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  • ◆卒業後~MBAを終えて~

【卒業後~MBAを終えて~】営業から部門最年少のエリア責任者へ

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【名前】廣瀬 琢磨

【勤務先】外資系製薬会社

【入学年】2013年

【自己紹介】
外資系製薬会社にMR(Medical Representatives:医薬情報担当者)として入社。MR時代には、多くの社内報賞を獲得。グロービス在籍中に静岡県で10人のMRを率いるエリア責任者へ昇格。
2015年グロービス経営大学院修了。


■自分自身を変えるために学ぶ

グロービスとの最初の出会いは、社内の研修でした。経営陣主催の若手リーダーを育成するクラス(通称:College)に選抜され、1年間かけて製薬会社の開発/製造/流通/MKT/営業/HR/財務など経営に必要な最低限の基礎知識を学ぶ機会を持ちました。この社内選抜クラスの第1回目が、グロービスのクリティカル・シンキングと知ったのです。



どんなことを学ぶのかを事前に把握しておけば、社内研修の中でも目立てるのでは?という思いからグロービスを調べ始めたところ、ちょうど名古屋校で開催していた『社内を動かす力』の出版記念セミナーに興味を惹かれ、参加しました。社会人になって始めての社外セミナーだったと思います。

このセミナーで、講師であり研究科長の田久保さんから会場に向けて、ある問いが投げられました。

『自分が何をやりたいか明確になっていますか?』
『自分に何ができるか知っていますか?』

この問いに対して、自分自身の想い・能力について明確に答えられない自分にハッと気づいたのです。

セミナー参加後、悶々として日々を過ごす中、社内研修でも同じような問いがありました。
経営陣から、

『あなたは自分の労働市場の価値を知っていますか?』
『経験だけで物事を喋る奴は三流だな!一流になりたいのであれば、経験だけでなく・・・』

と叱咤激励を受け、自分自身を変えたい!変わりたい!という想いが日に日に強くなりました。加えて、当時の製薬業界は、プロモーション・コンプライアンス、利益相反ガイドラインなど規制の波が押し寄せている最中であり、将来に対しての漠然とした不安も感じていたところでした。

「自分自身を変えるために、グロービスで学ぶ」という答えを出すまでには、さほど時間はかからなかったです。


■学びを実務に即活用、成長を実感。本科への進学を決意

グロービスの受講は、まず単科生として開始しました。最初に受講したのは、人材マネジメントマーケティング・経営戦略基礎の2科目。人材マネジメントのクラスは、既に入学している本科生の方達ばかりで、世の中にはこんなに賢い人がいるのかと不安になったのを覚えています。

しかしながら、
「1回のクラスで1回は発言することを目標にまずは始めてみては?」
「クラスの中ではリスクフリーだからもっと発言したほうがいいよ。それがビジネススクールの魅力なんだから」などと講師・諸先輩方からアドバイスをもらい、徐々にクラス内で発言できるようになっていきました。

また、受講を通じて、いつかこんな人達になりたいといったロールモデルが見つかり、いつの間にか、純粋に学ぶことがとても楽しいと感じるようになっていました。

クラスが終わりを迎える3ヶ月目には、グロービスでの学びと社内研修での学びが相乗的に機能し始め、学びが実務で活きていることを日々感じるようになっていました。さらには、社内研修で与えられた卒業研究(社内の企業変革について経営陣に発表)においても、コッターの変革プロセスなどのフレームワーク、数多くのケーススタディーから培った企業変革の知識など、グロービスでの学びを総動員し、最優秀賞を獲得することができました。

気づけば、自らの成長を実感できると共に、社内での評価も上がっていきました。そして、ここまで学んだのだから、もっと経営陣の立場で物事が見えるようになりたいと本科生の門を叩くことにしました。


■学びを実務に移すグッドサイクルを回せるように

本科へ進学し、グロービスで学び始めて1年経った頃には、「学んだインプットをまずは実務で試してみる」というスタンスが随分定着していました。具体的な経験を通じて振り返り、そこから成功した点・失敗した点を概念化・持論化することで違う機会で再び試行するというサイクルを回す事ができていました。

また、全社に配信されるメールや経営陣のメッセージを理解できるようになり、会社に対してのストレスがかからず、愚痴の数が少なくなっていきました。

他のメンバーよりいち早く意図を理解し、腹落ちさせることが出来るので行動への第一歩が早くなる。その結果、誰よりも早い速度で行動し結果が出せるといったグッドサイクルを回せるようになっていました。


■最年少エリア責任者へ昇格

そんな中、静岡県のエリア責任者を頼みたい、という辞令がありました。
部門の中では最年少のエリア責任者であり、半分以上が年上の人をマネジメントするという立場でしたが、グロービスの門を叩き、考え続け、準備をしていたからこそ、落ち着いてそのオファーを快諾できた自分がいました。

この頃には、グロービスで学ぶ前には回答に窮した、『自分が何をやりたいか?』
『自分に何ができるか?』という2つの問いに対して、自分なりの答えを持っていました。

私は『人を育てる仕事に携わりたい』『クリエイティブで変革者のMindを持ち、挑戦し続けるハイパフォーマンスチームを作りたい』という志を抱くようになっていました。また、そのような仕組みを作るために人事組織・思考・志系の科目は、何度も復習し、あすか会議ではその分野で活躍している方の話を聞き、多くの知識を吸収し、自分だったらどう運用するかを考え準備をしていました。

着任後は、グロービスでの学びをフルに活用。
特に「ファシリテーション&ネゴシエーション」「パワーと影響力」「組織行動とリーダーシップ」「リーダーシップとメンタルヘルス」などの科目が私の実務では特に役に立ちました。

具体的には、年上の方のマネジメントの際には、
・極力管理重視ではなく支援重視のサーバントリーダーシップのスタイルを保ちながらも、会社の方針との整合性を保つ
・戦略の考え方を教えながらも彼らに考えさせ、意思決定させ、行動に移してもらう
といったことを意識しながら組織運営していくようにしました。
(グロービスの講師の方のファシリテーションを思い出しながら、今でも思考錯誤ですが)

その甲斐あり、責任者になって2年目にして、チームで社内報賞を勝ち取ることができました。自分達で考え出した営業戦略・戦術を実践し、チームで報賞を勝ち取るだけでなく、
海外から、グローバルファーマスーティカルズ・プレジデントが来日した際に、本社でプレゼンをして欲しいといった機会をもらうなど、グロービスで学んでいなければ今の自分の成功はないと思えるほど実務で生かせていると思います。


■最後に

グロービスで得たものは数多くありますが、私の中では特に『学び方を学んだ』ことが大きな収穫でした。社会人になってがむしゃらに仕事をしていましたが、自分の経験だけで物事を考えるのではなく、先人の知恵やMBAの知識などを組み合わせて仕事が出来るようになったことで、より早く行動し、結果を出すというサイクルが回せるようになりました。

グロービスでの学びは、言葉による説得力が上がるだけでなく、ステージを変えてでも活躍できる自分を創り上げる事が出来ると思います。