PROFILE
大学卒業後、理学療法士として6年半総合病院やクリニックに勤務。その後、地域の身近な存在として「健康」を支援する活動をしたいと考え、鳥取県にIターン。テクノロジーを駆使した、新しい介護予防コンテンツ確立に向け奮闘中。介護を必要としていない時期から、好きなことでの社会役割を持てる仕組みを作る活動を目指している。また、地域活性への取り組みとしてスポーツチームの運営、ワーケーション推進事業にも従事。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
情熱だけで企画を通そうとしていた自分に気付いた。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
グロービス経営大学院に単科生として通い始めた当時は、理学療法士として病院に勤務していました。新人のころから、よりよい医療を提供するためには「医療に関する専門知識をつけ、現場での経験を積むこと」が最善の方法だと考えていました。
ところが経験年数を重ね、さまざまな企画を提案する立場となったとき、上司の承認を得られないことが多々出てきました。上司に理由を尋ねると、「売上やコストといった基本的な定量分析がなく、組織マネジメントの視点なども考慮されていない」と返答されました。そのとき自分は経営の知識を何も知らず、情熱だけで企画を通そうとしていたことに気付き、危機感をおぼえたのです。患者様へよりよいサービスを提供するためにも、経営を体系的に学ぼうとMBAの取得を決めました。
「ここで学べば、必ず成長につながる」と確信した。
グロービスでの出会いは私の人生の財産。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?
一番は、多種多様な人的ネットワークが構築できることです。グロービスでは、日頃の授業だけではなく、勉強会やクラブ活動などを通じ学生同士で対話を重ねるうちに、公私ともに相談できる仲間を得ることができます。
仲間たちは、住んでいる場所も年齢も所属する業界も職種も異なり、それぞれ多様なバックグラウンドを持っています。バックグラウンドが異なるからといって距離が遠いということはなく、親しみやすい方ばかりで、会うたびに多くの刺激や学びを得ています。実際に仲間との交流を通じ、今までには無かった視点が得られ、実務で新たな視点から意見を出すことが増えました。仲間との交流を通して、自身のありたい姿や目標に近づけているとも感じており、グロービスでの出会いは私の人生の財産と言えます。
経営についてまったくの無知でも、基礎からしっかり学べる。
出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?
これまで経営について学んだことが一度もなかったこと。そして、仕事が忙しく学びとの両立ができるかどうかが懸念点でした。しかし、グロービスのカリキュラムは、まず学びの基礎となる論理的思考力を鍛えることからはじまり、その後ビジネスに必要な「ヒト・モノ・カネ」と呼ばれる経営の3要素を順番に学ぶカリキュラムになっています。そのためビジネスに関する用語をまったく知らなかった私でも、指定された予習内容をしっかりやっていれば、授業についていくことができました。また、グロービスには、クラスメートと一緒に予習・復習を行う勉強会を開催する文化があり、とても助かっています。私も積極的に勉強会を企画して、仲間と学びを深めています。
グロービスに通い始めた当時は予習・復習に多くの時間を要し、仕事との両立に苦戦しました。そこで日頃、何にどれぐらいの時間をつかっているのかを全て洗いだし、時間のつかい方を大きく見直しました。お陰で現在は、仕事やプライベートとうまくバランスを保ちながら学ぶことができています。
自分の考えを「客観視」する癖がついた。
入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
仲間と議論しながら学ぶ中で、自分の考え方に偏りがあることに気付きました。そのため、常に「自分が無意識に置いている前提はないか」を常に確認するようになりました。例えば、業務でトラブルに直面したとき、「発生原因を自分の都合のいいように考えていないか?ほかにも原因があるのではないか?」といったように、自分の考えに問いを投げかけて、問題の本質を考える癖が付きました。
ほかにも、自身がファシリテーションをする会議では「問題の趣旨から議論が逸れていないか?理由に対して根拠や筋道を抑えられているか?」ということを意識して進行しています。おかげで議論が逸れることがなくなり、出席者全体の納得感が高い会議を開催できるようになり、仕事の効率が上がりました。
セクション活動に主体的に関わることで、人脈が大きく広がった。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
グロービスには、人的ネットワークの構築をサポートする仕組みのひとつとして、セクション活動があります。この活動で私は運営チームに所属し、「イベント係」を担当しています。卒業しても、セクションメンバーがともに励ましあい、それぞれの「志」の実現をサポートできる人的ネットワークの構築を目標としています。
具体的な活動としては、セクションメンバーの職種紹介をしたり、お悩み相談室を開設したり、セクションオリジナルグッズやロゴ作成など、「メンバー同士のつながり」を強く意識した企画を実施しています。この活動を通じて、セクションメンバー全員と情報交換をする機会を持つことができ、人脈が大きく広がったと実感しています。
「志」が明確になり、新しい取り組みに従事することに。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
もともと漠然と、「介護予防につながる地域活動がしたい」と考えていたのですが、どのように最初の一歩を踏み出せばよいのか分からず迷っていた。そのような中で「ソーシャル・ベンチャー・マネジメント」という科目を受講しました。
この科目では、「社会課題を引き起こした原因が何で、どう脱却したらよいか」を分析し、「どのような戦略を策定するべきなのか」を学びます。受講しているうちに、抽象的にしか捉えられていなかった自分のやりたいことがどんどん具体化され、その実現に向けた行動をイメージすることができるようになったのです。これこそ、私が最も求めていた学びでした。
少子高齢化が進み、介護の現場では職員の不足や家族の負担の増加が課題となっています。その課題や要因について、この科目を受講したお陰で自分なりにひもとくことができました。そして「介護が必要となる前からの予防に取り組む」という自分の志が明確になったのです。
現在は地方に移住し、退職後の方のセカンドライフに関する新しい介護予防コンテンツを企画しています。人生100年時代の現代、社会貢献と経済効果を両立するサービスを提供しようと奮起しています。
ビジネススキルを高めるだけではないグロービスだからこそ、成長できる。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
私はグロービスで学び始めるまで「経営」のことをまったく知らず、授業に付いていけるのかとても不安でした。しかし、自分の「ありたい姿」に一歩でも近づきたいという強い想いがありました。
グロービスで学び始めた今では、志を実現させるための行動を起こせています。「志」は温めているだけでは果たせません。学んで知識を蓄えて、さらに行動してこそ果たせます。
「志」を実現するためにどう学び、どう行動するか、決断できたのは仲間のおかげです。授業や勉強会で仲間たちに自分の考えをアウトプットし、彼ら彼女らの経験や考え方から多いに刺激を受けたことで、自分が何をしたいのかが明確になったのだと思います。職場では言えないような悩みも打ち明けることができたのは、それぞれが志を持った仲間たちだからこそです。志の実現に向けて行動できている背景には、グロービスの学びと仲間の存在があります。
ビジネススキルを高めるだけではないグロービスだからこそ、成長できるのです。ぜひ最初の一歩を踏みだしてみてください。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。