PROFILE
ワインの専門商社である株式会社モトックスにて首都圏のレストランやホテルの営業に7年間携わる。社内育成プロジェクトにも参画し、社内向けソムリエ試験講師や生産者来日時の通訳、イベントの企画運営などにも従事。現在は、株式会社カルネヴァーレにて飲料を中心に、新規商品開発や社内システム改善、メニューデザインなど多岐にわたる活動に邁進している。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
「熱量はあるが能力がない」という自分を変えたい。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
世の中によい影響を与えられる人になりたい。そのためには、自分が影響力のある人になることが大切だと思い、MBA取得を決意しました。その根底には、高校時代の恩師から影響を受けて私の考え方や行動が変わったように、私の行動で誰かの可能性を広げたいという想いがありました。
また、自分のキャリアと向き合った際に、「転職するか、今の会社にとどまるか」だけでなく、「何かを新しく始めてみる」という選択肢があってもよいのではないかと考えるように。当時の私は、社会や仕事に対して「慣習になっているけど、それで大丈夫なのか」「もっと人々の生活を楽しくできるのではないか」といった疑問を抱いていました。そうした課題を限られた時間の中で解決し、最大公約数の楽しさを生みだすためには、多くの人を巻き込む力やスキルが必要です。熱量はあっても能力がない、そんな状態から抜けだしたいと考え、一歩を踏みだしました。
誰かのGIVEが、周りの意識を引き上げていく。
なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?
「何を学ぶか」だけでなく、「誰と学ぶか」「誰から学ぶか」も非常に重要だと考えていました。グロービスは「まずは自分からGIVEする」という利他的な人が多く、彼ら彼女らが中心となり自然と周りの人のモチベーションを引き上げていく仲間同士の関係がとても魅力的だと思いました。
実は単科生として数科目だけ受講して終わりにするつもりだったのですが、「もっとみんなと一緒に学びたい」「成長するならこの環境で頑張りたい」と思い、グロービスで学び続けることを選択しました。
忙しいときほど、勉強会が有効な復習の機会に。
出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?
単科生として先行受講した科目が少なかったので、大学院(本科)入学後は同時に3科目受講しなければならないタイミングがありました。受講科目が多いと、「ただ授業を受けているだけにならないか」「予習復習がきちんとできるのか」といった不安を抱くように。しかし、実際に3科目受講してみると、その忙しさが気持ちいいとさえ思えてくるハイな状態になりました。予習や復習が思うように進まず行き詰まってしまったときは、学生が自主的に開催する勉強会に頻繁に参加して仲間に助けてもらうようにしました。忙しいときほど、悩みや疑問を相談できる勉強会は、授業内容の理解を深めることにとても有効だと思います。
時間の使い方は今も課題だと思っているのですが、日々「時間の使い方が今後の人生を左右する」と肌で感じているので、タイムマネジメントのスキルは磨き続けたいと思っています。
俯瞰的・複眼的に物事を整理し、結論を導きだせるようになった。
入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
「今、ここで答えを出すべき問いは何か」を常に考え続ける癖が付きました。ほかにも「今取り組んでいることの本質は何か」「アウトプットを最大化するにはどうすればよいか」などを自分に問い続けて、感覚ではなく論理的な筋道を立てて思考を整理できるようになったと思います。漠然とデータを見ている状態から、分析の目的を押さえ続けて、俯瞰的に鳥の目で見つつ複眼的に虫の目でも分析できるようになり、自分なりに仮説を立てながら結論を導きだせるようになりました。
また、グロービスではケース(企業事例)を通して、意思決定の疑似体験を繰り返し行います。経営者の立場での意思決定を何度も重ねたことで、実務においても一従業員ではなく、「自分が経営者としてならどんな判断をするか、それはなぜか」と考え続け、自分なりの解を持てるようになりました。
日本最大のMBAネットワークには、さまざまなチャンスがある。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
グロービスのネットワークを通じて、さまざまなチャンスをつかみました。
グロービスでは、マイページ(学生専用ページ)やG-BASE(公式コミュニティアプリ)などを通して、ネットワークを広げることができます。例えば、私と同じように起業したいと考えている人とつながり、お互いにとって有益な情報交換することで、新たな成長機会に恵まれることも。ちなみに、2022年に開催された経産省の「始動 Next Innovator 2022(グローバル起業家等育成プログラム)」も、グロービスの学生が開催した説明会に出たことがきっかけで参加に至りました。こうした体験から「いい情報を教えてもらったから、今度は私からみんなに情報発信してみよう」という気持ちになり、以前よりもアンテナを立てて情報収集をし、積極的に発信するようになりました。
クラスはただの学びの場ではなく、ビジネスアイデアを生みだす場。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「テクノベート・ストラテジー」です。最終回の授業で提出する課題は、3回もアイデアをピボット※しました。それくらい顧客への提供価値と体験価値を考え抜く必要性を毎回の授業で強く実感したのです。その結果、最終回で提出したアイデアが高く評価され、経済産業省のネクストイノベータープログラムの選抜メンバーに選ばれました。こうした経験を通じて、イノベーターとしての基礎や思考をより高めることができたと思います。
このようにグロービスの授業は、学びの場にするだけでなく、ビジネスアイデアを生みだす場にすることもできます。私自身もクラスメートに壁打ちさせてもらい、グロービスの学生ならではの視点でフィードバックをもらうことができ、さまざまなアイデアを考え出すことができ、ブラッシュアップすることもできました。ThinkerからDoerになるための環境を得ることができたクラスだったと実感しています。
※ピボット…方向転換や路線変更を意味する言葉のこと。
迷っているのは、琴線に触れている証拠。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
もし、あなたが今出願を迷っているのであれば、その悩みの原因が何かを考えてみてほしいです。
金銭的不安であれば、教育訓練給付金を使うことができます。時間的不安であれば、スマホやテレビの時間を少し見直すことで時間を捻出できます。学びについていけるのかという不安であれば、周りも同じように不安に思っているので心配しなくても大丈夫です。学びを仕事で活かせるのかという不安であれば、JBCC※や学校公認のクラブ活動で発揮するチャンスがいくらでもあります。
迷っているということは、グロービスがすでに皆さんの琴線に触れている証拠でもあるので、ぜひ「やらない理由」ではなく「学ぶことで、将来の自分はどんなことができるようになるか」をワクワクする心で考えてもらえたらと思います。
※日本ビジネススクール・ケース・コンペティション(JBCC)…日本企業が抱える問題をテーマに、全国のビジネススクール生が課題解決に向けた戦略立案の内容を競い合う国内最大級の大会のこと。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。