり、事業のアドバイスをもらったりしています。また、グロービスを通して知り合った投資家の方々から、これまで累計2.8億円の資金を提供いただきました。一方で、人的ネットワークを通じて得たものは、事業への協力や資金提供など目に見えるものだけにとどまりません。ときには事業の内容のみならず、プライベートも含めて人間としての自分を高めてくれる多くの仲間やメンターと出会えたことが、いくらお金を出しても買えない私の財産になっています。
※日本ビジネススクール・ケース・コンペティション(JBCC)…日本企業が抱える問題をテーマに、全国のビジネススクール生が課題解決に向けた戦略立案の内容を競い合う国内最大級の大会のこと。
内省し続けることでたどり着いた、私の志。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「企業家リーダーシップ」の授業がとくに印象に残っています。私はグロービスでの2年間の学びを経て、起業する決断に至りました。このような大きな決断ができたのは、仲間の存在はもちろんのこと、「企業家リーダーシップ」をはじめとした志系科目で内省し続け、「自分の可能性をもっと信じてみよう」とマインドセットが変わったからにほかなりません。
グロービスには、志系科目の授業以外にも「あすか会議」をはじめ、内省する機会が数多く用意されています。2年間をかけて、「経営者として自分は何を成し遂げたいのか」「社会にどんな価値を提供したいのか」などを自問自答し続けました。その結果、私の志は入学時に掲げていた「製薬会社で社長を目指し、医療で患者さんの生命に貢献する」から「社会に対してより多くの価値を提供し、理想とする組織を作る」に大きく変化したのです。
人生を変える経験を得られる場。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
「MBAでの学びは、理論先行で頭でっかちになるだけ」と思う方がいらっしゃるかもしれません。しかし、グロービスでの学びは、実務で成果を出すために必要な要素を得られるように緻密に設計されているので心配無用です。理論や知識を学ぶ場だけではなく、社会をより良くしていくために経営手法を学ぶ場でもあり、ビジネスパーソンとして人間教育を受ける場、そして仲間作りの場なのです。
自身の力だけで成長すること、変わることに限界を感じている方は、グロービスに飛び込んでみてください。きっと人生を変える経験が得られると思います。私の場合は、教員から得た学び、先輩や同期などの仲間からの刺激、これら一つ一つが私の考えや価値観を大きく変えてくれました。
ひとりでも多くのビジネスパーソンが、グロービスのコミュニティーに飛び込んでくれることを願っています。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。