伊藤 玲哉さん 伊藤 玲哉さん

医師として、かなえたい想いを
自己満足で終わらせないために。

  • トラベルドクター株式会社
  • 代表取締役・医師

伊藤 玲哉さんReiya Itoh

PROFILE

昭和大学医学部医学科2014年卒業。医師として数多くの患者さんのお看取りに立ち会う中で、終末期患者さんの「旅行に行きたい」という最期の願いをかなえる“旅行医”を志す。病気で旅行を諦めていた全ての人が、安心して安全に旅行ができる環境づくりのため、医師のつくる旅行会社「トラベルドクター株式会社」を2020年設立。旅行に行きたい患者さんと支援したい医療従事者をつなぐプロジェクトを発足。旅行を「処方」できる社会を目指し、「旅行へ行きたい」を通じて「今を生きたい」人を応援している。


※肩書はインタビュー当時のものです

医師として、かなえたい想いを自己満足で終わらせないために。

MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

私は、医師として終末期医療に関わってきました。担当している患者さんたちからはよく「旅行に行きたい」という願いを聞いていました。そこで、患者さんに同行し、安心の旅行を実現する“トラベルドクター”として活動をしようと考えたのです。始めるにあたって、当初はボランティアとしてスタートしようと考えていました。週にひとりずつ願いをかなえていこう、と。

しかし、私ひとりの力でかなえられる旅行は、年間たったの50件程度です。これでは、限られたごくわずかな患者さんの願いしかかなえられません。年間140万人が亡くなる日本において、亡くなる前に旅行に行きたいと願う患者さんは、多くいらっしゃるはずです。

「自分がやろうとしていることは、ただの自己満足なのではないか」「多くの人にこの取り組みを届けるにはどうしたらよいか」と悩みました。ひとりでも多くの患者さんに旅行を楽しんでいただくためには、仕組み化が不可欠だと考えました。そこで、ビジネスの視点から、旅行に行きたいという願いを持続的にかなえる仕組みを考えるためにMBA取得を決意しました。

不規則な勤務形態でも、学びやすい制度と環境が整っている。

なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?

グロービスを検討していた当時は大学病院で勤務しており、夜遅くまで仕事をしていました。また、緊急手術が入ることもあり、予定を立てづらい環境でもあったのです。そのため、受講時間が固定されている大学院で学ぶのは難しいと考えていました。グロービスは、ひとつの科目に対して複数のクラスがあり、また急用で授業を受けることができなくなった場合でも、別のクラスの授業に振り替えられる授業振替制度があります。医療従事者のように急なスケジュール変更が発生しやすい勤務形態でも、学びやすい制度と環境が整っていると感じました。

多様な仲間との出会いから、今までにはなかった新たな気付きを得られる。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?

異業種で活躍する仲間との出会いです。医療業界は専門性が高く、ほかの業界の方と交流する機会はなかなかありません。そのため、狭いコミュニティーの中にとどまってしまう場合が多いように感じています。

グロービスは、多種多様な業界にいる仲間たちとディスカッションし、切磋琢磨しながら授業を受けられます。その中で、たくさんの出会いに恵まれ、これまでの自分にはなかった視点や、新たな気付きを数多く得ることができました。

経営について一度も学んだことのない自分が、授業についていけるのか。

出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?

これまで医療の世界だけで過ごしてきた私は、経営について学んだことが一度もありませんでした。そのため、授業についていけるのか大きな不安を抱いていました。また、授業についていけたとしても、自分が望むような知識や経験が得られない可能性もあるのではないかという懸念もありました。

そんなときに、入学前でも1科目から学び始められる単科生制度があることを知りました。そこで、まずは思い切って自分の目で授業を見てみようと考えたのです。実際に受講してみると、自分と同じようにゼロから経営を学ぼうとしている仲間たちがたくさんいました。同じ想いや、悩みを共有できる仲間の存在があったからこそ、不安を解消でき、入学を決心することができました。

医療の知識だけでは伝えきれなかったことを、言語化できるように。

入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

グロービスで少しでも多くのことを学ぶために、入学と同時に勤務していた大学病院を退職しました。その甲斐もあり、目の前の課題に集中して取り組むことができ、自身が目指す仕組み作りに精一杯向き合えるようになりました。

また、MBAで学ぶことは、どんな業種や職種でも通じる共通言語だと思います。グロービスで学び始める前は、自身が想像していた仕組みを周囲の人たちにうまく説明できませんでした。しかし、グロービスで経営を体系的に学ぶ中で、これまで医療の知識だけでは伝えきれなかったことを、言語化ができるようになり、周囲の人の理解や協力を得られるようになりました。

想いに共感してくれる仲間と、新たなプロジェクトを立ち上げた。

グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?

私の想いに共感してくれる仲間との出会いをきっかけに、の実現に一歩近づくことができました。

グロービスで同じ授業を受けていた学生の中には、旅行業界や航空業界、保険業界など、さまざまな業界で働く方がいました。彼ら彼女らに自身の志を伝えていく中で、共感してくれる仲間とつながることができ、病気を理由に旅行を諦めている患者さんの願いをかなえるためには、それぞれの業界に精通している仲間の協力が必要だと考えるようになりました。

そして、グロービスで出会った仲間たちと一緒に、旅行に行きたい患者さんと支援したい人をつなぐ「たびかなプロジェクト」を立ち上げたのです。実際に、患者さんの旅行をかなえるということも実現できました。

人前でプレゼンしたことなかった自分が、コンテストで最優秀賞を受賞した。

受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?

ビジネス・プレゼンテーション」です。多くの演習に取り組み、資料の作成や実演を行なう科目です。プレゼンターとしてのトレーニングを繰り返し、相手を動かすための能力を磨きます。

この科目を受講していた際に挑戦したのが、東京都のビジネスコンテスト「TOKYO STARTUP GATEWAY2019」です。1803名の中から最優秀賞をいただくことができました。それまで人前でプレゼンテーションをした経験は一度もなく、当時はピッチ(短時間で分かりやすい提案をするプレゼンテーション)資料の作り方すら知りませんでした。授業で学んだことをすぐに実践でき、結果を出せたことは大きな自信につながりました。また、コンテスト本番の前に、グロービスの仲間たちが何度もリハーサルを手伝ってくれたことも、受賞できた大きな理由だと思います。

勇気を持って外に出る。その一歩が、新しい医療のカタチにつながる。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

私はとくに、医療従事者の皆さんにメッセージを送りたいと思います。

人生100年時代。医療技術が急激に発展している現代では、医療の在り方が問われています。医療が万能ではない以上、人が不老不死になることはありません。「治す」ことだけをゴールにしてしまえば、医療は最後には必ず負けてしまいます。「どれだけ長く生きるか」よりも、最期の瞬間まで「どう生きるか」について医療は答えを求められるでしょう。

EBM(科学的根拠に基づいた医療)は、医療の基本だと言われています。しかし、これらが過去のデータを基に成り立っている以上、医療の未来を大きく変えることは難しいように感じます。

医療という業界を内部から変えるのではなく、医療従事者が勇気を持って外に出る。とくに、グロービスという場所に踏み出せば、これからの新しい医療のカタチを作っていくための多くのヒントをもらえるのではないかと考えています。

他の学生の声を見る

聞きたい質問項目

所属キャンパス

条件を追加する

業種

職種

役職

受講方法

受講のきっかけ

在校生・卒業生

性別

その他