PROFILE
大学卒業後、株式会社ベネッセコーポレーションに入社。BtoB向けの営業・営業企画・商品企画・マーケティング等に携わる。2020年11月から産休を取得し出産、2021年4月グロービス経営大学院に入学。大学院2年生を迎えた2022年4月に育休から復職し、カンパニー横断での新サービス立ち上げプロジェクトにおけるプロモーション・営業責任者を務めている。育休後アドバイザーの資格を保有。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
組織の意思決定者になるためにビジネスを体系的に学びたい。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
いつか組織の意思決定者になるために、ビジネスの体系的な知識の習得や意思決定のトレーニングがしたいと思ったことがきっかけです。
私は営業のキャリアが長く、プレイヤーとして成果を出した後は、支社横断や部横断のプロジェクトリーダーとして、多様なメンバーと企画を作り、商品化する仕事をしてきました。経験を重ねる中で、自社の強みも弱みも分かるようになってきたからこそ、より広い範囲での意思決定ができる人材になりたいという将来像を思い描くようになりました。
オンラインクラスでも質の高い学びを得られると確信した。
なぜグロービスのオンラインクラスを選択されたのでしょうか?
育児休業に合わせて学ぼうとしていたため、乳飲み子を抱えながらそれを実現できるオンラインクラスのある大学院を選ぼうと思っていました。その中でもグロービスを選択した理由は3点です。
1点目は、2015年からオンラインクラスを提供しているという実績とオンラインでもオフラインと同等に質の高い学びを得られると感じられたこと。2点目は、「創造と変革の志士を輩出する」という教育理念に共感したこと。3点目は教員が現役の実務家であることです。
復職直後から大学院(本科)での学びを実務に活かしたいと考えていたため、ビジネスの第一線で活躍している教員の皆さんのファシリテーションのもとで、意思決定の疑似体験ができることに魅力を感じていました。
オンラインならではのチャットを利用することで、学びが最大化する。
グロービスのオンラインクラスで学ぶ魅力は何でしょうか?
グロービスのオンラインクラスの魅力は3点あります。
1点目は、教員のファシリテーションの質が高いことです。入学前は、「オンラインの授業で、集中力が続くだろうか…」と心配していましたが、そんな心配はまったく必要ありませんでした。むしろ、どの授業でも高い集中力が求められ、授業終了後は肩こりに悩まされるぐらいでした。
2点目は、学生自身が積極的にクラス運営に関わることで、教室での授業以上の学びを体感できることです。授業はZoomで行われますが、教員の多くがチャットの利用を推奨します。教員からの問いかけにチャットで答えるだけにとどまらず、教員への質問や議論を通じて学生たちが気付いたこと、実務に活かせそうなことをどんどんチャットすることで、授業での学びの量が数倍にもなります。クラスメート全員でひとつのノートを取っている感じです。
3点目は、所属クラスの授業に出席できなくなっても、ほかのクラスで振替受講できることです。急な仕事や子どもが熱を出して家族の都合がつかなかったりしたときに利用しました。
赤ちゃんがいる生活を想像し、綿密に受講計画を立てた。
学びをスタートするにあたっての懸念点をどのように解消されましたか?
