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PROFILE
2008年に東京大学大学院学際情報学府を修了後、トヨタ自動車株式会社でアイドリングストップや充電制御などの省燃費制御システム開発を担当。社外の新規事業共創プロジェクトへの参画をきっかけに、2018年に未来プロジェクト室へ異動。同年11月より福岡で実証実験を開始したMaaSアプリ「my route」のプロジェクトリーダーを務め、ヒトの移動を豊かにするためのさまざまな企画・実証を進めている。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
理系・文系の枠組みを取り払って、企画の上流に入り込みたい。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか？
入社して10年ほど経ち、エンジニアの仕事にも慣れ、少し心のゆとりができてきたころのことです。自動車業界にも新たなプレーヤーの参画などさまざまな変化があり、専門領域を極めるだけではなく、「もっと視野を広げるために新しいことを学ぼう」と思ったことがきっかけで、MBA取得を考え始めました。
もともと大学院では学際（分野横断）的な専攻だったこともあり、さまざまな分野を掛け合わせた学びに興味を持っていました。一方で、実務では理系的な「決められたスペックのものを、いかに効率的に作るか」に注力していたので、理系・文系の枠組みを取り払って、もっと企画の上流に入り込んで働きたいという気持ちがありました。加えて「エンジニア×MBA」の掛け合わせも希少価値があって面白そうという、単純な好奇心も強かったですね。
フラットな関係の仲間からの客観的な意見。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか？
魅力は3つあります。1つ目は、相互啓発できるコミュニティーへの参加です。グロービスで出会った仲間は自分とは違う視点や経験を持ち、話していると自然と刺激され、「自分にもできることがもっとあるはずだ」と仕事への意欲がわいてきます。卒業後も仲間の活躍を祈ると同時に、自分も負けずに頑張ろうという刺激をもらっています。
2つ目は、学び続ける癖が付くことです。教員は皆さん現役の実務家ですし、学生も多様な分野で活躍されている人たちばかりです。彼ら彼女らとディスカッションすることで、自分にはまだ知らない世界がたくさんあることを知り、一生学び続けなければ駄目だという気持ちを抱くようになりました。卒業した今も、グロービスの仲間との交流を通じて、学び続ける姿勢を維持できています。卒業してからも卒業生向けの特別講座（アルムナイ・スクール）をいくつか受講しているのですが、「DX時代の新経営戦略」という科目の学びは、サービスの戦略改善に直結しており、とても有意義でした。
3つ目は、自身を客観視できることです。私のように、新卒からずっと同じ企業に勤めていると、自分自身を客観的に見ることはなかなかできません。上下関係のないフラットな関係の仲間との意見交換では、遠慮なく自分の弱点を指摘されます。自分では気付かない思考の癖を知るよいきっかけになりました。また、仲間との会話を通じて、自社を客観視する機会も得られますし、私の場合、会社のシステムの強みなど今まで当たり前だと思っていた会社のよさにも改めて気付けました。
ともに働く仲間たちとの向き合い方が大きく変わった。
卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか？
入学する前を振り返ってみると、自分中心のマネジメントでチームに迷惑をかけていたと思います。授業で扱うケース（企業事例）によく出てくる、ひたすら自分の正当性を主張する駄目な主人公のようでした。
グロービスでは、体系的なマネジメントスキルやリーダーシップの型を学べました。とくに、「リーダーシップ開発と倫理・価値観」という科目では、職場での行動や言動について、上司や同僚に匿名で評価してもらう360度評価調査を実施します。自分自身と向き合い、仕事のスタイルを変える大きなきっかけになりました。当時弱みとして指摘された「周囲への貢献」や「相手への関心」も、最近の評価では改善され、変化の兆しを感じています。
どんな環境でも働ける自信が付いた。
グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか？
「どんな環境でも働ける自信」です。私はグロービスで学んだからこそ、自動車エンジニアからモビリティサービスの企画への異動を決断できました。
