PROFILE
2014年に名古屋大学法学部を卒業後、日本ガイシ株式会社に入社。半導体事業部にて管理会計業務に従事した後、米国子会社に出向。現地では企画およびマネジメント業務を担当。帰任後、生産計画改革プロジェクトのリーダーとして生産計画立案業務の運用見直しと計画立案システムのデザイン構築およびシステム導入を担当中。合わせて社内で変革推進チームPxrossを自主的に形成し代表として社内変革活動にも取り組み中。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
日本に帰国後、上司の勧めでグロービスへ。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
アメリカの子会社に出向していた時期があったのですが、そこで企画およびマネジメント業務を担当し始めたことがきっかけです。徐々に処理能力や思考の幅に限界を感じ始め、「本当にこのままでビジネスパーソンとしてやっていけるのか」と漠然と思い悩む日々を送りました。仕事に一生懸命取り組んでも、なかなか成果は出ない。一方で、自分の能力を急激に向上させる術を知っているわけでもない。そうこうしているうちに心身の不調もあり、日本に帰国しました。
それからは国内の仕事に復帰したのですが、そのとき直属だった上司がグロービスでの受講経験者だったことからグロービスを勧めていただき、何とか現状を打開しようとチャレンジを決意しました。
多くの方と交流することで、自分のことがよく見えるように。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?
自分自身の可能性を広げられることが、一番の魅力です。ひとつの企業に長く務めていると、知らず知らずのうちに企業文化や価値観にどっぷり浸かってしまい、自分の世界が職場だけで成立しているかのように考えがちです。そして、その範囲の中だけで自分の将来やキャリアの可能性について見定めようと思い悩んでしまいます。しかし、グロービスに入学してからは、クラス中でもクラス以外でも、異なるバックグラウンドを持つ方々と接する機会が本当にたくさんあります。みんなとの交流の中で、知らない世界に出会えるというだけでなく、自分自身でも気付いていなかった強みを発見するなど、自分のことがよく見えるようになりました。
これまで出会わなかったような人たちとのつながりができたことで、視界や思考の幅が大きく広がりました。グロービスの門を叩いたおかげで、人生の選択肢を自らの手で開拓することができていると感じています。
家族の協力体制は、何よりも大切。
出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?
仕事をしながら大学院に通うとなると、時間との戦いになることは明白でしたが、懸念というほどではなかったです。授業での学びが翌日からの実務に使え、仕事に割く時間を短縮できたこともあったので、忙しいながらも学習の効果は実感できていました。
ただ、小さいお子さんがいらっしゃるなどご家庭をお持ちの方は、事前に家族と話し合って協力を得られる体制を作っておくとよいと思います。例えば、学びたい想いを素直に伝えるだけではなく、週次でスケジュール表を家族に見せるなど、学びに充てる時間と家事に充てる時間を提案しながらすり合わせることが有効だと思っています。グロービスの2年間の中で、どうしても家族と過ごす時間が減ってしまうと思うので、早めに家族の理解を得ることが大事だと思います。
つまずいても、行動し続けられる自信を得られた。
入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
180度変わりました。今思うと、入学前の自分は意見をポンポン言うだけの、ただの批評家でしかありませんでした。しかし今は、意見を言うだけではなく、自分が率先して行動し、周囲を巻き込みながら大きな目標に向かうことができています。これが可能になったのも、グロービスでの学びを通して、定性情報と定量情報を織り交ぜながら、周囲の納得を得られるプレゼン手法を身に付けたり、戦略立案や戦略の具体的な実行計画を策定したりできるようになったからだと思っています。
今でもたくさんの失敗やつまずきも経験しますが、そうなってもすぐにほかの選択肢を提示し、停滞させることなくプロジェクトの推進ができています。こういった力を身につけることができたことは、大きな自信につながっています。
同じ志を持つ学生同士だからこそ、なんでも話せる。語れる。
学生みんなで授業を作っていく過程が楽しい。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
最も印象に残ったのは「テクノロジーとSDGs」です。この科目は、SDGsに関する政府発表などをベースに、最先端のテクノロジーやSDGsの概念を組織が取り入れる上で直面する課題やその解決の糸口を、ディスカッション形式で探っていくというものです。私のクラスでは、とくに労働市場改革や生成AI活用についての骨子検討を進めました。
グループワークを進める中で、国連をはじめ各国政府の方針・政策が市場動向にどれほどの影響を与えるかが理解できましたし、ビジネスパーソンとして政府の動向に注意を払う必要性に気付かされました。このように、リアルタイムで話題になっているテーマを中心に授業が進むスタイルはまさに「テクノロジーとSDGS」の特徴であり、刻々と変化する世の中の潮流を体感することができて、とても刺激的でした。
MBAは、人生の選択肢を増やす手段。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
MBAを取得することが目的になってしまっては、意味がないと思います。実際の経営現場で生まれた知見を学べる授業や、学生同士の交流を通してご自身の思考の幅を広げられること、実務での挑戦を重ねながらときに自らの手で可能性を広げられることなど、MBAを取得するプロセスに大きな意味があるのだと私は思っています。
予習や復習で手一杯になるかも知れませんが、それが自分の人生の選択肢を増やす手段だと考えれば、おのずとワクワクするはずです。一緒に楽しみながら、学んでいきましょう。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。