時岡 史明さん 時岡 史明さん

常に周囲から刺激を受け、
自分の世界が広がる。

  • 倉敷中央病院
  • 呼吸器内科部長 患者安全リスク対策グループ主任室員

時岡 史明さんFumiaki Tokioka

PROFILE

岡山大学医学部を2003年に卒業。呼吸器内科医として急性期病院で診療にあたりながら、2014年より医療安全管理も兼任。2019年にグロービス経営大学院に入学。在学中、コロナ禍でCOVID-19の診療を行いながら、マネジメントも担当。病院全体が働きやすい職場となることを目指すだけでなく、地域医療全体のWin-Winなエコシステム化の実現に向けて邁進中。


※記事の内容はインタビュー当時のものです

医療という限られた世界にいる閉塞感を打ち破りたい。

MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

呼吸器内科医として15年間診療をしてきましたが、40歳目前にして伸び悩みを感じ、今後のキャリアビジョンを描けずにいました。自分のやりたいことや実現したいことが分からず、将来やキャリアに対して迷いが生じている時期だったのだと思います。

職場の友人たちと食事をした際に、こうした悩みを話してみると、仲のよい友人から「グロービスのMBAで学んでみたら?」とアドバイスをもらったのです。そのときは「MBAって何?」「グロービスって?」と聞き返してしまうほど、MBAもグロービスのこともまったく知りませんでした。翌日、グロービスのWebサイトを見てみると「面白そう。楽しそう」と感じ、すぐに体験クラス&説明会に参加。その後、単科生として学び始めることを決めました。

「グロービスに飛び込んだら、新しい世界が広がるのではないか」という漠然とした期待からの受講でしたが、「医療という限られた世界にいる閉塞感を打ち破りたい」という強い想いを抱いていた私にとって、グロービスとの出会いはベストタイミングでした。

教員との距離が近く学生同士の絆も強いため、心理的安全性が高い。

なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?

「グロービスしか知らなかった」というのが、選んだ正直な理由です。しかし、実際に学び始めてみて、グロービスを選んだことは間違いではなかったと確信しています。

最初にお伝えしたいのは、仕事と両立しやすいことです。授業が平日夜と週末に開講されること、キャンパスが全国に複数あり、オンラインでも受講できることなど、忙しい社会人でも学びやすい環境が整っています。私は2週間に1回、大阪校まで新幹線で通学し、週末の1泊2日の間に3科目受講していました。ときどき学会や出張で欠席せざるを得ない日もあったのですが、その際は授業振替制度を利用し、一度も授業を欠席することなく卒業できました。

2つ目は、ディスカッション中心の実践的な授業を受けられることです。仕事の現場でよく目にするようなリアルなケース(企業事例)での意思決定を疑似体験できるので、学んだことをすぐに実務で応用できます。

3つ目は、グロービスは教員との距離が近く、学生同士の絆も強いため心理的安全性が高く、質問や意見交換がとてもしやすい点です。学生同士で行う勉強会では、お互いの仕事の悩みやノウハウを共有するなことが多く、「みんなでともに学ぶ」という文化があるのもグロービスの特徴だと思います。キャンパスに寄っていただくと分かると思うのですが、とても明るい雰囲気で、学生たちが笑顔で談笑している風景をそこかしこで見られると思います。

時岡 史明さん

常に周囲から刺激を受け、自分の世界が広がる。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?

ともに学ぶ仲間は、それぞれ異なるバックグラウンドを持ち、驚くほど学びへのモチベーションが高く、そしてとても親切です。授業中は毎回熱いディスカッションが繰り広げられますし、勉強会や振り返りセッションなどの課外イベントでも互いに高め合い、助け合う文化が根付いています。困っていることを相談したり、他業界の考えに触れたりする機会も多く、常に仲間から刺激を得られるので、世界が広がり続けます。

また、グロービスの教員は現在もビジネスの第一線で活躍している方ばかり。MBAを学問として学ぶだけにとどまらず、授業では「実際の現場では、どうなのか」について、興味深い示唆を毎回得ることができます。また、どの科目の授業も、学びを実務に活かすことを前提に設計されているので、自然に実践力が高まります。

こうしたグロービスでの学びを通して、自分に足りない部分を認識でき、今まで読んでこなかったジャンルの本も多く読むようになりました。これは卒業後も続いており、知的好奇心が強まるのもグロービスで学ぶ魅力のひとつだと思います。

本質を捉えた議論で、チームの力を最大化できるように。

卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

物事の本質を捉えた議論ができるようになり、周囲の人への説得力や巻き込み力がアップしました。グロービスでは入学時から一貫して「ここでの課題は何か」「今、ここで考えるべきことは何か」などを繰り返し考え、客観的な視点で結論を導くためのスキルを鍛えます。こうした学びが、実践で役立ったエピソードをひとつご紹介します。

在学中にCOVID-19が流行し、呼吸器内科医として専用病棟の開設を担当しました。立ち上げ時は、病院幹部だけではなく、さまざまな科の医師、看護師、技師、薬剤師、リハビリスタッフ、事務担当など、多くの職員を巻き込まなければなりません。当時はまだ、COVID-19は未知の病。「どんな病気なのか」「今後どれくらい流行する恐れがあるのか」「どのような後遺症が出るのか」など、誰も答えが分からない状態でした。立場の異なる人がたくさん集まっており、議論が迷走することも多く、とくには私も含めて感情的に意見のぶつけ合いになってしまうこともありました。そうした際に、「自分たちが今、ここで考えるべきことは何か」「限られたリソースの中で、何を優先するべきか」といった問いを投げかけることで議論の方向性をすり合わせ、全員の力を結集して最適解を導くことができました。そして病院や地域全体が一丸となり、大きな危機を乗り越えることができたのです。

困難に直面したとき、自分ひとりでできることは限られています。グロービスでの学びを活かしたことで、チームで何かを成し遂げることの偉大さを実感し、周囲で支えてくれている人たちへ感謝できる人間になることができました。

自分には見えていないことがあるかもしれない。

グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか?

