PROFILE
神戸大学大学院工学研究科を修了後、「世界初・業界初の商品を開発し、世界中のモノづくりを進化させることに貢献したい」と想い、2013年に株式会社キーエンスにエンジニアとして入社。入社以来、複数の商品開発プロジェクトで構造/光学設計、アウトソーシング先のマネジメントなどを経験。現在は技術やノウハウを蓄積し、ひとりあたりの生産性を上げるべく、グロービスでの学びを活かし、チーム風土改革の推進に取り組んでいる。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
加速度的に成長するきっかけをつかみ、現状を打破したかった。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
仕事でこれまで経験したことがない技術領域に取り組むようになり、壁に直面することが増え、スキル不足を痛感するようになりました。5年後、10年後のキャリアパスを想像した際に、「今のままでは、この先会社が求める付加価値を生みだし続けられない」という漠然とした不安を抱くようになったのです。
そんなときに、目標とする先輩のひとりがMBAを取得していることを思いだしました。それまでMBAを取得しようと思ったことはなかったのですが、「先輩のように広い視野で事業を捉え、迅速な意思決定ができるようになりたい」と考えるように。また、加速度的に成長するきっかけを得ることで、現状を打破できるのではないかという期待もあり、MBA取得を考え始めました。
時間や場所に縛られない、フレキシブルな受講スタイル。
なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?
多くの方がMBAへの一歩を踏みだす前に、「仕事と学びを両立できるのか」と懸念されると思います。自分もそのひとりでした。しかし、忙しい人でも無理なく学び続けられる環境が整っているグロービスであれば、最後までやり遂げられると思ったのです。科目ごと、授業ごとに通学とオンラインを選択でき、授業振替制度をはじめとする各種制度も充実しています。このようにフレキシブルな受講スタイルがかなうので、時間や場所に縛られることなく、勉強に集中することができます。
さらに、体験クラス&説明会に参加した際に、「理論と実践を融合した能力開発の場」「生涯にわたる人的ネットワーク構築の場」「自らの志と生き方を見つける場」というグロービスの教育理念に強く共感。「仕事と両立できるのだろうか」という不安よりも、グロービスで学びたいという欲求のほうが上回りました。これまでも能力開発が重要であることは理解しており、自分でも取り組んできました。しかし、生涯にわたって支え合えるような人的ネットワークの構築や、成し遂げたい「志」を醸成することも、能力開発と同じように大切だと気付いたのです。これらを得るには、グロービスという環境が最適だと考え、入学を決意しました。
実務で、日々自分の成長を実感できる。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?
グロービスの授業は、教科書に載っていることを教員が一方的に解説する講義形式ではなく、ケース(企業事例)を活用し、グループやクラス全体で議論を深めていくスタイルです。リアルなビジネスの現場と同様に、限られた情報の中で意思決定を繰り返し、知識を実務に応用するための「思考力」を身に付けていくのです。こうした実務で活かせる学びを得られることが、グロービスの最大の魅力だと思います。
実際のビジネスの現場では、多くのステークホルダーを説得し理解を得て、協力してもらう場面が多々あります。ときには、不測の事態に対応することもあると思います。さまざまな観点や価値観を持った学生たち、そしてビジネス経験豊富な教員陣とディスカッションを繰り返すことで、「多くの人を巻き込むためにはどんなことを考慮すべきなのか」「不測の事態に陥ったとき、どのように対処すべきなのか」といった難所の乗り越え方も自然と身に付きます。毎回の授業で、実務に直結した学びが得られるため、日々自分の成長を実感できるのです。
仕事に影響を及ぼすのではないかという不安は、すぐに解消された。
出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?