グロービスでの学びを通じて、さまざまな分野の人と会話できるだけの基礎知識を身に付けられました。そして、未知の分野のことでも学生や教員とのネットワークを活かすことで、誰かしら相談できる人を見つけることができる状況を得られています。そのことが、新たな環境に飛び込む際の不安を少なくし、未経験の分野への部署異動という行動を後押ししてくれました。新しいチャレンジをしたい想いはあるけれど、スキルもネットワークもなく、いきなり畑違いの領域に飛び込むのは心配だという方が、一歩目を踏みだすにはグロービスはぴったりの場なのではないでしょうか。
卒業してからも全国に広がり続け、学び合えるネットワーク。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか？
在学中には、グロービスの学生と職場の人を交えて異業種勉強会を開催したり、グロービスの先輩が代表を務めていたまちづくり活動の団体に参加して「名古屋をよくするアイディアソン」を主催したりしました。グロービスで学び始めるまでは、異業種交流やまちづくりなんて、どこかひとごとだと思っていました。しかし、授業以外でも積極的に活動する仲間を見ていると、自然と自分も周りに貢献したいという気持ちになれました。仕事以外の何かで主体的に行動を起こしたことは、自分にとっては大きな変化でしたし、自分のために時間を捻出してくれる、熱量の高い人たちとネットワークを築けたことも大きな収穫でした。
卒業してからは、グロービスの縁を通じてさまざまな企業や大学の勉強会にお声掛けいただき、そこからさらにネットワークが広がっています。オンラインで行われたあさって会議（※）の卒業生セッションでご一緒した福岡校の方から、九州のまちづくりが目指すビジョンについて教えてもらう機会もありました。
このように卒業してからもネットワークが全国に広がり続け、お互いの専門分野について学び合うことができるのも、全国にキャンパスのあるグロービスならではだと思います。私の場合はとくにモビリティやまちづくりへの関心があるのですが、この分野でもたくさんの卒業生が活躍されているので、会社の枠を超えてディスカッションする機会を持つことができています。
※あさって会議…グロービス経営大学院の教育理念である「能力開発」「志」「人的ネットワーク」を育てる場を継続的に提供するために、オンラインで開催したビジネスカンファレンス。
正解を決めつけず、多様な価値観の理解に努める。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか？
「グローバル・パースペクティブ」がとくに印象に残っています。この科目では国家という、これ以上ないマクロ視点で物事を考えます。このような視点を持って物事を考えるのは初めての経験でしたし、国の存亡をかけた課題のスケールの大きさにも驚きました。「課題の解決策には、いくつもの選択肢がある。はたからみているとおかしく見えることも、その人たちにとっては正しいことがある」という教員からメッセージが印象的でした。
この科目で得た最大の学びは、正解を決めつけず、多様な価値観の理解に努めること。仕事に取り組む上で、ずっと大切にしたい心構えになりました。
学ぶことの「面白さ」も「仕事に役立つ実感」も試して初めて分かる。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
私は慎重派で、受講を決めるまでにはかなり悩みました。ただ、悩んでいても不安は解決しないし、時間がもったいないですよね。そこで「よく分からないからやらない」ではなく、「分からないから試してみよう」に考え方を変え、1科目だけ受講してみたのです。すると、仲間とディスカッションしながら学ぶことが刺激的で面白く、グロービスで学び続けたいと考えるようになったのです。
学ぶことの面白さも、仕事に役立つ実感も、実際に試してみて初めて分かります。私は一歩前に踏みだしてみたら、それまでとは世界の見え方がガラッと変わりました。卒業して改めて感じますが、グロービスでの学びや人的ネットワークは一生ものです。時間と労力をかけただけの価値がきっと得られますよ。
体験クラス＆説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス＆説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み（各種制度や具体的なスケジュール）もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材（ケースやテキスト、参考書）をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。
体験クラス＆説明会
開催：オンライン（Zoom開催）
単科で1科目から学びたい方・グロービスMBAの特徴を確認したい方向け
体験クラス＆説明会
開催：オンライン（Zoom開催）
単科で1科目から学びたい方・グロービスMBAの特徴を確認したい方向け
体験クラス＆説明会
開催：オンライン（Zoom開催）
単科で1科目から学びたい方・グロービスMBAの特徴を確認したい方向け
