PROFILE
2012年に新卒で証券会社へ入社し、新規開拓営業を担当。その後、監査法人にて人事コンサルティングに従事。2019年よりIT系メガベンチャー、フィンテックスタートアップと事業会社2社での人事企画機能の立ち上げに携わった後に現職。現在は再び人事コンサルタントとして、中小企業向けに人事戦略企画から人事業務オペレーションまで幅広く支援している。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
視野を広げるために、体系的な経営スキルが必要だと感じた。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
IT企業で人事企画機能を立ち上げ、管理職を務め始めたころ、経営層が集まる場で企画を提案、議論をする機会がありました。しかし、話題が人事の領域を外れて財務や事業開発に及ぶと、自分の知識不足が災いし、中々発言ができませんでした。この経験から「自分の狭い視野で策定した取り組みで、本当に社員の役に立てるのか。このままではいけないのではないか」と思うようになり、MBAに興味を持ち始めました。
グロービスの仲間となら学び続けられると思えた。
フレキシブルな受講制度を活用することで、家族との時間も確保できる。
出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?
懸念は「本当に仕事と両立できるだろうか」と「家族の理解を得られるだろうか」の2点でした。
1点目については、現在進行形で両立に苦しんでいますが、「ともに学ぶ仲間たちに負けたくない」という思いで、なんとか喰らいついています。学び自体が非常に面白いので、自然と学び続けられるのだと思います。
2点目については、家族に感謝しかありません。理解が得られたのは「週末は家族の時間にする」という約束を、多様な開講スケジュールと授業振替制度などのフレキシブルな受講制度の活用により、多くの授業を平日の夜に受講することが実現できたからです。
広い視点を持って経営層とコミュニケーションが取れるように。
入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
経営を全体最適の観点で考えられるようになりました。入学前の自分は、人事の観点でしか物事を捉えられず、経営層へも個別最適の提案しかできていませんでした。
現在では、人事コンサルタントでありながらも「人事に限らず、経営課題を広く浅い視点でざっと捉え、解決策を素早く提案する」ことを実践しています。グロービスで、経営戦略という全体像の中に事業、財務、人事といった各機能別の戦略があることを学んだからです。経営層からのフィードバックに対しても「全社戦略の観点から、こういう指摘をされたのだな」など、意図を受け止められるようになりました。そうして同じ視座で議論することで、スムーズに着地点を探れるようになりました。
チームメートとともに切磋琢磨し、人生最高の経験ができた。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
セクションの仲間の誘いを受け、JBCC※に出場しました。余暇時間でさえもJBCC出場チームのみんなとともに過ごすなど、想像以上にのめりこみ、10代のころよりも青春を感じたように思います。また、この挑戦では、本戦まで進むことができ、さらに特別賞の栄誉もいただき、人生最高の経験になりました。このときのチームメートとは、ほかのビジネスコンペや2年目のJBCCにも出場しました。
JBCCでは、活動の節目にお互いに率直なフィードバックをし合い、役割を固定化せずに活動に取り組みました。その結果、自然と「自分の強みを活かして貢献する」「節目のフィードバックで褒めてもらえる」「強みに自信が持てる」といった良いサイクルが回っていったように思います。チームメートとは、相互に信頼し、高め合える仲間のことだと大いに実感しました。
※日本ビジネススクール・ケース・コンペティション(JBCC)…日本企業が抱える問題をテーマに、全国のビジネススクール生が課題解決に向けた戦略立案の内容を競い合う国内最大級の大会のこと。
クライアントとのコミュニケーションの幅が大きく広がった。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「ベンチャー戦略プランニング」です。この科目では、2000年代以降に創業したスタートアップを取り上げて、比較的新しい市場戦略やビジネスモデルを学びます。
Web全盛時代に誕生した最近のビジネスには、最小限の機能に絞った製品をいち早く市場に出し、顧客からのフィードバックを受けながら短期間で改善していく特徴があります。そのようなダイナミックな事業のケース(企業事例)を通して、スタートアップの成長過程で必要な組織開発の在り方を学んだことで、クライアントと接する際のコミュニケーションの幅がぐっと広がりました。
「学ぶことは楽しい」
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
迷っているなら、まずは1科目だけでも受講してみてください。単科生の中には、その後の大学院(本科)進学を明確にイメージできていない人もいらっしゃいます。でも、通っているうちに、学ぶことの楽しさに目覚め、切磋琢磨する仲間ができ、本科への進学を意識し始めます。私もそのひとりでした。
グロービスと出会って一番の私の気付きは「学ぶことは楽しい」ということ。仕事や家庭との両立の大変さは否定しませんが、それ以上に、楽しく学べる環境がグロービスにはあります。そして、お互いの志をともに育み、高め合う仲間がいます。私も仲間のひとりとして、皆さんと一緒にグロービスで学べる日を楽しみにしています。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。