PROFILE
GMOアドパートナーズを経てグリーに入社。広告・芸能メディア・プラットフォームなどの事業を経た後ゲームデザイナー/プロデューサーとして新規プロダクト開発を担当。その後、同社の韓国支社スタジオ長やYahoo! JAPANとのJV代表、同社上級執行役員、グループ企業であるWFS代表取締役社長などを歴任。経営者兼プロデューサーとして組織および複数ヒットタイトルを創出。2022年11月コインチェック株式会社に入社、2023年4月より常務執行役員へ就任。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
必死で駆け抜けてきた経験を整理し、これからに活かすためのMBA。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
あるとき、自身のキャリアを振り返ってみたところ、スタートアップからメガベンチャーに至るまで成長・拡大していく組織で生き残るために、必死で駆け抜けていたことに気付きました。そして、これまでの経験がいったい何だったのかを整理し、言語化したいと考えるようになったのです。その際に、キャリアの整理にはMBAの取得が効果的だと考えました。ビジネスを体系的に学び、さまざまな経営の型を知ることで、自身の実務経験を俯瞰しつつ客観的に振り返り、改めて整理できるのではと思ったのです。
授業やイベントのオンライン運営ノウハウが豊富で、安心感があった。
時間を効率的に活用し、場所に縛られずに受講できる。
グロービスのオンラインクラスで学ぶ魅力は何でしょうか?
実践経験豊富な教員陣による質の高い授業内容を、場所や移動時間に縛られずに受講できることが大きな魅力だと思います。例えば、平日の授業は19時開始ですが、授業がある日の夕方に急な予定が入ったことがありました。顧客を訪ねて商談した後に帰宅する時間がなかったのですが、近くのコワーキングスペースから授業を受けられました。このように、時間が限られている中でも柔軟に学ぶ環境を得られるのは大変ありがたいことです。
ビジネススクールで学び続けるには、日々の仕事に追われつつも、子育てや家族との時間、予習・復習といったタイムマネジメントが重要になります。そのため、上記の例に限らず、自身のライフスタイルに合わせて時間の使い方を最適化できるのがオンラインクラスのよい点だと考えています。
懸念よりも、現状にとどまることへの危機感のほうが強かった。
学びをスタートするにあたっての懸念点をどのように解消されましたか?
私の場合はそこまで大きな懸念点はありませんでした。むしろこれから先の人生を考えた際に、今の延長線上にいることに対する危機感のほうが強かったのだと思います。先が予測できると面白くないと考えてしまうタイプで、これまでにない新しい視点や環境を求める気持ちも強かったのかもしれません。幸いなことに、家族を含めて周囲から前向きに理解を得られたこともあり、迷うことなく学びをスタートさせることができました。
これからの生き方を考え直すことで、何事も多面的な視点で考えられるように。
学び始めた後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
仕事の全てが学びの場だと感じられるようになりました。学んだことをすぐに実務で活用してみることで、日々、実践力に磨きがかかっていると思います。また、ディスカッション形式の授業を積み重ねたことで、仕事で何か問題が起きたときにも「これはどういう事象なのか」と冷静に分析した上で、解決に向けて行動できるようになったとも感じています。
加えて、グロービスには「志」の醸成を目的とした科目が多数用意されているため、今後の生き方に関しても考えさせられることが多くなり、何事も多面的な視点で考えるようになりました。組織に対して人生を捧げるのではなく、組織に所属することも人生における選択肢のひとつとして捉え、自身の人生をより楽しく幸せに過ごそうと思うように。いい意味で開き直った判断や行動ができるようになりました。
業界の垣根を超えた視点やアクションが、新たな価値を生みだす。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
多様な業界から集まったともに学ぶ仲間との出会い、そして気付きです。
IT・エンターテインメント業界に長くいたこともあり、自らの思考がいつの間にか偏っていたと感じることが多々ありました。ともに学ぶ仲間の「志」を知ることで、社会にはこれまで知らなかったさまざまな課題があり、自分がいかに狭い世界で過ごしていたのかを感じるようになったのです。
また、それらの課題に対して異業種からのアプローチで解決しやすくなるなど、「業界の垣根を超えた視点やアクションが新たな価値を生みだす可能性がある」と気付けたのは、グロービスの仲間のおかげだと思っています。
私にはなかった「社会課題をビジネス思考で解決する」という考え方。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「ソーシャル・ベンチャー・マネジメント」です。正直なところ、これまで自身とは関係ない領域だと思い込んでいましたが、授業を受ける中でその思い込みが覆されました。
この科目では、奉仕の精神だけではなく、ビジネス的な思考を持った上で社会の構造を変革する事業の在り方を学びます。さまざまなケース(企業事例)を通じて、社会のゲームルールを変えるために極めて難易度が高いことに挑戦する方たちの姿から多くの学びを得ました。中でもグラミン銀行の創設者であり、ノーベル平和賞を受賞されたムハマド・ユヌス氏のケースでは、社会起業家という新しいモデルに感銘を受けたことを覚えています。
学びは、豊かな人生を送るための投資。
グロービスで学ぶことを考えている皆さんにメッセージをお願いします。
学ぶことは、人生をより豊かにするための投資です。学び方は人それぞれですし、MBAのほかにもさまざまな選択肢があるでしょう。ただ、グロービスは実践への活用を意識した上で効率的かつ体系的、網羅的に学ぶにはとてもよい場だと思います。また、「志」を持った仲間とも互いに刺激し合える環境があり、業界を越えた視野の広がりを感じることもできます。きっかけはどんな些細なことでもよいので、少しでもグロービスに興味を抱いたなら、ぜひ一度、単科生という形で飛び込んでみてはいかがでしょうか。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。