学び続ける姿勢と何事もポジティブに捉える力を得ることができました。

医師になった当初から、医療業界はとても狭い世界だと認識していたので、自分なりに視野を広く保とうと意識してきたつもりでした。しかし、授業では毎回、自分が思い付かないような考え、本質を突いた鋭い指摘などに触れ、自分がいかに狭い視野で物事を捉えていたのかを痛感。「意識しているだけでは駄目で、もっと学ばなければならない」という問題意識を持つようになりました。

また、多様なバックグラウンドを持つ学生たちとの議論を通じて、最初に思い付いた考えだけに固執せず、「別の見方もあるのではないか」「ほかの解釈ができる余地があるのではないか」「自分には見えていないことがあるのではないか」と自問自答を繰り返すように。その結果、多面的に物事を捉えられるようになりました。そして、どんな仕事に対しても「自分にも貢献できることが、必ずあるはずだ」と前向きに考えるようになり、仕事が楽しくなりました。

時岡 史明さん

東京オリンピック日本代表の事前合宿をサポートすることに。

グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?

グロービスの人的ネットワークを通じて、体験できたことを2つ紹介したいと思います。

1つ目は、Yahoo!のギグパートナー(副業人材)に抜擢され、世界的な大企業の考え方や働き方を体感できたことです。グロービスの授業後に行われた懇親会で、クラスメートからギグパートナーの件を聞き、すぐに応募しました。倍率は非常に高かったのですが、グロービスでの学びを活かせたことが、採用につながったと思っています。例えば、応募書類を作成する際には、「クリティカル・シンキング」で学んだ、論理的かつ相手に分かりやすく伝えるコミュニケーションの手法を活かすことができました。
2つ目は、スポーツ分野のコンサルティングや地方創生を事業とし、グロービスの仲間が経営している「株式会社ランブリッジ」との協業につながったことです。私はCOVID-19診療の最前線にいる医師の立場から、コロナ禍において大学生や社会人のスポーツチームが安全に合宿を開催するためのアドバイスを行いました。さらに、この取り組みがきっかけとなり、スケートボード日本代表のオリンピック事前合宿もサポートすることになったのです。

これらを経験できたのは、グロービスの多様な人的ネットワークがあったからこそだと思っています。

時岡 史明さん

「人を動かすためにはどうすればよいか」を常に考えるように。

受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?

パワーと影響力」という科目がとても印象に残っています。

日々の会議だけではなく、大規模なカンファレンスにおいても、互いの意見が異なることはよくあります。こうした場合、ディスカッションを通して相手の考えに対する理解を深めることで、よりよい判断に近づくことができます。しかし、以前の私は、相手の意見を聞くことよりも、論破して自分の意見を認めてもらうことが正しい方法だと考えていました。そのため、相手と意見が対立したまま仕事を進めることが多く、結果的に成果につながらないことが多々あったのです。

この科目を受講したことで、これまでの自分の姿勢は、「成果を出す」という目的から大きくズレていたことに気付いたのです。「人は論理だけでは動かない」ということを学び、「人を動かすためにはどうすればよいか」を常に考えるようになりました。

「ここでなら、きっと変わることができる」という期待感が生まれる。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

あれこれと悩むよりも、まずは飛び込んでみることが大切だと思います。「やらない理由」「やれない理由」は、いくらでも見つかりますが、それを考え続けるのは建設的とは言えません。なかなか一歩が踏みだせず悩んでいる方は、体験クラス&説明会に参加してキャンパスの雰囲気をぜひ確かめてみてください。先ほども触れましたが、とても明るい雰囲気で、学生たちが笑顔で談笑している風景をそこかしこで見られると思います。そして、「ここでなら、きっと変わることができる」という自分への期待感が高まると思います。

私はグロービスでの学びを通して、「自分の考え方や視点は変えられる」ことに気付くことができました。そして、あらゆる物事に対して、ポジティブに取り組めるようになりました。新しい自分と出会えるのが、グロービスという場所です。あなたが最初の一歩を踏みだせるよう、応援しています。

体験クラス&説明会日程

受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。

また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。

11/21(木)19:30~21:30

体験クラス&説明会

開催:オンライン(Zoom開催)
本科(MBA)への進学を検討している方・進学を視野に単科で1科目から学び始めたい方向け

11/30(土)13:00~16:00

オープンキャンパス

開催:オンライン(Zoom開催) ※体験クラス・卒業生スピーチあり
本科(MBA)への進学や入試への出願を検討している方向け

12/5(木)19:30~21:30

体験クラス&説明会

開催:オンライン(Zoom開催)
本科(MBA)への進学を検討している方・進学を視野に単科で1科目から学び始めたい方向け

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