最も懸念していたことは、「学業に専念するあまり、仕事でのアウトプットの質が伸び悩んでしまうのではないか」ということでした。私は、単科生時代も含めて3年間で卒業すると決めており、その間仕事でのアウトプットの質が向上しなければ、それは成長していないことに等しいと考えていました。
そんな不安を抱きつつも、まずは行動しようと、単科生として受講をスタート。グロービスでの学びは実務に直結する能力開発になることはもちろん、自分と向き合う過程で成し遂げたい「志」が醸成され、仕事への取り組み方が変わっていきました。その結果、会社とともに成長するのではなく、自分が成長することによって会社の業績向上に貢献できることを実感。自社の成長スピードより早く、自己成長できる機会があると確信し、仕事に悪影響を及ぼすのではないかという不安は、すぐに解消されました。
受講を始めた当初は、勉強時間を確保することに負担を感じることもありました。しかし、グロービスで学ぶことの楽しさや自己成長を実感できる喜びのほうが勝るようになり、次第に苦にならなくなりました。
自分のスキルアップや成果ではなく、チームの成果を考えられるように。
入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
以前は、自分のスキルアップや成果ばかりを考えていました。しかし、グロービスでの「ヒト」系科目の学びを通して、個人で出せる成果には限界があると思うようになりました。それに気付くきっかけとなったのが、協力会社との新規技術開発です。自社の要望を主張するだけではなく、両社による活発なコミュニケーションを促しました。さらに思考の質を高める働きかけを行うことで、性能や品質、コストにおいて、自分が想像していた以上の成果を生むことができました。この経験から、チームで出せる成果のほうが、会社や顧客へ与える経済効果や影響が大きいと実感し、「チームとして成長し、成果を出し続けるためにはどうするべきか」と組織全体を捉えながら物事を考えられるように。グロービスで学んだ理論を実務に応用することで、自分なりに再現性のある成果の出し方を体得できるようになりました。
また、自分の意見をいかに通すかではなく、それぞれの立場や役割を考慮しつつ、肩を並べて同じ視点で仕事をする姿勢が大切だとも考えるように。どんな仕事でもひとりで完結することは少なく、周囲の理解や協力を得る必要があります。最後に人を動かすのはコミュニケーションだからこそ、「快く聞ける耳を持てるか」が重要であると気付きました。
人生を歩む上で、心の支えとなる居場所。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
一生涯にわたって学び続けられる場を得ることができました。人生100年時代を迎え、社会に出るまでの準備期間も重要ですが、それ以上に社会に出てからの時間をどのように歩むかが問われるようになりました。それに伴ってきっと多くの人が、自分の生き方や志に悩んでいると思います。私自身もそうでした。しかし、グロービスの人的ネットワークを通じて、多様な価値観や志に触れることで、「どういう人生を送りたいのか」「なりたい自分に近づくために何をすべきか」といった指針を定めることができたのです。志が明確になることで、仕事へのモチベーションも高まりました。
またグロービスでは、困難に直面したり悩んだりしたときに相談でき、心から頼れる仲間と出会うことができました。ストレスの多い現代社会において、居心地がよく、心理的安全性が高いコミュニティーがあることほど心強いことはないと思います。自分にとってグロービスという居場所は、激動の時代を生き抜くための学びを深められるだけでなく、これからの人生を歩む上での心の支えにもなっています。
「志」とともに、「今」という時間も大切にするようになった。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
とくに印象に残っているのは「企業家リーダーシップ」です。この科目では、国内外の代表的な創業者や変革者のケースを通して、リーダーが創造と変革を成し遂げるに至った志や資質といった内面を深堀りします。
授業では、優れたリーダーたちの人間性や哲学などを学びながら、学生同士の対話を通じてそれぞれが自己開示します。そして最終回の授業では、「私の任務」という自らが成し遂げたいミッションについてプレゼンを行います。死生観に触れる人もいれば、本気で自分と向き合ったことが伺える気迫のこもった話をする人もいて、感極まるほどに胸が熱くなり、「自分もやってやるぞ」と奮い立たせてくれるプレゼンばかりでした。
その「私の任務」を考える過程で、私が基準としたのは家族でした。家族よりも優先すべき任務だと胸を張って言えるほど考え抜いたのか、自問自答する日々。限られた人生の中で、家族と過ごす時間ではなく、グロービスで学ぶことを優先している意味合いを改めて考えるように。そして「私の任務」を遂行するために費やしている時間に対しても覚悟を持つことで、応援してくれている家族の気持ちに応えたいと思うようになりました。「時間の有限性」という当たり前のことに気付き、自分の生き方に後悔しないよう「志」とともに、「今」という時間も大切にするようになりました。
心の赴くままに進んだ一歩が、人生を大きく変える。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
グロービスで学ぼうと考えている皆さんの中には、自分のキャリアに悩んだり、将来への漠然とした不安を感じている人も多いのではないでしょうか。しかし、悩めば悩むほど、視界が曇っていくこともあると思います。そんなときは、体験クラス&説明会への参加や単科生として受講をするなど、段階的に一歩ずつ進んでみてはいかがでしょうか。
心の赴くままに進んだその一歩が、自分の人生を大きく変える一歩になるかもしれません。私も悩んでいたことが嘘のように、目の前にかかっていた霧が晴れ、視界が明るくなりました。皆さんとともに学びを深められる日がくることをとても楽しみにしています。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。