デザインで課題を解決するには、
経営者と対等に話せる
思考力が必要。
- 株式会社ルート・シー
- 執行役員・CXO・大阪Webソリューション事業部 事業部長
小澤 美里さんMisato Ozawa
PROFILE
京都工芸繊維大学工芸学部卒業。グラフィックデザイナー、Webデザイナー、ディレクターを経て、2006年にブランディング、デザインを主とし起業(共同経営)。その後、現株式会社ルート・シーに転職し、2018年に執行役員・CXO・事業部長に就任。UXを中心にデザインを通じた経営課題の解決に取り組む。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
デザインで課題を解決するには、経営者と対等に話せる思考力が必要。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
かつてデザイン制作会社を6年ほど共同経営していたのですが、私の産休中に状況が急変し、倒産を経験しました。変化に適応できる安定した仕組みを産休前に作れなかったことを後悔することに。育休後に転職、4年目に経営戦略室メンバーとして再び経営に関わることとなり、「同じ失敗は二度と繰り返したくない」と、経営を体系的に学びたいと思い立ったのが一番の動機です。
また、デザイナーとして仕事をする中で、クライアントの課題をデザインによって根本的に解決するには、経営者と対等に話すための「経営全般に対する知識と深い思考力・分析力」が必要だと日々感じていたのも、理由のひとつです。
多くのデザイナーは定性的に物事を捉え、課題を抽出したり、解決したりする能力を磨いてはいますが、経営やビジネスについて体系的に学んだり、定量的な観点から課題抽出し分析する方法を学ぶ機会が少ないのが現実です。一方で「デザイン思考」というキーワードへの注目度が高まったことからも分かるように、デザインの影響範囲がビジネス領域まで広がる昨今の流れの中で、「デザイン×経営」という掛け合わせに、自分のアイデンティティーの根拠を持ちたいと考えたのです。
「当事者意識を持って学びたい」という考えにフィットするのがグロービスだった。
なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?
グロービスで受講されていた会社の先輩が、学びを活かして自社の置かれた状況を客観的に見つめ、活躍している姿を見て、「再び経営に関わるときがきたら、私も行ってみよう」と考えていました。
そのチャンスが回ってきたとき、単科生として通うことにしたのです。グロービスでは、ほぼ全ての科目がケース(企業事例)を用いたディスカッション中心の授業です。「リーダーとしていかにあるべきか?」「あなたが経営者ならどう判断するか?」という点に軸を置いて議論が進んでいきます。グロービスを選択したのは、この実践的な授業が理由でした。前述したように、私には「経営を体系的に学びたい」と考えていたものの、「経営学」として第三者的な視点から学びたかったわけではなかったからです。当事者意識を持って学びたいという私の考えに、グロービスがフィットしたのです。
学びを実践することで得られる成長実感が楽しくて仕方がない。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?
成長を実感できる「楽しさ」が魅力だと思います。グロービスの授業は、グループワークやクラス全体でのディスカッションを中心に進みます。さまざまなキャリアや人生経験を背負った仲間たちと、フラットに、そして「リスクフリー」に議論を交わすことで、視野の広さや洞察力の深さを目の当たりにし、自分の考えを見つめ直すことができます。自分の力不足を思い知り、落ち込むことも多々あるのですが、学んだことを実務で実践して課題を乗り越えたときの、脱皮したかのような成長の実感が楽しくて仕方ありません。
また、教員の方々のユニークな実務経験に基づく解説やアドバイスも非常に魅力的です。なんて贅沢な時間なのだろうと日々感じています。
「時間がないからこそ学ぶべき」と考えるように。
出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?
出願時は子どもがまだ保育園に通っていました。時短勤務をしながら育児と経営に向き合う日々だったので「勉強の時間が作れるのか?」「家族の理解を得られるのか?」が最も大きな懸念点でした。そのため、単科生として受講を始めてからもすぐに出願はせず、両立が可能かどうかしばらくは様子を見ていました。
しかし、実際に学び始めてみると、時間の確保はかなり難しいものの、状況分析や意思決定の速度が格段に上がっていることを実感でき、「時間がないからこそ学ぶべき」と考えるようになりました。自分のキャリアを振り返ってみて気付いたのは、「暇だった」なんていう時期はほとんどなかったということ。それからは、「忙しいのであれば、質を高めればよい」と考えるようになり、出願を決めました。
リーダーとしてのふるまいや発言がもたらす組織内への影響を冷静に分析できるように。
入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
状況分析や意思決定の速度が格段に上がったのに加え、自分の発言や行動に対して慎重になったというのが大きな変化だと思います。自分のリーダーとしてのふるまいや発言がもたらす組織内への影響、自分の意思決定が財務諸表上にもたらす変化について、これまでよりも広い視野で具体的にイメージできるようになりました。意思決定におけるリスクを想定した上で、臆病になるのではなく、フォローする方法を考えられるようになったと思います。
事務局の方がとても親身になって相談に乗ってくれる。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
グロービスへの出願を検討されている方には、単科生制度を利用することをおすすめします。1科目受講してみることで、ご自身のキャリア設計や生活の中に学びをどう組み込めるのかをシミュレーションできますし、仮にさまざまな課題が出てきたとしても事務局の方が相談に乗ってくれます。
私の場合は、「時間がないからこそ学ぶべき」と感じながらも、育児や仕事との両立が本当に可能だろうかという不安を最後の最後まで拭いきれませんでした。事務局の方に相談したところ、過去に子育てをしながら卒業された方とお話しする機会を設けてくださるなど、とても親身に対応をしてくれました。こうした卒業生を含めた相互支援のコミュニティーがあるものグロービスの魅力のひとつかもしれません。
まずは小さな一歩を踏みだし、ともに学ぶ仲間や事務局の方に相談しながら、自分にとってグロービスでの学びが必要なのかを探っていかれてはいかがでしょうか。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。