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400年を迎える家業を
継ぐ自信を持てなかった。

株式会社 虎屋本舗
営業部 取締役

高田 海道さん Takata Kaidoh

高田 海道さん

PROFILE

早稲田大学政治経済学部を2009年に卒業後、不動産会社、議員秘書の勤務を経て、2013年に株式会社虎屋本舗へ入社。現在、瀬戸内は備後福山の地にて創業397年目を迎える和菓子本舗で修行中。2020年の創業400年時には第17代目当主として就任予定。

400年を迎える家業を継ぐ自信を持てなかった。

― MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

一言で申し上げると、「第17代当主になる自信がなかったから」です。弊社は、まもなく創業400年を迎える和菓子屋です。他社で仕事を経験したのち、家業に入って初めての修行は〝餡づくり〟でした。黙々と小豆と向き合う日々の中、唐突に現当主である父から「創業400年の年には当主を交代をする」と断言されました。

何代も語り継がれてきた家訓、商訓を念頭に、改めて菓子、五八様(上得意様)、熟練職人と向き合い、〝商い〟という言葉に漠然と思索を巡らせる毎日が続きました。そんなとき、社長室の書棚にある1冊の本を手に取ったのが、MBAとの出会いです。そこには、いまだ自分が知らない商いの知識があり、それを知恵として昇華している企業の姿がありました。

事業承継者同士で、濃度の高い交流を頻繁に行える。

― なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?

グロービスの〝実践性〟と〝利便性〟に惹かれたからです。グロービスでは、カリキュラムを通して習得した知識を 〝即実践〟することで体得するというサイクルが重視されています。各分野でのトップクラスの実務家でもある教員の存在はもちろん、多様な業界のクラスメートたちと交わす熱量の高い議論――現場での課題解決を促進してくれる最適な環境であると自信を持って言えます。

もうひとつの理由が、受講時間と通学場所を振り替えできる〝利便性〟にありました。今週は仕事が忙しいから来週に振替受講する、出張があるので大阪校から東京校へといった振替受講が容易であるだけでなく、地方からの通学者にとって何よりメリットになるのは、地理的にも人的ネットワークが広がることです。大阪、名古屋、東京などにおいて、私と同じ事業承継者の間でも濃度の高い授業外の交流も頻繁に行っています。

ビジネスで実績を出すことに対する、よい意味でのプレッシャー。

― グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?

「ビジネスで成果を出せる」ことにあると思います。知識をインプットするだけでなく、学びのアウトプットも行う学習サイクルには、ビジネスで実績を出すことに対する、よい意味でのプレッシャーが働いています。私自身、少なくとも在学中に、学費に見合うだけのビジネスインパクトを出すことを目標に立てていました。

また、授業後の懇親会での何気ない雑談から、大阪での和菓子催事販売や東京での老舗対象メディア取材といったご縁、その他多数のビジネスチャンスをいただきました。こうしたビジネスに対する感度と磁力がお互いに作用しあうのもグロービスの学生ならではかもしれません。新たな出会いに際しても「お互いに新しい価値創造ができないか」というアンテナが常に働いている――これが、グロービスの魅力だと強く感じています。

地方からわざわざ通うだけの価値があるのか。

― 出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?

地方の事業承継者である私には2つの障壁が立ちはだかっていました。

「わざわざ広島から通って、お金と時間をやりくりできるのか」「そもそも社長である父を説得させることができるのか」というものです。

お金の件はなんとかなったので、社長を説得するためのプレゼンへと臨みました。向こう3年間の事業計画書と自己投資対費用効果の目標値を掲げて、根気強く説明しました。社長から通学を認めてもらったときは1人前と認めてもらえたと感じ、その感動は今でも忘れません。

事業承継のネガティブな悩みの種が、ポジティブに変化。

― 入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

ファミリービジネスの事業承継者にとっての悩みの種が「経営における肉親との衝突」ですが、これが「前向きな議論」へと変化したことです。グロービスには「ファミリービジネス・マネジメント」という科目があります。会社法、相続、株式移譲まで、「良き事業承継とは」というテーマでみっちり3日間、全国の事業承継者たちと学び合うカリキュラムです。

世間では、家族経営と事業承継を「経営課題」として、ネガティブに捉えがちです。しかしそれを転じて、家族経営の強固なガバナンスを通じて「競争優位性」というポジティブな一面をも持ち得る――そんな素晴らしい気づきを仲間たちが与えてくれました。

グロービスの仲間は、同じ釜の飯を食べた仲間でもあり、互いに負けたくないライバル。

― グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

地方の事業承継者としての本音は、「地方の競争力とプレゼンスを高めたい」「地元団体以外の研鑽の場がほしい」というものでした。

グロービスの仲間は、同じ釜の飯を食べた仲間でもあり、互いに負けたくないライバルでもあります。「創造と変革」を、ただのスローガンで済ませない「志士たち」がごろごろしています。

地方だから難しい、大都市マーケットが羨ましい、といった言葉は、使い古された言い訳にすぎませんでした。グロービスには、卒業してから学びを活かそうと思っている人などいません。席に座ったその瞬間から「創造と変革」に向けて努力している仲間を誇りに想い、同時に刺激をもらい、奮起させられます。私と同じように地方創生を本気で行おうとされている皆さんと、創造と変革を起こすべく、共に切磋琢磨できる日を心待ちにしております。

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高田 海道さんのページ。実践的なMBA(経営学修士)のグロービス経営大学院。リーダー育成のビジネススクールとして、東京・大阪・名古屋・仙台・福岡・横浜・水戸・オンラインでMBAプログラムを提供しています。