PROFILE
筑波大学大学院を卒業後、日本マイクロソフト株式会社にてエンジニアとしてクライアントの開発支援に従事。アジアでのアプリケーションコンサルタントを経て、プロダクトマーケティングマネージャーを経験。2020年10月よりnote株式会社に入社し、マーケティングユニットを率いるマネージャーとして従事している。2021年にグロービス経営大学院に入学し、現在は妻とともにグロービスで学んでいる。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
上司から「もっと深く考えてください」とレビューをもらった。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
前職の日本マイクロソフトには多くのMBA取得者がいたので、自然と将来のキャリアのひとつにMBAが入っていました。とくに強く意識し始めたのは、私が考えた事業戦略に対して上司から「もっと深く考えてください」とレビューをもらったときです。当時の私は、戦略を考えるための道筋が見つけられず、頭を抱えていました。自信を持って戦略を立案できるようになるために、体系的な経営知識や思考力が必要だと感じたことが、MBA取得を考え始めたきっかけです。
オンラインクラスなら、家族と一緒に学び続けられる。
なぜグロービスのオンラインクラスを選択されたのでしょうか?
もともとは会社の先輩たちと同様に、海外も含めてさまざまなビジネススクールを検討していました。しかし、コロナ禍によって海外移住の難易度が高まったことや、ちょうど同時期に子どもが産まれたこともあり、家での時間を確保しながら学べる環境を重視するように。加えて、長い学生生活をたったひとりで続けられるほど意思が強くないと自覚していたので、妻も巻き込んで通えるほうがよいと思い、グロービスのオンラインMBAを選択しました。妻も同時期にグロービスで学び始め、今は同級生として一緒に学生生活を楽しんでいます。
また、いつもサーフィンを一緒に行っている友人が、単科生として学び始めたこともグロービスを選んだ理由のひとつです。彼の行動に背中を押されて、まずは単科生としてオンライン授業を体験してみることにしました。
普段の行動範囲だけでは得られない知見に触れられる。
グロービスのオンラインクラスで学ぶ魅力は何でしょうか?
最も大きな魅力は、両立のしやすさです。通学クラスを選択していたら、仕事と家事育児、そして学業の「三足のわらじ」生活を成り立たせることはできなかったと思います。オンラインクラスだからこそ、0歳児を抱っこしながら妻と授業を受けたり、授業の休憩中に洗濯物を畳んだりと、家族総出で乗り切ることができています。
また、オンラインでありながら、インタラクティブなディスカッション形式の授業が受けられることも魅力のひとつです。十分な時間をかけて自分の頭で課題を考え抜き、授業中はクラスメートと意見をぶつけることで、自分ひとりでは気付けない思考の癖を知ることができます。さらに、東京だけではなく地方在住の人、海外で活躍されている人など、国内外のさまざまな人と出会うことができます。自分の行動範囲だけでは得られない知見や新たな価値観に触れられることも、オンラインクラスならではの醍醐味です。
予習やレポートにかかる時間を把握し、入学後の生活をシミュレーションした。
学びをスタートするにあたっての懸念点をどのように解消されましたか?
一番の懸念は、学習時間が捻出できるかという点でした。そこで、グロービスの卒業生が登壇するオンラインセミナーに参加したり、グロービスが提供している情報を収集したりしました。予習にかかる時間の目安やレポートに費やす時間などをある程度把握し、自分の生活に置き換えてシミュレーションしたことで少し不安が払拭されました。
そして何よりも大きかったのが、妻のご両親をはじめとする周囲の協力でした。私の場合は、入学を決めてすぐに妻の実家の近くに引っ越しました。授業中に加えて、レポート提出前の土日も子どもを見てくれたご両親には感謝しかありません。ここまでサポートしてくれたお礼として、卒業後は一緒に旅行へ行く予定です。
ディスカッション形式の授業を通じて、傾聴力が高まった。
学び始めた後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
チームマネジメントや施策の立案、経営層へのプレゼンなど、さまざまな場面で変化を感じていますが、とくに大きな変化は2つあります。
1つ目は、「クリティカル・シンキング」のフレームワークを用いて、深く思考するための道筋が分かるようになったことです。「今考えるべき問いは何か?」「意思決定に必要な論点は?」「どんな情報が抜けているか?」などを頭の中で整理しながら考えられるようになったことで、チームメンバーの提案に対しても的確にフィードバックできるようになりました。
2つ目は、傾聴力が高まり、他者の意見をこれまで以上に聞くようになりました。これは、グロービスのディスカッション形式の授業を通じて、ひとりで考えただけでは辿り着けない結論や視点があると実感したためです。リーダーとしてチームをまとめていく中で、メンバーの意見を多方面から聞いて受け止める姿勢が強まったことで、チームの求心力がさらに高まりました。
同級生のフラットな意見が、自社サービスへの深い気付きにつながる。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
自社サービスであるnoteを実際につかっている同級生と出会うことができました。普段から率直な意見交換をしている仲間だからこそ、仕事の話になっても利害関係のないフラットな関係性で話すことができます。お客さまとお話しするのとは違った視点でフィードバックをもらえるので、これまでにないたくさんの気付きを得ることができました。さらに、自社が開催したセミナーに法人向けのnote利用者として登壇してもらうことで、自社にとっては利用者の声を発信することができ、同級生にとっては認知の獲得が実現でき、お互いの会社にとってメリットのあるつながりができました。
また、セクションの仲間とクリスマスパーティーを開催したこともよい思い出です。自分で会社を経営している人やまったく別の業界で働いている人たちと、学校という場を離れて仕事からプライベートのことまでさまざまな話をすることができました。自分よりも社会人経験豊富な人が貪欲に学んでいたり、不得意な科目に悩んでいたりすることを知り、勇気をもらいました。普通に暮らしているだけでは出会えないような人たちとともに学び、学生生活やグロービスの学びという共通言語を持って分かり合える仲間ができたことは、大きな財産となりました。
「国ごとに考え方のOSが違う」という新たな視点を得た。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「グローバル・パースペクティブ」です。この授業では、政治・経済・社会などマクロ環境分析を通じて、「世界次元で事象を捉え、当事者として考える力」を養います。これまで外資系企業で働いてきたこともあり、グローバルへの感度は高いほうだと思っていました。しかし、この科目を受け、国というマクロな単位で国家戦略を分析するための見方や考え方が、大きくアップデートされました。
また、教員の方の「国ごとに考え方のOSが違う」という言葉と出会ったことで、新たな視点でグローバルについて考えられるように。例えば、海外ニュースに触れるときに、私自身は「日本で育まれたOSで思考している」ことを意識し、その上で他国の成り立ちや状況を考察するようになりました。この考え方は、国と国の違いを理解するだけでなく、普段の他者との接し方や理解の仕方においても応用できる点が多いです。多くの人におすすめしたいほど、学びの多い科目でした。
時間と労力をかけるだけの価値がある。
グロービスで学ぶことを考えている皆さんにメッセージをお願いします。
社会人になると、自分とは違う環境で生きている人と、深く交流する機会は少なくなると思います。そうした中でグロービスは、多くのことを学びたいと考えている意欲的な人と出会え、切磋琢磨できる素晴らしい機会を得られる場所です。
予習や復習にかける時間は想像以上に多く、家族や周囲の人からの理解を得ることも大変だと思います。しかし、時間と労力をかけるだけの価値があります。ビジネスをより深く理解するための体系的な知識や、ディスカッションによって鍛えられた実践力、多様なネットワークは、今後の仕事やキャリアに必ず活きてくるはずです。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。