早めに学びに投資することで、
リターンを得る機会が
多くなる。

メガバンク
IT戦略企画

米本滉貴さんHiroki Yonemoto

PROFILE

大学卒業後、メガバンクに入行。リテール部門にてウェルスマネジメント業務に従事した後、本部のIT戦略企画部署へ異動。PMOとしてシステム開発を担当し、現在は、デザインチームの体制強化やデジタルマーケティングの環境整備などを推進。

※記事の内容はインタビュー当時のものです

一人前に業務ができるようになっても、漠然とした不安が募っていた。

学び始めようと考えたきっかけや動機は何でしょうか？

入行して以降、目の前のお客さまの課題解決に奮闘する日々にやりがいを感じていました。数年後には業務に必要な資格や知識を一通り取得していましたが、その一方で、「ゲームのルールやほかのポジションのことを知らずにスポーツができないのと同じように、特定の知識や資格を持っているだけでは今後のキャリアに活かせないのではないか？」と営業しか知らない自分の将来に対して漠然とした不安や焦りを抱くように。ビジネスの基礎スキルを身に付けられていないことや経営を体系的に学んでいないことに気付き、「学び始めるなら今しかない。新しい領域に挑戦しよう」と思うようになりました。

人の目を気にするか、行動を起こすか。

なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか？

社内研修を受講した際の講師がグロービスに通っていたと聞いて興味を持ち、その後すぐに体験クラス＆説明会に申し込みました。説明会の中でとくに印象に残っているのが、卒業生のスピーチです。「グロービスに通うことで、周りから“意識高い系”と言われてもいいじゃないですか。そういう人がいないと日本は変わらないですよ」という熱い想いのこもった言葉が胸に刺さり、入学を決意しました。

また、入学を決めるにあたって、ほかのビジネススクールと比較しましたが、土日に授業を受けられることやオンラインでの受講も可能であることも決め手のひとつでした。平日のスケジュール調整が難しい自分にとって、グロービスの通いやすい環境は最適だと思いました。

授業をひとつ終えるごとに、違った景色が見えている。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか？

多様なバックグラウンドの人たちと一緒に学べることです。とくにコロナ禍以降、オンライン授業をメインで受講するようになってからは、業種や職種だけでなく国境を越えた交流も盛んになりました。アメリカ、中国、台湾、タイ、フランス、デンマークなどで暮らす学生とのディスカッションを通して、これまでにない価値観や視点に気付かされることも。

授業での議論を通じて、経営の原理原則を身に付けることも重要ですが、各国で現実に起きている社会情勢を体感しながら学べるのは、グロービスならではだと思います。授業は2週間ごとにありますが、その間に現実の状況も変わっていくので、1科目（3ヶ月間）を受講し終えた頃には自分の見える世界が大きく変わっている、という経験を何度もしました。

「この人から学びたい」という出会いに、背中を押された。

MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか？

単科生として受講し始めたときから、大学院（本科）への進学を意識していました。せっかく学び始めるのであれば、途中でやめてしまわないように、一定期間コミットメントできる目標があったほうがよいと考えたからです。

単科受講を開始して間もない頃、社内イベントに登壇されていたTakramの佐々木康裕氏の話を聞き、これからのビジネスパーソンに求められるスキルや考え方の話に共感しました。後日、佐々木氏がグロービスの本科生だけが受講できる「デザイン経営」という科目の担当教員であると知り、「必ずこの教員からさまざまな学びを吸収したい」と本科入学を強く志すようになりました。

打ち手が明確になり、よりよいチームビルディングにつながった。

卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか？

グロービスでの学びを、実務の随所で活かせています。受講期間中にはなかなか実践できていなかったフレームワークも、今は仕事中に思い出し、課題整理や次のアクションを決定する際に活用することができています。

例えば、「組織行動とリーダーシップ」で学んだ7Sのフレームワークをつかって組織の各施策をマッピングし、「組織の課題と実行した施策が整合しているか？」「何が不足しているのか？」を自分なりに整理しました。そうすることで次の打ち手が明確になり、よりよいチームビルディングにつながっています。

肩書を忘れ、本気で語り合える仲間がいる。

グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか？

2つの自信です。ひとつは、実践的なビジネススキルと体系的な経営の知識の習得によって裏付けされた自分の能力に対する自信。もうひとつは、幅広い業界・国・年齢・性別で構成されたともに学んだ仲間に「いつでも気軽に相談できる」という、心の支えがあることによって生まれる自信です。

おそらく私の年齢で、大企業の役員クラスの人とあだ名で呼び合ったり、本音で会話したりできる人は少ないのではないでしょうか。数年間の苦楽をともにした仲間たちのお陰で、「やってみればなんとかなる」というマインドセットを体得できました。

実務ではなかなか経験できない苦難を、仲間とともに乗り越えた。

グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか？

グロービスの仲間とJBCC（日本ビジネススクール・ケース・コンペティション※）に挑戦することで、短期間でひとつのプロジェクトに取り組む面白さと難しさを同時に経験できました。チームビルディングや時間制限などの難所がいくつもあり、実務ではなかなか得られない苦難を乗り越える経験がありました。JBCCの課題提出後は、達成感やチームメンバーへの感謝の想いが湧いてきたことを今も鮮明に覚えています。

このような苦楽をともにした仲間だからこそ、プライベートな相談も赤裸々にできますし、そのたびに人生の先輩たちがアドバイスをしてくれます。このような方々に出会えたことは、私にとって一生の財産です。

※日本ビジネススクール・ケース・コンペティション（JBCC）…日本企業が抱える問題をテーマに、全国のビジネススクール生が課題解決に向けた戦略立案の内容を競い合う国内最大級の大会のこと。

ビジネスの大海に、正解は浮かんでいない。

受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか？

「テクノロジーとSDGs」です。教員の方の「正解を知ることによるカタルシスを求めないこと。無限に広がる大海での泳ぎ方を学んでください」というメッセージは、卒業後も私の指針となっています。ケース（企業事例）に基づいて議論すると、どうしてもひとつの解を求めてしまいがちですが、「現在進行形で自社の課題に取り組む我々には分かりきった解はなく、模索し続けるしかない」ことを学びました。

また、産官学におけるあらゆるポジションの経歴を持つ教員の方だからこそ、机上の空論ではないリアルな学びが得られます。教員の方の経験に基づく、手触り感のある言葉を通して、全世界で取り組むSDGsに対し、日本の果たすべき役割があると気付きました。印象深かったのは、第二次世界大戦後、戦争をしていない国は日本を含むわずか8ヶ国のみというお話です。過去の反省を活かして平和を維持しながら、アメリカ・中国に次ぐ経済大国として社会課題に取り組む必要のある私たちは、世界のなかでも特別な立ち位置である、ということを学びました。

早めに学びに投資することで、リターンを得る機会が多くなる。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

20代のうちに挑戦することを強くおすすめします。この先の人生で、暇になることがあるとは限りません。比較的時間のある「今」しか、じっくりと自分の将来を考えながら学ぶ機会はないと思います。私の場合は、早めに学びへの投資をしたほうがリターンを得る機会が多くなると考えて挑戦しました。

現段階で明確な課題意識がなくても、ただ将来に対する漠然とした不安がある状態でも、思い切って学び始めるのはよいことだと思います。学んでいく中で視座が高まり、自然と志が醸成されていきます。まずは、最初の一歩を踏みだすことが大切だと思います。

体験クラス＆説明会日程

受講をご検討中の方は「体験クラス＆説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。

また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み（各種制度や具体的なスケジュール）もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材（ケースやテキスト、参考書）をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。