野々垣 浩二さん 野々垣 浩二さん

どんな困難でも、
乗り越えられるという
自信を得た。

  • 社会医療法人 宏潤会 大同病院
  • 病院長

野々垣 浩二さんKoji Nonogaki

PROFILE

1998年、名古屋大学医学部卒業。 医師資格取得後、東海地区の急性期病院に消化器内科医として勤務。胆のう、膵臓の内視鏡診断・治療を専門とする。2009年より社会医療法人宏潤会大同病院に勤務。内視鏡センター、総合内科、在宅診療部の立ち上げを経験。2018年大同病院病院長拝命後、コロナ禍の病院経営に奮闘中である。


※肩書はインタビュー当時のものです

経営を学び、病院長としての責任を全うしたい。

MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

2018年に病院長を拝命したとき、「経営の知識がまったくない自分が、病院長の重責を果たすことができるのか」という危機感を抱いたことがきっかけです。

私は医師になってからの20年間、目の前の患者をケアすると同時に、医師としての専門性を極めることだけを考えてきました。医療現場で、真剣に患者の命に向き合っていると、医療以外の知識を学ぶ時間はおろか、精神的余裕もまったくありませんでした。しかし、経営者になると決まってからは、「経営の本質とは何か?」を学びたい気持ちを抑えられなくなっていったのです。

グロービスで学べば、経営者として成長できると確信した。

なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?

地下鉄に乗車中、グロービスの広告が目に入ったことが運命の出会いでした。MBAという学位を得るためではなく、病院長としての使命を果たしたいという強い想いがあり、誰に相談することもなく、「体験クラス&説明会」に参加しました。

体験クラスで参加者とディスカッションをしたときの衝撃を今でも、鮮明に覚えています。20年以上、医療という閉ざされた世界の中だけで生きてきたことを認識した1日でした。その後、単科生として一歩を踏みだし、単科生時代に受講した全ての科目が、病院経営につながっていることを実感。ここで本気で学び続ければ、必ず経営者として成長できると確信し、入学を決意しました。

野々垣 浩二さん

コンフォートゾーンから抜けだし、より成長したいと願う仲間たちがいる。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?

学びに大切なことは、「環境>意志」だと思います。どんなに強い意志を持っていても、人間は現状維持に傾いてしまうものです。グロービスには、コンフォートゾーンから抜けだし、自分自身を成長させたいと集まってきた仲間がたくさんいます。そんな仲間と一緒に学べるのが、グロービスの最大の魅力です。

業界や職種、世代を超えた仲間とのディスカッションは、日常では得られない新たな気付きの連続です。加えて、グロービスには熱意あふれる教員、我々の学びを全力で支援してくださる事務局スタッフがいます。グロービスは、まさにサードプレイス。一歩、キャンパスに足を踏み入れた瞬間から、ポジティブな雰囲気と居心地の良さを感じることができると思います。

魔法のように学んだことが、点・線・面へとつながっていった。

卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

卒業後はもちろん、通学中から仕事に対する姿勢は劇的に変化しました。自分自身の変化は、自分で認識することはなかなか難しいと思いますが、グロービスでは通学中から成長を実感できていました。

さまざまな科目で得た学びは、病院経営を実践する中で、魔法のように点・線・面へとつながっていきました。「仕事と学びが同一化していった」という表現もできるかもしれません。グロービスで学んだことにより、視点が多面的になり、視野が広がり、視座が格段に高くなり、その結果、意思決定に迷いがなくなりました。そして、最も大きな変化だと感じているのは、リーダーとしての強い覚悟が備わったことです。これは、さまざまな授業でリーダーの立場で議論し、意思決定の疑似体験を積み重ねたことによるものだと思っています。

野々垣 浩二さん

どんな困難でも、乗り越えられるという自信を得た。

グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか?

経営道場」の授業では、良書からの学びをクラスメートと共有します。クラスメートとの対話を通じ、自分がどうありたいのか、そのために自分は日々どう行動する必要があるのかなどを言語化します。この科目を受講して以降、日々の内省、他者への感謝、学びの言語化が、毎日の習慣となりました。

日々内省を繰り返し、「自分はリーダーとしてどうなりたいのか」を考え続けた結果、この問いに対する答えがクリアになりました。そして、自分の中に意思決定をするための「軸」のようなものができ、リーダーとしての覚悟が固まったのです。

大学院(本科)2年目以降、コロナ禍の医療現場は、予期せぬ出来事の連続でした。グロービスの学びのために確保していた時間にも、突然仕事が入ってくることが幾度もありました。そのような状況の中で、仕事と学びの両立をやり遂げることができたのは、「軸」が明確になったことが大きかったと思います。自分の中に「軸」ができたことで今は、どんな困難でも乗り越えられる自信を持てるようになりました。

“weak ties(緩いつながり)”と“strong ties(強いつながり)”を形成できた。

グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?

グロービスでは、地域・職種・年代を超えた人的ネットワークを広げることができます。その機会を得られる制度のひとつが、授業振替制度です。グロービスでは急な出張や会議などで授業に参加できなくなった場合は、ほかのクラスに振替受講ができるのです。私もコロナ以前は、所属していた名古屋校に限らず、大阪校東京校での授業を柔軟に選択していました。

振替受講時も積極的に、授業後の懇親会や勉強会に参加し、地域を越えた“weak ties(緩いつながり)”を形成することができました。授業以外のイベントにも、時間の許す限り、積極的に参加しました。あらゆるイベントを通して、名古屋校の同期とは一生涯の仲間といえる“strong ties(強いつながり)”を形成することができました。

卒業後も、医療に関わる相談を受けることが多々あるのですが、グロービスの仲間を通じて思いもよらない医療職の方々との人材交流が生まれ、グロービスのネットワークが仕事に活きています。

自分たちは何のために、誰のために存在しているのか。

受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?

企業の理念と社会的価値」です。自施設が何のために、誰のために存在しているのか、どんな価値を提供したいのか、などを3ヶ月間考え抜きました。企業が生みだす価値は、財務的な「見える価値」と社会的な「目に見えない価値」、そして「短期的価値」と「長期的価値」が存在し、これらはトレードオフな関係になりがちです。経営とは、“常に矛盾との対峙である”ということを実感した科目でした。

プロフェッショナリズムを重視する医療従事者は、目の前の患者を助けるために奔走し、「目に見えない価値」に傾きがちです。しかし、それだけではサステナブルな医療を提供することはできません。未来を予測しながら、さまざまな価値をどう提供していくかを考え抜き、責任を持って意思決定する重要性を認識することができました。また、倫理的な問題に遭遇したときに経営者としてどう立ち振る舞うべきなのか、についても学ぶことができ、とても充実した3ヶ月になりました。

野々垣 浩二さん

「経営の本質を見抜く力」は、陳腐化することはない。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

身に付けた知識は、数年後には陳腐化するでしょう。しかし、グロービスで得た「思考力」や「経営の本質を見抜く力」は、経営に活かし続けることで、磨き続けることができると確信しています。

仕事、家庭、学びのバランスをとりながら学ぶことは大変ですが、グロービスで学べばきっと自分の限界を超えることができるでしょう。成長意欲あふれる仲間と日々切磋琢磨することで、「自分で自分の限界を決めている」ことに必ず気付くことができるはずです。

今の自分に少しでも不安、迷いがあるなら、まずは「体験クラス&説明会」に足を運び、グロービスの雰囲気を肌で感じてみてください。一歩踏みだした先には、きっと皆さんが見たことのない景色が広がっているはずです。

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