出産直後からの受講スタートだったので、「授業に休まずに参加できるか」「予習や復習の時間を確保できるか」「復職1年目と大学院2年目が重なることで、生活が崩壊してしまうのではないか」という不安を抱いていました。
1点目については、夫や家族に協力してもらってなんとか出席することができました。2、3点目については、同じような境遇で学んだ卒業生にアドバイスをいただいたり、産前から産後の育児雑誌を読んだりしながら、赤ちゃんがいる生活を可能な範囲で想像し、「子どもの睡眠時間が多いうちに単位を取っておこう」「夜泣きがひどそうな時期は、グループで課題に取り組む科目は避けよう」など、綿密に計画を立てました。
綿密に受講計画を立てることができたからこそ学びのスタート地点に立てたものの、育休は決して休みではありません。交通事故レベルと例えられる産後の体をケアしながら、赤ちゃんを育てるのです。育休×MBAは、想像していた以上にハードな毎日でした。
母親としての最優先事項は子育てなので、育休中は21時まで育児や家事に集中し、30分休んでから勉強するというルーティンで過ごしていました。
より早く成功に近づくために、最善の方法を選択できるように。
学び始めた後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
私は教育業界と自社の変革を目指してグロービスに入学したのですが、ありがたいことに復職直後に、自社のポートフォリオ変革の起点となる、カンパニー横断での新サービス立ち上げプロジェクトにおけるプロモーション・営業責任者を任せてもらえることになりました。
異なる数字を追ってきた事業を横断するこの仕事は、困難なことも多いのですが、グロービスで触れた数多くのケース(企業事例)での学びを思い出し、より早く成功に近づける方法をスムーズに選ぶことができています。産前と比べると働ける時間は減ったものの、さまざまな思考ツールをインプットした頭を毎日フル回転させることで、日々の仕事を組織の成果につなげていきたいと思っています。
ともに学び、励まし合える仲間。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
「創造と変革の志士になろう」とお互いを高め合える仲間です。
グロービスでは、クラブ活動が活発に行われています。所属しているクラブのSNSのグループに入っていると、さまざまな情報が流れてきてとても勉強になります。私は、教育クラブ「Ed-g」の幹事をしています。「Ed-g」は設立2年目ですが、教育に関心があるグロービスの同窓生がすでに1,000名以上在籍しています。「教育は、未来を切り拓き、人を幸せにするもの」という理念のもと、今の職業や経歴に関係なく、教育について語り、取り組むことができるコミュニティであることを目指して、ゲストを呼ぶイベントや読書会を開催しています。復職後は育児・家事・仕事に追われ、ほとんどクラブ活動に参加できていませんが、それでも、同じ志を持つ人たちとつながっていることはパワーの源になります。
一方で、「高め合う場だけでは、疲れてしまうのではないか」という不安感が入学前からありました。そこで、グロービスの同期同士で、「ワーキング・ペアレンツ・クラブ」を立ち上げることに。育児や学び・仕事との両立についての情報交換や、励まし合いができる場です。学びとの両立にとどまらず、保活(子どもを保育園に入れるため保護者が行う活動)がうまくいったことも、復職に向けて必要な準備ができたことも、このコミュニティのおかげです。
自分のリーダーシップや仕事の進め方をアップデートできた。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「カスタマージャーニーとブランディング」です。現業ではBtoBtoC(※)のビジネスに関わっていますが、この科目でBtoCのケースに触れ、「商品やサービスの最終の受け手」のインサイトを考えることの重要性を知ることができました。
この科目は数名でグループを組み、レポート課題を仲間たちとともに作成することが求められます。授業で初めて出会った人と、短期間でアウトプットを生み出さなければならないからこそ、お互いの意見の背景を丁寧に確認したり、方向性を決める大事な場面では、全てのオプションとその評価を並べて議論したりする必要がありました。「いかに品質の高い発言ができるか」が試される環境でリーダーを務めることで、自分のリーダーシップや仕事の進め方を見直す機会にもなりました。
※BtoBtoC…「Business to Business to Consumer」の略。
家庭や仕事と両立できる学び方がある。
グロービスで学ぶことを考えている皆さんにメッセージをお願いします。
今の時代は、学びたいと思ったときに、それを叶えてくれる方法がいくつもあります。私はある程度の強制力を求めていたので、「学校に入学してしまうこと」が最適だとは感じつつも、グロービスの学習のレベル・方法・環境が自分に合うか心配でした。お試し気分で単科生として受講したところ、学校の雰囲気が驚くほど性に合ったことに加えて、学習方法・受講環境にストレスがなかったことが入学の決め手になりました。
限られた時間を投資するわけですから、今の自分にとって最適な学習方法を選び取りたいものです。気になるものがあるのであれば、まずはいくつか試してみるのはいかがでしょうか。
育児と両立できるかどうかについては、ご自身が置かれている環境に依存してしまう部分が多く、意思決定を躊躇してしまうと思います。「育児や家事、仕事との両立が不安…、でもグロービスで学びたい」という方がいらっしゃったら、ぜひグロービスの事務局を通して連絡をください。ひとつのサンプルとして、私の経験を皆さまの意思決定にお役立ていただければと思います。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。